住 所   大分県竹田市直入町長湯197
  電 話   0974-75-2200
 営業時間   9:00~21:00 (家族湯 8:00~21:00)
 入浴料   200円 (家族湯 40分800円)
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   ながの湯
  泉 質   含二酸化炭素-マグネシウム・ナトリウム-炭酸
  水素塩泉
 湧出量   120   ℓ/min
 泉 温   43.7  ℃
 pH   7.0
 成分総計   5.606 g/㎏
    Li=0.7/Sr=1.2/Na=508.0/K=80.5/Ca=195.0/Mg=306.0/
  NH4=3.0/Fe2=3.0/Mn=1.1(1098.5㎎/㎏)
  F=0.2/Br=0.4/Cl=193.0/SO4=502.0/HCO3=2580.0
  (3275.6㎎/㎏)
  H2SiO3=204.0/HBO2=8.7(212.7㎎/㎏)
  CO2=1020.0(1020.0㎎/㎏)          〔2009.12.11〕
 入浴履歴   初訪11.09.17
 評 価   ★★★★
 長湯温泉
な が の 湯
                              ながゆおんせん ながのゆ
浴室も小ぢんまりした大きさで、壁面の腰下以下がコンクリート、それ
より上が板張りとなっており、コンクリート打ちっ放しの床は温泉成分
によって橙黄色となっていました。
備え付けの料金
箱に入浴料を納
めて入室。

脱衣所は総板張
りで、プラスチ
ック籠が2個備
えられただけの
簡素で狭小な造
りとなっていま
す。
昭和に入ると、ドイツのカルルスバードで温泉治療学を学び、九州帝
国大学別府温泉治療学研究所に在籍していた松尾武幸博士が長湯温泉
の効能を科学的に証明し、直入の裕福な農家の長男で、研究所で松尾
の手伝いをしていた御沓重徳は、この稀少な温泉を全国に広めるべく
1933年に長湯観光協会を設立し、パンフレットの作成や田山花袋・種
田山頭火・野口雨情・与謝野晶子といった文人の招聘、1935年に自身
が経営する愛泉館という旅館の庭にドイツ建築の公衆浴場 御幸湯を
建設するなど、温泉地の発展に尽力しました。

また、1978年には国民保養温泉地に指定され、2006年5月には、十津
川温泉郷(奈良県)・川湯温泉(北海道)・関温泉(新潟県)に次いで、九
州では初めて“源泉かけ流し宣言”を行いました。
長湯温泉は、国道210号庄内バイパスの大龍交差点から豊後街道とも呼ばれる県道庄内久住線(30号)で南西
方向へおよそ18㎞、のどかな田園風景の中を東流する芹川に沿って15軒の旅館・民宿や公営・民営の共同浴
場が点在する、九重連山の東麓では最も規模の大きい奥豊後を代表する温泉地です。

もとは湯原温泉と呼ばれ、奈良時代に編纂された『豊後国風土記』に記載された「亦二つの湯河あり。流れ
て神の河に会へり」の“湯河”が芹川を指していると考えられることから、七里田温泉と同様、古代にはす
でに開湯していた可能性が推定されていますが、温泉地として整備が進められたのは江戸時代以降で、1706
(宝永3)年には、岡藩主5代中川久通によって御茶屋が建設され 1781(安永10)年には、中川寛得軒の設計、
藩普請によって御前湯の建設が行われました。

トップページへ



大分県の温泉へ



かろうじて底が見える程度に
灰白色に濁った少し熱めの湯
からは、油臭と弱金気臭味・
少炭酸味が感じられ、鮮度が
良いためでしょうか、湯面で
は炭酸が弾け、わずかながら
泡付きも認められました。

2日間にわたって巡り、入湯し
てきた他の浴場と比べても決
して遜色ない実力湯。
次回はぜひ、男女別の内湯を
利用してみたいと思います。
        〔12.11.09〕
ガラス窓が嵌った左奥に
寄せて設けられているの
は、手前から右側にかけ
て逆L字形に排水溝を巡
らした1.2×1.15mほど
の方形の小浴槽。

コンクリート造りの湯船
には、奥壁から突き出た
エルボ湯口から地下500
mで掘削自噴している独
自源泉がドボドボと掛け
流されています。
家族湯(大)
家族湯(中)
『ながの湯』は、庄内久住線の長湯バイパスから県道竹田直入線(47号)
に入り、750m先を右に折れ、のどかな田園風景の中を道なりに900mほ
ど西へ向かうと右手にポツンと所在している民営の共同浴場です。

内湯のみの男女別浴場が設けられた木造切妻造り平屋建ての浴舎と、切
妻屋根に越屋根の湯気抜きを載せた2棟続きの家族湯棟が杉林をバック
に鉤形に配され、ちょうど男湯が混み合っていたことから、初訪問とな
った今回は、大・中・小の3室に分かれた家族湯のうち、真ん中の小さ
い家族湯を利用することにしました。
なお、2007年5月、1988年に花王㈱によって命名されてから謳い文句としてきた“日本一の炭酸泉”という
キャッチコピーに関し、炭酸濃度は日本一ではなく、不当表示であるとの一部利用者からの指摘を受け、根
拠が不明確との理由から“日本一”の表示を行わないよう県から行政指導を受けましたが、全国各地の温泉
を調査したうえで、炭酸濃度・温度と湧出量、公衆浴場の充実、温泉資源保護に関する条例の制定などを総
合的に捉え、長湯温泉協会は同年12月7日に改めて「日本一の炭酸泉」を宣言しました。