住 所   北海道磯谷郡蘭越町湯里592
  電 話   0136-58-2111
 営業時間   10:30~21:00 (休=不定休)
 入浴料   600円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   新泉
  泉 質   ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
 湧出量   185  ℓ/min
 泉 温   65.8  ℃
 pH   6.5
 成分総計   3.692  g/㎏
    Na=698.2/K=132.4/Ca=136.1/Mg=71.7/NH4=0.7/
  Fe2=2.9/Mn=0.5(1043mg/kg)
  F=0.1/Cl=1049/SO4=157.2/HCO3=707.2(1914mg/kg)
  H2SiO3=283.6/HBO2=69.4(353.0mg/kg)
  CO2=382.3(382.3mg/kg)           〔2005.07.25〕
 入浴履歴   初訪16.07.15 泊
 評 価   ★★★★★★
 ニセコ昆布温泉
鯉 川 温 泉
                     にせここんぶおんせん こいかわおんせん
また、左奥の二重扉を抜け、簀子を伝って右手へ歩を進めると露天風呂
があり、こちら側の方が滝が見えやすくなっていました。

各湯船に掛け流しで供されているのは、1974年に敷地内の地下181mで
掘削され、動力揚湯されている新源泉に旧源泉を混合して湯温調整を行
っているという含重曹-食塩泉。
床全体が温泉
成分によって
茶色に染まっ
たタイル張り
の浴室には、
左手前から左
壁にシャワー
カラン3基が
鉤形に並び、
正面に4.1m
強×1.6m強
のタイル張り
湯船が配され
ています。
さらに、左奥か
ら扉を抜けて外
へ出ると、1997
年に新設された
“滝見の湯”と
いう露天風呂が
あり、半円形の
中央を板塀で仕
切ったコンクリ
ート湯船が置か
れ、岩肌を流れ
落ちる滝を見な
がら湯浴みを楽
しむことができ
ます。
中央には幅3.5m強、奥行き1.65mと2.9mに仕切られた2槽のタイル張
り湯船が奥に寄せて配され、湯船を挟んだ奥壁の両端にシャワーカラン
が1基ずつ設置されています。

段差が設けられている腰ぐらいの深さがある湯船へは奥壁中央の湯口か
ら勢いよく源泉が加えられ、モザイクタイルで仕上げられた床は、湯船
の縁から溢れる温泉の成分の影響によって鉄錆色に変色していました。
かつては混浴
で利用されて
いたという浴
室は昭和初期
に造られたも
ので、天井に
は大きな湯気
抜きが設えら
れているもの
の、室内は熱
気でムンムン
しており、温
泉に浸かるこ
となく体力を
消耗してしま
いそうです。
利用させていただいたのは、玄関
ホールから右手へ進み、奥の階段
を10段上って2階へ上ると、池に
臨んで並んだ6部屋のうち、左奥
から3番目の14号室。

2畳の前室が付いた6畳間で、右奥
に低座椅子が置かれた小さな板間
が備えられています(1泊2食 8000
円+税)。
道道から逸れて未舗装の砂利
道を入っていくと、藤田氏が
1927(昭和2)年に築造された
という池の水面に影を映して
その背後に佇む、白壁に紅色
の屋根を載せた一見するとシ
ャトーのような雰囲気の建物
が現れます。
1962年に火災に遭って全焼し、翌年
に再建され、1964年1月に再開され
たという全12室の客室を擁していた
建物は、切妻造りの木造2階建て。

扁額が掲げられ、二重のガラス戸と
なった玄関から館内へ入ると、すぐ
左手前がフロントとなっており、居
合わせたご主人にチェックインをお
願いします。

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内湯では透明度50㎝ほどの緑褐色、露天ではそれよりも濃い緑灰色
に見える濁り湯は、内湯で熱め寄り適温から熱め、湧水が加えられ
ている露天は少しぬるめの湯加減で、弱金気臭・土類臭とともに薄
塩味と微炭酸味が感じられ、肌が少しきしきししました。


ニセコ昆布温泉の中では最も古い110年以上に及ぶ湯宿としての歴
史に終止符が打たれ、日帰り入浴のみの営業となってしまったこと
は大変残念ですが、湯治場の風情を留めた館内は、懐かしい昭和の
雰囲気が随所に感じられ、量少なめでお願いした食事も海産物を中
心にとても美味しくいただくことができ、思い出に残る一夜となり
ました。                     〔17.05.27〕
一方、翌朝は、1989年に改築された
左側の浴場を利用します。

脱衣所は男湯と比べて半分ほどの広
さで、中央にプラスチック籠を各段
3個ずつ載せた3段棚が置かれている
ほか、コインロッカーも16庫分備え
られていました。
浴場はホールから廊下を左へ向かう
と行き当たる別棟内にあり、左右に
分かれた2つの浴場が朝7~9時に入
れ替わるようになっています。

まずは、男湯となっていた右の浴場
へ。
曇りガラス戸の入口を入ると、ゆっ
たりした脱衣所には正面にプラスチ
ック籠を納めた4段棚が備えられ、
右側には24庫と16庫のコインロッカ
ーが向かい合わせに置かれています。
『鯉川温泉』は、1898(明治31)年に滋賀県人の宮川久吉氏によって発見
され、翌年創業した宮川温泉を嚆矢とする、2017年3月末まで「鯉川温
泉旅館」として営業されていた元日本秘湯を守る会の会員宿で、北海道
湯めぐりの2日目に宿泊しました。

1918(大正7)年に小泉農場を経営する小泉勝三郎氏へ譲渡され、藤田秀
太郎氏が経営。1930(昭和5)年には八木周蔵氏の手に渡り、2年後に現在
名に改称されました。
当温泉の中では唯一ニセコアンベツ川の右岸に立地し、ニセコ町側から
訪れる場合は道道の西側前方に案内板が設置されていることから問題あ
りませんが、南からは立柱門の門柱しか目に留まらないため、注意して
いなければ気が付かずに通過してしまいます。
1958年11月には、五色・ニセコ湯本・ニセコ新見の3温泉地とともに
「ニセコ温泉郷」として環境省の国民保養温泉地に指定され、現在で
は、東側の羊蹄山(1898m)が「支笏洞爺国立公園」、北側のニセコ連
山が「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」に指定されているなど豊かな自
然に恵まれ、夏はアウトドアスポーツ、冬はウィンタースポーツを楽
しむことができることで人気を博している通年観光リゾート地 ニセ
コに点在するニセコワイス高原・五色・ニセコ湯本・ニセコ新見・ニ
セコ東山・ニセコ駅前・ニセコアンヌプリ・ニセコ湯の里・黄金・昆
布川といった温泉とともに“ニセコ温泉郷”と総称されています。
ニセコ昆布温泉は、JR函館本線の昆布駅から道道昆布停車場ニセコ線(207号)・岩内洞爺線(66号・207号
重複)を経由して北北東へ約7㎞、ニセコ連山の主峰 ニセコアンヌプリ(1308m)の南西麓を南流して尻別川
へ注ぎ、ニセコ町と蘭越町を隔てるニセコアンベツ川の両岸に5軒のホテル・旅館が点在する原生林に囲ま
れた閑静な温泉地です。