住 所   栃木県那須郡那須町湯本128
  電 話   
 営業時間   5:00~23:00 (組合員・民宿宿泊者のみ入浴可)
 入浴料   無料
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   御所の湯
  泉 質   単純酸性硫黄泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   57.8  ℃
 pH   2.6
 成分総計   0.927 g/㎏
    H=2.5/Na=29.7/K=7.2/Ca=68.8/Mg=23.3/Al=7.6/
  Fe2=0.8/Mn=1.3(141.3㎎/㎏)
  F=1.0/Cl=74.7/SO4=339.3/HSO4=33.8(508.7㎎/㎏)
  H2SO4=0.2/H2SiO3=241.1/HBO2=3.0(244.4㎎/㎏)
  H2S=32.8(32.8㎎/㎏)   
         
〔2009.02.25〕
 入浴履歴   初訪12.09.13
 評 価   ★★★★★★
 那須湯本温泉
滝 乃 湯
                             なすゆもとおんせん たきのゆ
那須湯本温泉は、東北自動車道の那須I.Cから県道那須高原線(17号)で北北西へ11.5㎞余り、九尾の狐の逸
話が伝わる“殺生石”近くに源を発して流下する湯川と那須街道と呼ばれる県道沿いに30軒ほどの旅館・ホ
テル・民宿が点在する、那須連山の主峰 茶臼岳(1915m)の南東麓に湯けむりを上げる温泉地です。

舒明天皇2年の630年頃、那須野ヶ原 茗荷沢の住人 狩野三郎行廣が、山狩りで射損じた白鹿が谷間で温泉に
浴して矢傷を癒しているのを見て発見し、“鹿の湯”と名付けたと伝えられる古湯で、正倉院に残る738(天
平10)年の文書『駿河国正税帳』には、従四位下 小野朝臣牛養が「下野国那須湯」へ12名の従者を帯同して
病気療養に訪れたことが記録されています。

左壁には手前の湯船がぬるめの湯、奥が熱めの湯とそれぞれ
表示され、訪れた時は、灰白色に濁った手前の湯温は適温、
それよりやや淡くわずかに青みを帯びた奥は少し熱めとなっ
ていました。
この浴場で利用されているのは、鹿の湯のすぐ上方に泉源が
ある御所の湯源泉。
美しい濁り湯からは、硫黄臭と少レモン酸味が感じられ、酸
性泉らしく、湯に浸かると肌が少しぬるっとしました。

宿にお風呂がなく、宿泊客は外湯である共同湯に通って湯治
を行う“通い湯”という近世以来の風習が今なお残る那須湯
本温泉。
那須湯本と言えば鹿の湯があまりにも有名ですが、通りに面
して建ち並ぶ民宿とともに、この浴場も湯治場の風情を色濃
く留めており、夕暮れ前のひと時、往時の雰囲気をじっくり
と満喫させていただきました。        〔13.06.02〕
総木造りの浴室は、左側と奥に3つのガラス窓が嵌められ、採光良好。
右側の仕切り壁の前には、側面にパイプを挿入した高さの異なる2つの
源泉槽が置かれ、2か所のパイプから流れ落ちる源泉を洗い湯や上がり
湯として利用するようになっています。

左側には1.5m強×1.5mほどの木造湯船が前後に2つ配され、真ん中の
仕切りの左端には、木栓の抜き差しで注入量を調整できる湯口が設けら
れていました。
妻側の中央に並ぶ2つの扉のうち、
左が男湯、右が女湯の入口で、扉の
すぐ左に設置されたセンサーに鍵を
かざして開錠するようになっていま
す。

浴場はガラス戸と壁によって脱衣所
と浴室が画され、手前にある板壁・
板張りのゆったりした脱衣所には、
右側に15庫の脱衣箱、ガラス戸の左
横に2基の洗面台が備えられていま
した。
『滝乃湯』は、当温泉のランドマーク的な存在となっている「元湯 鹿の湯」から元湯通りと呼ばれる石畳
の民宿街を130mほど南へ下ると左手に所在する、那須温泉浴場組合が管理運営する共同浴場です。
中世以降には、源 頼朝・日蓮上人・松尾芭蕉といった歴史上の人物
が入湯し、江戸時代には、江戸在府の諸大名もしばしば湯治に訪れ、
温泉街の形成も進みましたが、1858(安政5)年6月14日に集中豪雨によ
る山津波が発生し、家屋流出13戸・死者18名の大惨事となりました。
被災後、14代黒羽藩主大関増徳の援助で温泉を湯川右岸の高台に移し
て復興。5か所の湯屋を創設し、28軒の湯宿が営業を再開しました。


なお、江戸末期以降、当温泉をはじめとして、茶臼岳山麓周辺に点在
する板室・大丸・弁天・北・高雄・三斗小屋の各温泉が“那須七湯”
と総称されてきましたが、現在は、地理的に少し離れた板室温泉に代
わって1890(明治23)年に開湯した八幡温泉が七湯に加わり、さらに、
1923(大正12)年に大丸温泉から引湯に成功して開発された新那須温泉
を加えて“那須八湯”と呼んでいます。

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組合員専用のいわゆる“ジモ泉”
ですが、那須湯本の民宿に宿泊す
ると、滞在中は組合員である民宿
の関係者として入浴させていただ
けるということで、宿泊先の新小
松屋さんで電磁鍵をお借りして訪
問しました。

湯気抜きを載せた切妻造りの浴舎
は、ログハウスのような木造の平
屋建て。