住 所   北海道茅部郡森町濁川49
  電 話   01374-7-3007
 営業時間   立寄り 8:00~20:00
 入浴料   400円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   
  泉 質   
 湧出量       ℓ/min
 泉 温        ℃
 pH   
 成分総計        g/㎏
    
  
  
  
  
  
 入浴履歴   初訪16.07.16 泊
 評 価   ★★★★★
 濁川温泉
新 栄 館
                          にごりかわおんせん しんえいかん
浴室は脱衣所から2段分低い位置にあり、右半に2.4×1.2mほどの湯船
が前後に2つ、左には奥に掛け湯槽、その手前に1.8m四方の方形湯船が
それぞれ配され、湯船の縁や床にこってりと付着した析出物の上には、
各湯船から溢れ出した温泉が左壁の排水口へ向かって流れる去るよう排
水用の細い溝が切られています。
この宿には、旧館の左手前に建つコンクリートブロックの壁に寄棟
のトタン屋根を載せた独立浴舎の男湯と新館2階に新設された女湯
の2つの浴場があり、前者は混浴で利用することもできます。

宿泊客は新館の階段下の出入口から廊下を通って旧館へ渡り、まっ
すぐ奥へ延びる窓側に少し傾いた廊下をギシギシ軋ませながら向か
わなければなりませんが、立寄り入浴客は途中にある旧館の玄関か
ら出入りするようになっています。

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新館1階の広間で夕食の給仕をし終えた後、夜遅くまで宿泊客と賑やか
に酒を酌み交わす80歳代半ばの3代目館主 中田良吉さんにも強烈な印
象が残りましたが、何といってもこの湯宿の白眉は、100年以上の歴史
が刻まれてきた「菊の湯」。

浴槽の材質こそ木からコンクリートへ替わったものの、創業時の湯治場
の雰囲気を十分留める鄙びた浴場は風情満点で、今にも朽ち落ちそうな
天井を眺めながら、鮮度良好な良質の湯を思う存分堪能させていただき
ました。                       〔17.06.04〕
湯加減は右奥が少
し熱め、右手前が
ぬるめ寄り適温、
掛け湯槽から延び
たパイプから源泉
が加えられている
左が激熱で、茶褐
色の細粒の湯の華
が舞う無色透明の
湯からは、油臭を
帯びたしっかりし
た土類臭と薄塩味
・微苦味が感じら
れ、肌がつるきし
しました。
すぐ裏手で湧
出している源
泉は右奥隅か
ら室内へ引か
れ、壁下に設
えられた溝を
伝って各湯船
や掛け湯槽へ
送られており、
溝の中に噛ま
された布によ
って注入量が
調整されてい
ました。
廊下の突き当たりから段差の小さい
11段の階段を下りて格子戸を入ると、
混浴時代の名残か、脱衣所は簡易な
間仕切りによって前後に分かれ、左
壁にはプラスチック籠を納めた脱衣
箱がそれぞれ設えられていました。
利用させていただいたのは、階段を
上がると一番右奥に位置する角部屋
の“幽玄の間”。

2脚のソファを備えた内縁の付いた8
畳間で、すでに2名分の蒲団が三つ
折りされた状態で床の間の前に置か
れていました(1泊2食税込 7000円)。
明治期の切妻建物に大正時代に増
築されたという寄棟建物が連なる
木造2階建ての旧館とその右手前
に1986年に建てられた鉄骨造り2
階建ての新館からなり、現在は新
館のみが利用されているという客
室は全10室を数えます。

新館の玄関を入ると下足場のすぐ
左手にフロントがあり、ちょうど
居合わせたご主人に客室の鍵を受
け取り、2階へ向かいます。
『新栄館』は、町立濁川小学校の南側で道道から逸れて北北東へ800mほど向かうと突き当たりに所在する
1900(明治33)年に創業された老舗旅館で、函館観光を満喫した北海道旅行の3日目に宿泊利用しました。
濁川温泉は、内浦湾に臨む国道5号から道道濁川温泉線(778号)で南西へ
およそ4.5㎞、約15000年前に形成されたとされる「濁川カルデラ」と呼
ばれる直径約2㎞の小盆地に広がる長閑な田園風景の中に5軒の湯宿と日
帰り入浴施設2か所が点在する温泉地です。

湯浴み客が奉納したという瑠璃光薬師如来像に1798(寛政10)年の銘が残
されていることからその頃までには開湯していたと推定され、1805(文
化2)年、村役人の加賀屋半左衛門が温泉場の開設を幕府に願い出たとこ
ろ、巡見に訪れた幕府下役の小川喜太郎と間宮林蔵から山道の開削を命
じられ、2年後の1807(文化4)年、明治時代に“元湯”と称される湯治
場が開設されました。