住 所   福島県河沼郡柳津町五畳敷老沢114
  電 話   0241-43-2014
 営業時間   立寄り 10:00~16:00
 入浴料   400円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   老沢の湯
  泉 質   含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
 湧出量   6.5   ℓ/min
 泉 温   65.4  ℃
 pH   6.6
 成分総計   4.722 g/㎏
    Li=1.9/Na=1377/K=188.3/Ca=446/Mg=2.6/Al=0.4/
  Fe2=0.1/Mn=0.8(1615㎎/㎏)
  F=0.9/I=0.4/Br=3.6/Cl=1837/SO4=290.0/HCO3=565.2/
  HS=0.6(2698㎎/㎏)
  HAsO2=0.6/H2SiO3=106.4/HBO2=92.0(199.0㎎/㎏)
  CO2=206.9/H2S=1.6(208.5㎎/㎏)
    
〔1993.10.30〕
 入浴履歴   初訪14.09.13
 評 価   ★★★★★★★
 西山温泉
老沢温泉旅館
                 にしやまおんせん おいざわおんせんりょかん
西山温泉は、柳津町役場から国道252号と県道柳津昭和線(32号)を経由して南南西方向へ約11.7㎞、眼下を
北流する只見川の支流 滝谷川とこれに流れ込む沢に沿ってそれぞれ別源泉を持つ4軒の湯宿と2か所の日帰
り入浴施設が点在する長閑な温泉地で、日本の地熱発電所の中では単一ユニットとして最大の出力を誇る東
北電力の柳津西山地熱発電所があることでも知られています。
利用されているのは、古くから“痰
切りの湯”と呼ばれ、喘息に効能が
あるという食塩硫化水素泉。

湯加減は、わずかに濁りのある一番
奥が少しぬるめ、真ん中が灰白濁半
透明の熱め寄り適温、手前が微濁り
透明の熱めといった具合で、湯面か
らはゴムが焦げたような独特な匂い
が香り、黒色を中心に灰色と少量の
白色が混じる消しゴム滓のような湯
の華が多く見られました。
湯船の左には壁に
沿って溝が切られ
ており、ガラス窓
の横を流れる小川
の対岸にある泉源
から塩ビ管によっ
て送湯された自家
源泉が奥から供さ
れ、分岐する溝を
伝って各湯船に注
がれており、溝の
中に置かれた四角
い小さな石で湯量
と湯温を調整して
います。
浴室はコンクリート打ちっ放しで、天井と高い板壁の間には左右両側に
換気用のガラス小窓が巡らされ、右手は大きなガラス窓となっています。

温泉成分によって赤茶色や緑色に変色した床には、1.85×0.9m強のコ
ンクリート湯船が3つ並び、奥壁に嵌められたガラスサッシの奥には老
沢温泉神社が鎮座していました。
浴場は土間を上がって白木の廊下
を左に進み、“湯殿”と記された
突き当たりの扉から右壁一面にカ
レンダーがベタベタと貼られた37
段の階段を下りると沢の畔に建つ
独立した木造の浴舎内にあり、階
段と浴舎の間を繋ぐ脱衣所には、
左壁に18庫の脱衣箱が設えられて
いました。
下側2/3が磨りガラスとなった両
引きガラス戸の玄関から館内へ入
り、奥から応対に出て来られた女
将さんに入浴をお願いすると、一
つしかない混浴の浴場に先客のカ
ップルが少し前から入浴中とのこ
とで、しばらく待たせていただき
ました。
『老沢温泉旅館』は、誘導看板にし
たがって坂道を240mほど下ってい
くと右手に所在する、現館主の菊地
貞幸さんの祖父である林吉さんが木
賃宿を始め、1876(明治9)年に家屋
登記されたという老舗の温泉宿です。

前日の日中に一度訪れましたが、玄
関は開いていたものの、応答がまっ
たくなかったことから止むを得ず断
念し、改めて事前に電話で確認した
うえで訪問しました。
“神の湯”が発見された717(養
老元)年に開湯し、以後発見さ
れた7本を加えた8本の源泉に順
番に入浴すれば万病も治るとい
う伝えが残されている、かつて
は湯治場として賑わった湯量豊
富な温泉で、1987年に福満虚空
蔵菩薩圓蔵寺の境内で地下700
mから独自源泉が掘削されるま
では、柳津温泉にも引湯されて
いました。

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温泉本や各種のサイトで見知っていましたが、何枚も奉納された大きな白い幟の奥に安置されている薬師如
来に見守られての入浴はやはり神聖な雰囲気。

趣のある湯小屋、個性的な自然湧出泉も負けず劣らず素晴らしく、インパクトの強い初入湯となりました。
                                           〔15.10.17〕
明治初期以来、大きな改修を加え
ることなく守られてきた建物は、
木枠のガラス窓が並ぶ風情のある
切妻造りの木造2階建てで、客室
は全9室を数えます。