住 所   長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8670-1
  電 話   0269-85-2025
 営業時間   
 入浴料   
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   大釜・御嶽 混合泉
  泉 質   単純硫黄泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   70.8  ℃
 pH   8.6
 成分総計   0.879 g/㎏
    Na=188.0/K=10.6/Ca=60.9/Mg=0.2/Al=0.6/NH4=1.0
  (261.3㎎/㎏)
  F=0.8/Br=0.2/Cl=75.7/SO4=389.8/HCO3=33.8/
  CO3=10.6/HS=7.5(518.4㎎/㎏)
  H2Si03=93.0/HBO2=6.1(99.1㎎/㎏)
  H2S=0.2(0.2㎎/㎏)
            〔2008.09.29〕
 入浴履歴   初訪11.10.08 泊
 評 価   ★★★★★★
 野沢温泉
旅 館 清 風 館
                       のざわおんせん りょかん せいふうかん
タイルの影響で鮮
やかな緑色に見え
るわずかに黄緑色
掛かった透明湯か
らは、少しガスっ
ぽい焦げ硫黄臭が
香り、湯の中では
淡褐色半透明の綿
状あるいは消しゴ
ム滓のような湯の
華が多く見られま
した。
タイル張りの浴室には、仕切り壁のある右側手前に2基のシャワーカラ
ンがあり、その奥には長さ2.6mほどの瓢形を呈した緑色の丸モザイク
タイル張り湯船が配されていました。

右奥の岩積みからパイプを介して1分間に9ℓずつ注がれているのは、麻
釜の大釜と御嶽の湯を混合した単純硫黄泉。
湯の入れ換えが行われる23~6時を
除いて入浴が可能な男女別の浴場は、
帳場の横を奥へ進み、突き当たりを
左へ折れて反時計回りに上った先に
あり、手前側の左手が男湯の“ひさ
ごの湯”、正面奥が女湯の“まどか
の湯”となっています。

赤トタン屋根の浴舎は、湯気抜きを
含めて3層構造となった風情のある
木造の湯屋建築で、上層の湯気抜き
には竪連子、中層には斜格子の透か
し窓が巡らされていました。
『旅館 清風館』は、麻釜通りのゲ
ートを潜り、国の天然記念物に指定
されている麻釜へ向かって上ってい
くと、坂の中ほど右手に所在する温
泉旅館です。

2007年5月25日に“源泉かけ流し宣
言”を提言、発足した「野沢温泉源
泉かけ流しの会」の会員宿であるこ
とから、野沢温泉での初めての宿泊
に利用することにしました(じゃら
ん利用 1泊2食税込 9450円)。
鎌倉時代には「犬養御湯」と呼ばれ、承久の乱(1221年)で佐渡へ配流と
なった順徳天皇により、名取御湯(宮城県 秋保温泉)・信濃御湯(長野県
別所温泉)とともに『三御湯』に選定されています(犬養御湯ではなく、
三函御湯=福島県 いわき湯本温泉の説もあり)。
1272(文永9)年には、湯山村という名で歴史に登場しています。

江戸時代には、1639(寛永16)年に藩主となり、飯山藩の基礎を固めた松
平忠倶によって御殿湯が置かれ、合わせて浴場や宿を湯治場として整備
し、広く一般にも開放したことから、多くの民衆がこの山里を湯治に訪
れるようになり、明治初期には3年間で2万人以上を数えるほどになりま
した。
野沢温泉は、上信越自動車道の豊田飯山I.Cから国道117号と県道飯山野沢温泉線(38号)経由で20㎞余り、毛
無山(1650m)の西麓に旅館・ホテル・民宿など200軒以上の宿泊施設が集まる、“温泉大国”信州を代表す
る温泉地です。

開湯については、聖武天皇の時代(724~748)にこの地を訪れた行基が発見したとされていますが、そのほか
にも、修行をしていた山伏が見つけた、あるいは、手負いの熊が傷を負った手を湧出口に浸しているのを猟
師が見つけ発見した、という説も伝わっています。

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ただし、チェックインの直後に入浴した時は湯温が激熱で、湯口の横に設置された水カランでしばらく加水
し、ようやく浸かることができたような有様でした。

野沢温泉のランドマークにもなっている共同浴場の大湯には及ばないものの、格天井の高い湯気抜きを備え
た浴室は趣があってとても素晴らしく、この浴場で還元系温泉にも認定されている良質の湯を満喫すること
ができ、十分満足できました。                             〔12.12.07〕
脱衣所は小ぢんまりした造りで、右側に設えられた3段棚には8個の籠が備え
られています。
1974年に建てられ、2009年に改築
された建物は、コンクリート造り
の地上3階・地下1階建てで、14段
の階段を上って両開きのガラス扉
から館内に入ると、1階にはロビ
ーの右手に帳場、左に休息処・広
間・調理室があり、客室は2階に
4、3階に6の全10室を数えます。

今回利用させていただいたのは、
10畳間の奥に内縁が付いた201号
室でした。
野沢温泉村では38か所の泉源が知られ、古くは「釜潭」(熱湯がたぎ
る縁)と呼ばれた“麻釜”(おがま)では、地元住民が野沢菜や卵など
を茹でるのに利用しています。

また、村内には御殿湯であった大湯をはじめ13か所の共同浴場(外湯)
が点在しており、江戸時代から湯仲間という制度によって守り続けら
れてきました。
現在でも、この株仲間が当番制で清掃や管理に当たり、宿泊客はもち
ろんのこと、日帰りの観光客も寸志で入浴することができます。