住 所   栃木県日光市湯元2559
  電 話   0288-55-0013 (中禅寺 立木観音)
 営業時間   立寄り 9:00~16:00 (休=11月下~4月中旬)
 入浴料   500円 (1時間)
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   奥日光開発㈱7号源泉
  泉 質   含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水
  素塩泉
 湧出量         ℓ/min
 泉 温   71.4  ℃
 pH   6.5
 成分総計   1.240  g/㎏
    Na=134.5/K=14.8/Ca=126.4/Mg=2.4/Mn=1.7
  (279.9㎎/㎏)
  F=0.9/Cl=50.0/SO4=338.6/HCO3=267.0/HS=10.8/
  S2O3=0.6(667.9㎎/㎏)
  HAsO2=0.5/H2SiO3=90.2/HBO2=21.1(111.7㎎/㎏)
  CO2=141.6/H2S=38.5(180.2㎎/㎏)
    
〔2008.05.26〕
 入浴履歴   初訪12.09.16,最終13.05.18(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 奥日光湯元温泉
日光山 温泉寺
              おくにっこうゆもとおんせん にっこうさん おんせんじ
奥日光湯元温泉は、関越自動車道の沼田I.Cから国道120号(日本ロマンチック街道)で約59㎞、また、東から
は、街道の起点である神橋交差点から西へ向かっていろは坂を上り、中禅寺湖・戦場ヶ原といった男体山麓
の観光名所を経て30㎞足らず、三岳噴火の溶岩流で形成された堰止湖である湯ノ湖の北畔に23軒の宿泊施設
が集まる美しい自然に囲まれた温泉地です。

お寺の中の温泉というシチュエーシ
ョンに加え、浴場そのものも木造り
の浴室に小振りな湯船が一つだけと
いう共同湯のような風情があり、と
ても気に入りました。

なお、赤絨毯の廊下の脇に置かれた
座卓にはポットと湯呑み茶碗が用意
されており、湯上がり後には、畳敷
きの広間で日光甚五郎煎餅を茶菓子
にセルフでお茶がいただけるように
なっています。    〔13.07.10〕
湯船に満たされた透明度30㎝ほどの緑灰色の濁り湯は、一番
風呂ということもあって湯温は激熱で、しばらく加水してよ
うやく入湯することができました。
糸屑のような白い湯の華が多く舞う熱めの湯からは、焦げ硫
黄臭がしっかり香り、少炭酸味と若干の酸味が感じられまし
た。

9月中旬の3連休を利用して初めて訪れた時は、この湯船に大
人が6~7名も浸かっている文字通り芋の子を洗うような状態
で、早々に引き上げざるを得ない中途半端な入浴に終わって
しまいましたが、2度目の訪問では終始貸切状態で、身体が
シャキッと目覚める気持ちの良い朝湯となりました。
ガラス戸に続く浴室は、壁の下半にブロック状の石を積み上げ、上半か
ら天井を木造り、床をコンクリート打ちっ放しにした小ぢんまりした造
りで、簀子が敷かれた右側には正面に2対のカランが備えられ、左には
1.6m弱×1.45mほどの小さな木造の湯船が奥に寄せて配されています。

左奥のパイプ湯口からトボトボと加えられているのは、泉温が70℃を超
す高温の含重曹-石膏硫化水素泉。
勝道上人が命名した名と同じ“薬
師湯”と名付けられた浴場は、庫
裡に登壇して赤絨毯敷きの廊下を
奥へ進み、突き当たりを右に折れ
るとすぐ左手にあり、手前が男、
奥が女湯に分かれています。

格子戸を入ると、手前に設けられ
ている脱衣所はいささか手狭で、
右側に設えられた2段の棚には、8
個のプラスチック籠が載っていま
した。
この浴場は、日帰りの参篭として1
時間の入浴休憩が可能となっており、
右側に石灯篭が立ち並ぶ砂利敷きの
参道を奥へ進み、正面に現われた庫
裡の玄関でブザーを押して、応対に
出て来られた奥さんに入浴をお願い
します。
1966年9月25日の未明、本州を縦
断した台風26号によって堂宇は倒
壊してしまいましたが、不思議な
ことに本尊の薬師如来は無傷で難
を逃れたことから、地元住民と輪
王寺が御堂復興を発願。

1973年11月10日、湯ノ平湿原西側
の現在地に薬師堂が再建され、そ
の際、左側に併設された庫裏に泉
源から直接引湯して浴場が設けら
れました。
788(延暦7)年、日光山四本龍寺(現 輪王寺)を創建し、中禅寺を開い
た勝道上人(735~817)によって発見されたと伝えられる古湯で、その
際、温泉ヶ岳(ゆせんがたけ)と命名した背後の山の頂上に薬師瑠璃光
如来を祀り、温泉を“薬師湯”と名付けました。

標高約1500mの高所に位置し、冬は寒さが厳しいことから夏場の湯治
場として利用され、1824(文政7)年に植田孟縉によって著された『日
光山志』に拠ると、“中禅寺温泉八湯”と称されていた温泉は日光町
方によって管理され、9軒の湯屋にそれぞれ湯守が置かれていたとの
ことです。
1954年には、酸ケ湯温泉・四万温泉とともにわが国第1号の国民保養
温泉地に指定され、温泉街の北外れに広がる湯ノ平湿原に湧く湯量豊
富な源泉は、光徳温泉や中禅寺温泉まで引湯されています。

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『日光山 温泉寺』は、湯元温泉を発見した勝道上人が温泉ヶ岳の頂上
に薬師瑠璃光如来を祀ったのを嚆矢とする、1999年に“日光の社寺”と
して世界文化遺産に登録された日光山 輪王寺の別院です。

平安時代には、848(嘉祥元)年に来山した慈覚大師円仁によって「功徳
力高き療養延年の湯」として世に広められ、江戸時代には、入湯者に対
して掟が定められるなど、輪王寺宮直轄の寺院として厚く保護されまし
た。