住 所   大分県竹田市直入町長湯
  電 話   
 営業時間   24時間
 入浴料   無料
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   ガニ湯
  泉 質   マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素
  塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   37.8  ℃
 pH   
 成分総計   5.837 g/㎏
    Li=1.2/Na=423.3/K=95.5/Ca=262.1/Mg=345.3/
  Fe2=3.5/Mn=0.2(1131.1㎎/㎏)
  Cl=189.0/SO4=346.9/HCO3=2990.0(3525.9㎎/㎏)
  H2SiO3=221.4/HBO2=5.7(227.1㎎/㎏)
  CO2=953.2(953.2㎎/㎏)        〔2006.11.13〕
 入浴履歴   初訪11.09.16
 評 価   ★★★★
 長湯温泉
ガ ニ 湯
                                  ながゆおんせん がにゆ
悪天候のために人通りがほとん
どなく、好奇の目にさらされず
に初入湯を果たすことができま
したが、満足度の高い湯浴みに
はもちろん程遠い状態。

次回はぜひとも、晴天の下でこ
の名物風呂を満喫したいと思い
ます。      〔12.10.10〕
道路脇に設置されている説明板に拠れば、“昔、長湯温泉を流れる川
にガニがいた。ある日ガニは色白の美しい村の娘に一目ぼれをしてし
まった。そして人間になって娘を嫁にしたいと思うようになった。
たまたまそんなガニの切ない思いを知った川のほとりにある寺の僧が
「寺の鐘を百聞けば人に生まれ変われる」と言い聞かせた。
そこで娘が湯あみに来たとき僧が鐘をつき、ガニは川の中からこれを
聞いていた。僧が鐘をつきながらふと娘に目をやると娘のあまりの美
しさにこれまた一目ぼれ。鐘を九十九までついて「娘は俺がもらう」
と言って娘に近づいたとたん、空がかきくもって大雨となり僧もガニ
も落雷にやられてしまった。
しばらくして川の水が引いたところ、川の中にガニの形をした大岩が
現れ、無数の泡をともなった湯が湧き出した。以来、村人たちはこれ
を(ガニ湯)と呼ぶようになった”とのことです。
昭和に入ると、ドイツのカルルスバードで温泉治療学を学び、九州帝国
大学別府温泉治療学研究所に在籍していた松尾武幸博士が長湯温泉の効
能を科学的に証明し、直入の裕福な農家の長男で、研究所で松尾の手伝
いをしていた御沓重徳は、この稀少な温泉を全国に広めるべく1933年に
長湯観光協会を設立し、パンフレットの作成や田山花袋・種田山頭火・
野口雨情・与謝野晶子といった文人の招聘、1935年に自身が経営する愛
泉館という旅館の庭にドイツ建築の公衆浴場 御幸湯を建設するなど、
温泉地の発展に尽力しました。

また、1978年には国民保養温泉地に指定され、2006年5月には、十津川
温泉郷(奈良県)・川湯温泉(北海道)・関温泉(新潟県)に次いで、九州で
は初めて“源泉かけ流し宣言”を行いました。
長湯温泉は、国道210号庄内バイパスの大龍交差点から豊後街道とも呼ばれる県道庄内久住線(30号)で南西
方向へおよそ18㎞、のどかな田園風景の中を東流する芹川に沿って15軒の旅館・民宿や公営・民営の共同浴
場が点在する、九重連山の東麓では最も規模の大きい奥豊後を代表する温泉地です。

もとは湯原温泉と呼ばれ、奈良時代に編纂された『豊後国風土記』に記載された「亦二つの湯河あり。流れ
て神の河に会へり」の“湯河”が芹川を指していると考えられることから、七里田温泉と同様、古代にはす
でに開湯していた可能性が推定されていますが、温泉地として整備が進められたのは江戸時代以降で、1706
(宝永3)年には、岡藩主5代中川久通によって御茶屋が建設され 1781(安永10)年には、中川寛得軒の設計、
藩普請によって御前湯の建設が行われました。

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ところが、訪れた日は、沖縄本島近海に停滞する台風15号の
影響により朝から雨が降り続き、平石を敷き詰めて整備され
た河原だけでなく、橋の下も浸水していました。
湯船は大小の岩礫を固めて造られており、道路の上から俯瞰
すると、川側に立てて置かれた2つの岩を目玉として何とな
く蟹の形に見えます。

道路から見て左下に引かれたパイプから間欠的に掛け流され
ているのは、独自源泉である重炭酸土類泉。
湯船を満たした緑白色の濁り湯からは、炭酸金気臭が香り、
ぬる湯のために本来なら長湯を楽しむことができますが、浸
かっている間にも下の写真のように見る見るうちに水かさが
増え、湯船に取り残されてしまいそうな状況となってきたた
め、止むを得ず引き揚げることにしました。
露天風呂は、手前の道路からだけで
なく、対岸の旅館からも丸見えのと
ても開放的な環境。

すぐ西側で合流している支流に架か
った小さな朱塗り橋を渡ったところ
に案内板があり、それにしたがって
左へ回り込むように下りていくと、
橋の下に簡易な棚が設置されており、
そこで脱衣して河原へ向かいます。
『ガニ湯』は、天満橋の袂から芹川の右岸を上流側へ50mほど向かうと右手の河原に設けられている、長湯
温泉の名所にもなっている無料の混浴露天風呂です。
なお、2007年5月、1988年に花王㈱によって命名されてから謳い文句としてきた“日本一の炭酸泉”という
キャッチコピーに関し、炭酸濃度は日本一ではなく、不当表示であるとの一部利用者からの指摘を受け、根
拠が不明確との理由から“日本一”の表示を行わないよう県から行政指導を受けましたが、全国各地の温泉
を調査したうえで、炭酸濃度・温度と湧出量、公衆浴場の充実、温泉資源保護に関する条例の制定などを総
合的に捉え、長湯温泉協会は同年12月7日に改めて「日本一の炭酸泉」を宣言しました。