住 所   栃木県那須郡那須町湯本181
  電 話   0287-76-2235
 営業時間   8:00~20:00
 入浴料   500円 (45分)
温泉利用状況   完全放流式 (加温あり)
   
 源 泉 名   喜楽の湯
  泉 質   単純硫黄泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   30.0  ℃
 pH   6.1
 成分総計        g/㎏
 





 入浴履歴   初訪12.09.15
 評 価   ★★★★★★
 老松温泉
喜 楽 旅 館
                           おいまつおんせん きらくりょかん
『喜楽旅館』は、那須街道と呼ばれ
る県道那須高原線(17号)で湯本温泉
街へ向かう途中、湯川に架かる旭橋
の手前で右へ逸れ、左岸沿いを上流
に400mほど上っていくと左手に所
在する、1949年に創業したこの温泉
の一軒宿です。

実際に訪れた時は、民宿が建ち並ぶ
元湯通りを下って民宿南月の向かい
を左へ入り、川を渡って下流側に進
むというアプローチをとりました。
一見平屋建てのような宿泊棟は、実
は崖際に建つ木造の2階建て。
ガラス戸から館内に入ってスリッパ
に履き替え、螺旋状の階段を時計回
りに下り、仄暗い板張りの廊下を奥
へ進んでいくと、右手に暖簾の掛か
った男女別の浴場が現われます。

手前の脱衣所には、右側に鍵の付い
ていない2段10庫のロッカーが設え
られ、その上には14個のプラスチッ
ク籠が備えられていました。
幅がやや狭く奥行きのある浴室は、板壁・板張りの鄙びを感じさせる造
りで、仕切り壁のある左奥に寄せて前後2槽に分かれた木造りの湯船が
配され、1.5m強×1.35mほどの手前側の浴槽のみに湯が湛えられてい
ます。

加温のうえ湯船に供されているのは、母屋の地下で自然湧出していると
いう自家源泉。
廃墟のような建物という情報を
事前に見聞していましたが、こ
のルートから訪れると、床が抜
けて崩れ落ちた宿泊棟の手前側
がいきなり目に入り、予想以上
の衝撃に思わずたじろいでしま
います。

小道を挟んで向かいに住居とな
っている母屋があり、居間にい
らっしゃったご主人に立寄り入
浴をお願いしました。
老松温泉は、1858(安政5)年6月に発生し、家屋流出13戸・死者18名の大惨事となった山津波の後、湯川右岸
の高台を中心に復興を遂げた那須湯本温泉に対峙して、対岸に位置し、“那須の珍湯”と称されている温泉
です。
ほぼ溜め湯状態ながら、午前中に訪れたおかげか鮮度はまずまず良好で、
透明度約30㎝の灰白色濁りの少しぬるめの湯からは、硫黄臭がしっかり
香り、パイプ湯口のコックを捻って口に含んでみると、炭酸味が感じら
れました。

ボロボロに剥がれ落ちた壁など、各種サイトではもっと凄まじい状況写
真を目にしていましたが、浴場への廊下などは綺麗に手が加えられてお
り、肌触りが滑らかで浴感の柔らかい濁り湯をじっくり堪能することが
できるとても良い浴場でした。             〔13.06.20〕

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