住 所   大分県竹田市直入町長湯7961
  電 話   0974-75-3355
 営業時間   立寄り 11:00~15:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   長湯温泉
  泉 質   マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   50.3  ℃
 pH   
 成分総計   5.284 g/㎏
    Li=0.8/Sr=1.3/Na=453.0/K=88.8/Ca=192.0/Mg=336.0/
  NH4=3.5/Fe2=2.4/Fe3=0.2/Zn=0.2/Mn=0.4
  (1078.6㎎/㎏)
  F=0.4/Cl=229.0/SO4=416.0/HCO3=2720.0
  (3365.4㎎/㎏)
  H2SiO3=240.0/HBO2=7.7(247.7㎎/㎏)
  CO2=592.0(592.0㎎/㎏)          〔2007.03.12〕
 入浴履歴   初訪11.09.16 泊
 評 価   ★★★★
 長湯温泉
上 野 屋 旅 館
                         ながゆおんせん うえのやりょかん
男女別の浴場は1階の最奥にあり、
脱衣所には8庫の脱衣箱と小さな木
製のベンチが備えられていました。

浴室はコンクリート造りで、右手前
にシャワーカランが2基並び、奥に
幅2.9m、奥行き2.5mほどの五角形
を呈したコンクリート湯船が配され
ています。
『上野屋旅館』は、長湯温泉のランドマークとして芹川左岸の畔に建つ温泉療養文化館 御前湯のすぐ上手
に所在する1929年創業の老舗旅館です。

和・洋室合わせて全9室の客室を擁する建物は、1993年7月に新築された近代的な造りで、正面からは2階建
てに見えるものの、実は3階建て。左手にフロントのあるエントランスホールは2階となっています。
昭和に入ると、ドイツのカルルスバードで温泉治療学を学び、九州帝国
大学別府温泉治療学研究所に在籍していた松尾武幸博士が長湯温泉の効
能を科学的に証明し、直入の裕福な農家の長男で、研究所で松尾の手伝
いをしていた御沓重徳は、この稀少な温泉を全国に広めるべく1933年に
長湯観光協会を設立し、パンフレットの作成や田山花袋・種田山頭火・
野口雨情・与謝野晶子といった文人の招聘、1935年に自身が経営する愛
泉館という旅館の庭にドイツ建築の公衆浴場 御幸湯を建設するなど、
温泉地の発展に尽力しました。

また、1978年には国民保養温泉地に指定され、2006年5月には、十津川
温泉郷(奈良県)・川湯温泉(北海道)・関温泉(新潟県)に次いで、九州で
は初めて“源泉かけ流し宣言”を行いました。
長湯温泉は、国道210号庄内バイパスの大龍交差点から豊後街道とも呼ばれる県道庄内久住線(30号)で南西
方向へおよそ18㎞、のどかな田園風景の中を東流する芹川に沿って15軒の旅館・民宿や公営・民営の共同浴
場が点在する、九重連山の東麓では最も規模の大きい奥豊後を代表する温泉地です。

もとは湯原温泉と呼ばれ、奈良時代に編纂された『豊後国風土記』に記載された「亦二つの湯河あり。流れ
て神の河に会へり」の“湯河”が芹川を指していると考えられることから、七里田温泉と同様、古代にはす
でに開湯していた可能性が推定されていますが、温泉地として整備が進められたのは江戸時代以降で、1706
(宝永3)年には、岡藩主5代中川久通によって御茶屋が建設され 1781(安永10)年には、中川寛得軒の設計、
藩普請によって御前湯の建設が行われました。

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素泊まりということもあって、客室への案内時に仲居さんに宿泊料を前払いすると、後は一切お構いなし。
安価な宿泊料で長湯温泉らしい重炭酸土類泉を存分に楽しむことができ、十分満足感が得られました。
                                         〔12.10.19〕
湯船に満たされているの
は、透明度50㎝ほどの緑
褐色の濁り湯。

左奥の湯口では金気臭味
と中程度の炭酸味が感じ
られ、浴槽内の少し熱め
の湯からも弱い金気臭が
認められました。
湯口や湯尻周りの析出物に長湯らしさが看取されるものの、
定期的に削り取っているのか、湯船の縁は平滑な状態。
湯面には、白い湯の華が薄膜のように浮かんでいます。
老舗の宿ながら、スタンダードの
2食付きを始めとして、朝食付き、
素泊まりなど各種の宿泊プランが
設定されており、長湯を初めて訪
れた今回は素泊まり利用させてい
ただきました(3150円+入湯税)。

案内された部屋は、ホール右側の
階段を上ると左向かいにある、ツ
インベッドが置かれた洋室の316
号“白口”です。
なお、2007年5月、1988年に花王㈱によって命名されてから謳い文句としてきた“日本一の炭酸泉”という
キャッチコピーに関し、炭酸濃度は日本一ではなく、不当表示であるとの一部利用者からの指摘を受け、根
拠が不明確との理由から“日本一”の表示を行わないよう県から行政指導を受けましたが、全国各地の温泉
を調査したうえで、炭酸濃度・温度と湧出量、公衆浴場の充実、温泉資源保護に関する条例の制定などを総
合的に捉え、長湯温泉協会は同年12月7日に改めて「日本一の炭酸泉」を宣言しました。