住 所   長野県下高井郡野沢温泉村豊郷真湯8851
  電 話   
 営業時間   5:00(12~3月 6:00)~23:00
 入浴料   寸志
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   真湯源泉
  泉 質   単純硫黄泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   60.3 ℃
 pH   8.3
 成分総計   0.7755 g/㎏
    Na=174.0/K=4.4/Ca=43.3/Mg=0.4/Al=0.4/Fe=0.2
  (222.7㎎/㎏)
  F=0.9/Cl=86.6/SO4=242.2/HCO3=102.3/NO3=0.3/
  HS=24.9(457.2㎎/㎏)
  H2Si03=82.6/HBO2=4.4(87.0㎎/㎏)
  CO2=7.2/H2S=1.4(8.6㎎/㎏)        
〔2005.01.06〕
 入浴履歴   初訪08.07.25,最終10.09.18(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 野沢温泉
真  湯
                              のざわおんせん しんゆ
鎌倉時代には「犬養御湯」と呼ばれ、承久の乱(1221年)で佐渡へ配流
となった順徳天皇により、名取御湯(宮城県 秋保温泉)・信濃御湯(長
野県 別所温泉)とともに『三御湯』に選定されています(犬養御湯で
はなく、三函御湯=福島県 いわき湯本温泉の説もあり)。
1272(文永9)年には、湯山村という名で歴史に登場しています。

江戸時代には、1639(寛永16)年に藩主となり、飯山藩の基礎を固めた
松平忠倶によって御殿湯が置かれ、合わせて浴場や宿を湯治場として
整備し、広く一般にも開放したことから、多くの民衆がこの山里を湯
治に訪れるようになり、明治初期には3年間で2万人以上を数えるほど
になりました。
浴場は幅狭の奥行きが長い平面形で、入口を入ったすぐ先が左右に9・8
庫ずつの脱衣箱を備えた脱衣所、その奥が浴室となった一体型の造りを
しています。
壁面腰下がタイルで仕上げられた浴室には、左側の仕切り壁に一長辺を
寄せて2.15×1.3mほどの長方形を呈したタイル張り湯船が配され、壁
に造り付けられた木製の湯口から、真湯源泉がドボドボと掛け流されて
いました。
中央に並ぶ入口扉も他の浴場のよ
うなアルミではなく、大湯と同じ
木製の格子戸。
「真湯霊泉」と書かれた扁額の下
には、十二神将の一人である“招
杜羅(しょとら)大将”が、浴場の
守り仏として祀られています。

また、浴舎の右手前には、“天下
乃名湯 眞湯”と彫られた石柱が
誇らしげに立っていました。
『真湯』は、熊の手洗湯温泉街のゲートを横目に北へ延びる緩やかな坂を170mほど上り、つつじ山公園の
手前を右へ折れて50m余り進むと右手に所在する共同浴場です。

浴舎は、2006年の終りに老朽化により建て替えられた新しい木造の湯屋建築で、竪連子が多用された建物は
3層構造のようにも見えます。
野沢温泉村では38か所の泉源が知られ、古くは「釜潭」(熱湯がたぎる
縁)と呼ばれた“麻釜”(おがま)では、地元住民が野沢菜や卵などを茹
でるのに利用しています。

また、村内には御殿湯であった大湯をはじめ13か所の共同浴場(外湯)が
点在しており、江戸時代から湯仲間という制度によって守り続けられて
きました。
現在でも、この株仲間が当番制で清掃や管理に当たり、宿泊客はもちろ
んのこと、日帰りの観光客も寸志で入浴することができます。
野沢温泉は、上信越自動車道の豊田飯山I.Cから国道117号と県道飯山野沢温泉線(38号)経由で20㎞余り、毛
無山(1650m)の西麓に旅館・ホテル・民宿など200軒以上の宿泊施設が集まる、“温泉大国”信州を代表す
る温泉地です。

開湯については、聖武天皇の時代(724~748)にこの地を訪れた行基が発見したとされていますが、そのほか
にも、修行をしていた山伏が見つけた、あるいは、手負いの熊が傷を負った手を湧出口に浸しているのを猟
師が見つけ発見した、という説も伝わっています。

湯面からは焦げ
硫黄臭が香り立
ち、極薄ながら
塩味も感じられ
ます。
湯の中では、ヒ
ジキのような黒
色と消しゴム滓
のような白色の
湯の華が多く舞
い、湯上がりに
は、身体全体を
一度洗い流さな
ければならない
ほどでした。

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冷泉が加えられているものの湯温は
かなり高めで、やはり長湯は叶いま
せん。

それでも、浴槽内には半身浴もでき
るように段が設けられており、芳ば
しい木の香漂う新しい浴場の中で、
野沢温泉一の泉質とも評される名湯
を思いの外ゆったりと堪能すること
ができました。    〔10.10.01〕
まず、驚かされたのがその湯色。

再訪した時はミントグリーンのよう
な緑白濁でしたが、初めて訪れた時
は右下の写真のような黄緑色の透明
湯で、浸かることを一瞬躊躇してし
まうほどの鮮やかな美しさでした。