住 所   大分県別府市小倉5組-1
  電 話   090-3737-8139
 営業時間   9:00~21:00
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   照湯泉源
  泉 質   単純温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   92.2  ℃
 pH   6.5
 成分総計   0.316  g/㎏
    Sr=0.1/Na=27.7/K=5.0/Ca=19.6/Mg=6.2/NH4=0.3
  (58.9㎎/㎏)
  F=0.1/Cl=20.9/SO4=46.3/HCO3=73.3/NO2=1.6/
  NO3=1.6/S2O3=2.9/HPO4=13.1(159.8㎎/㎏)
  H2Si03=87.4/HBO2=0.8(88.2㎎/㎏)
  CO2=9.7(9.7㎎/㎏)           〔2016.03.09〕
 入浴履歴   初訪08.08.22,最終11.03.19(2回目)
 評 価   ★★★★
 
照 湯 温 泉
                                  てるゆおんせん

一方、再訪時に浸かったのが、姫様の湯。
殿様の湯を模して造られた浴場で、湯船の大きさが一辺2.1
mと一回り小振りであること以外はほぼ同じ造りですが、床
に張られている切石はさすがに殿様の湯のようにゴツゴツし
ておらず、平滑に仕上げられていました。

2つの湯船に掛け流されているのは、浴舎前の泉源で造られ
た噴気造成泉。
湯船にたっぷりと満たされた無色透明の湯からは、焦げたよ
うな硫黄臭が仄かに香り、常連客によって熱めに湯温調整が
行われていたために長湯は叶いませんでしたが、湯船から出
入りを繰り返しながら、じっくりと満喫することができまし
た。
初めて訪れた時に利用させていただいたのが、殿様の湯。
浴場は入口を入ったすぐ先が脱衣所、その左奥が浴室となった一体型の造りで、
板壁の脱衣所には右側に20庫の脱衣箱が備えられています。
浴室は腰壁が石板張り、それより上が木造りで、剥き出しとなった立派な小屋
組みの材を含め、天井や壁に使用されている木材はまだ真新しく、天井が高い
のも手伝って、浴室全体が明るく感じられました。

直方体の石材を組んで造られた縦横4.8mを測る石造りの浴室の中央には、一
辺2.8mほどの切石造りの湯船が配され、奥辺を除いた3方には一石分を間に置
いて外周に排水溝が巡らされています。
また、奥壁の中央から湯船に向かって石製の樋が湯口として架け渡されていま
すが、床や石樋に用いられている石材は、1967年4月に別府市の文化財に指定
された江戸時代末期のものをそのまま利用しており、床は温泉成分によって全
体が赤茶けていました。
『照湯温泉』は、国道500号を明礬方面へ向かう途中、亀の井バスの照
湯というバス停で降車し、すぐ先の路地を60m余り南西へ下って春木川
の手前を右に折れると、勢いよく吹き上がる噴気とともに見えてくる、
春木川左岸の河畔に所在する市有区営の共同浴場です。

御前湯・お茶屋の湯という別名が表しているように、1842(天保13)年、
飛び地領であった祓川(春木川)一帯の荒廃を嘆いた豊後森藩8代藩主 久
留島通嘉が庄屋の佐藤忠左衛門らに命じて創設した温泉場で、一の湯か
ら三の湯の浴場のほか、蒸し湯や滝湯・お茶屋・庭園などからなる当時
の様子は、通嘉が1845(弘化2)年に作らせた「鶴見七湯廻記」(大分県立
歴史博物館蔵)という画帖に描かれています。

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市営以外、湯守を置かないことが多い別府八湯の共同浴場には珍しく、受付には明るくとても感じの良い女
性が常駐していて、湯上がりにはいつも歓談。

これからは浴舎自体も歴史を積み重ね、重厚な浴室と釣り合いの取れた風格ある浴場になっていくことを期
待したいと思います。                                 〔11.07.04〕
殿様の湯
殿様の湯
その後、1852(嘉永5)年に起こった祓川の氾濫によって温泉場は壊
滅的な被害を被り、諸施設は崩壊。唯一残った小浴場のみ地元専用
の混浴共同湯として利用が続けられてきましたが、2003年4月に現
在地へ移築され、一般にも開放されるようになりました。

新たに建て替えられた浴舎は、黒瓦葺き切妻造りの平屋建てで、向
かって右側の妻側には白壁に鬼面が飾られています。
外観からも窺われるように、施設内には中央の受付を挟んで左右に
2つの浴場が設けられ、右側は“殿様の湯”、左側は“姫様の湯”
と呼ばれています。
ただし、浴場名は男女別を示しているわけではなく、男女日替りと
なっており、それぞれの入口に掛けられた暖簾の色に気を付けなけ
ればなりません。
小倉地区は、鉄輪温泉から九州横断道路で南西方向へ約1㎞、春木川沿いに数軒の宿泊施設と共同浴場が点在
する別府市街を一望できる高台の住宅地で、鉄輪温泉と明礬温泉のほぼ中間に位置していることから、横断
道路から山側は明礬、海側は鉄輪エリアに含まれることがあります。
別府温泉郷は、伽藍岳(硫黄山・1045.3m)と鶴見岳(1374.5m)という2つの活火山の東麓に湧く、わが国を
代表する温泉地です。

温泉郷内には、“別府八湯”と総称される別府・亀川・柴石・鉄輪・明礬・堀田・観海寺・浜脇という個性
豊かな8か所の温泉地が点在し、掲示用新泉質名として大別される10の泉質のうち、7種類の湯を楽しむこと
ができます。
泉源の数は別府市内で2292孔、湧出量は毎分87636ℓ(『平成29年度 東部保健所報』より)を数え、“泉都”
の名に相応しい日本一の豊富な湯量を誇っています。