住 所   長野県松本市安曇上高地4467
  電 話   0263-95-2341(中の湯売店)
 営業時間   立寄り 7:00~18:00 (30分貸切)
 入浴料   700円
温泉利用状況   完全放流式 (塩素系薬剤 使用)
   
 源 泉 名   中の湯 塚原卜伝の湯
  泉 質   単純温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   40.6  ℃
 pH   6.5
 成分総計   1.383 g/㎏
    Li=0.4/Sr=0.9/Na=88.5/K=12.7/Ca=71.0/Mg=23.2/
  NH4=痕跡/Fe2=2.0/Ba=0.1/Mn=0.5(199.3㎎/㎏)
  F=1.1/Cl=89.2/SO4=59.8/HCO3=359.5/NO3=痕跡
  HPO4=0.3(504.9㎎/㎏)
  H2Si03=123.0/HBO2=4.5(127.5㎎/㎏)
  CO2=204.5(204.5㎎/㎏)
        
〔2003.10.09〕
 入浴履歴   初訪09.04.18
 評 価   ★★★★
 中の湯温泉
卜 伝 の 湯
                         なかのゆおんせん ぼくでんのゆ

トップページへ



長野県の温泉へ



ただし、湯上がり後に売店の管理人さんに伺った話では、以前はもっと赤黒い
濃厚な湯であったそうです。
脱衣所にあった情報開示に拠れば、行政指導によって朝方(6~8時)と終業後の
清掃時(18~20時)に塩素系薬剤のスパクリーンを使用しているとのことでした
が、泉質そのものと放流式という利用方法を採っているおかげか、幸いなこと
に塩素臭はほとんど感じられませんでした。


30分制限で700円という入浴料はいささか割高に感じないでもないですが、浴
場のロケーションやその造り、個性的な湯は、事前の期待を上回る素晴らしい
ものでした。                         〔11.01.23〕
まるで岩盤を刳り貫いたような湯
船は、奥行き2.9m、幅1.55mほ
どの3畳足らずの大きさです。

湯船に満たされているのは、成分
総計が1gを少し上回る程度の単純
温泉とは思えない薄褐色半透明の
濁り湯。
分析表では鉄イオンの含有量は2
㎎程度ながら、洞窟の岩肌から滲
み出している湯に鉄分がかなり含
まれているのか、まるで鉄泉のよ
うに金気臭がプンプンと香り立っ
ていました。
売店から梓川に架かる橋を渡ると、横に「秘湯 塚原卜伝の湯」と書かれた小
さな丸太小屋が、右側の崖にへばり付くように建っています。
お借りした鍵で小屋の中へ入ると、すぐ目
の前がコンクリート土間の脱衣所となって
おり、丸太造りのベンチが置かれ、右手前
に設えられた3段の棚には、各段に籠が2個
ずつ備えられています。

奥のサッシ扉を開けると、むわっ~とした
すごい熱気。
その先は緩やかな階段となっており、左へ
回り込むように7段下りると、手前に簀子
が敷かれた洞窟風呂が現われます。
『卜伝の湯』は、旅館移転後も上高地への玄関であ
る釜トンネルの入口付近に中の湯売店とともに残る
外湯で、戦国時代の剣豪 塚原卜伝(1489~1571)が
この地で修行し、湯に浸かっていたという逸話に因
んで、初代館主が命名されたそうです。

入浴は30分の貸切制。宿泊客はもちろん無料で利用
することができ、宿から送迎してくれます。
空いていれば外来入浴も可能で、その場合はトンネ
ルのゲートを入ってすぐ左手に建つ中の湯売店に申
し込み、湯小屋の鍵を貸してもらいます。
一つ問題となるのが、駐車場の確保。今回はゲート
前で車両の進入を見張っている警備員さんに事情を
話すと、売店奥の脇の方に誘導していただけました
が、周辺には一切駐車スペースがないだけに、注意
が必要です。
中の湯温泉旅館は、安房トンネルの長野県側の入口から旧国道158号を2㎞ほど上った安房峠の中腹に所在す
るる1915(大正4)年創業の温泉旅館で、日本秘湯を守る会の会員ともなっている中の湯温泉の一軒宿です。

かつては国道158号と県道上高地公園線(24号)の交差点近くの梓川沿いに位置していましたが、安房トンネ
ルの建設工事のために1993年に一時休館。
1995年に起きた水蒸気爆発によって閉鎖を余儀なくされ、1998年に穂高連峰が一望できる標高1520mの現在
地に移転し、営業が再開されました。