住 所   和歌山県東牟婁郡北山村下尾井476
  電 話   0735-49-2575
 営業時間   11:00~21:00 (休=木,夏季無休)
 入浴料   600円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   おくとろ温泉
  泉 質   単純硫黄泉
 湧出量   67  ℓ/min
 泉 温   29.6 ℃
 pH   9.2
 成分総計   0.731
    Na=182.6/K=1.5/Ca=64.7/Fe2=0.1(248.9㎎/㎏)
  F=7.4/Cl=323.2/SO4=0.2/HCO3=109.7/CO3=13.2/
  OH=0.3/HS=2.3/S2O3=1.0/HSiO3=8.0(465.3㎎/㎏)
  H2SiO3=16.5(16.5㎎/㎏)
  CO2=0.1(0.1㎎/㎏)
           〔1994.06.03〕
 入浴履歴   初訪08.02.23,最終14.03.15(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 おくとろ温泉
おくとろ温泉 やまのやど
                           おくとろおんせん やまのやど
旧浴場でサウナの手前に置かれていた高野槙造りの源泉槽に代わって
設置されている源泉壺風呂には、利用に関する説明書きがまったく見
られず、大きさも径75㎝ほどと、入浴してよいのかどうか以前にも増
して戸惑うところ。
一番風呂でしばらく貸切状態であったため、意を決して浸かってみる
と、ひんやりした無色透明の源泉からは芳ばしい玉子臭がしっかり香
り、指先でぬめりを感じることができました。

リニューアル後、温泉情報誌や一部のサイトで源泉掛け流しという情
報を目にしていたことから期待して訪れてみましたが、源泉の利用状
況は基本的に旧浴場から変化なし。
それでも以前と同様に源泉槽や飲泉場が備えられ、低温ながら個性の
ある硫黄泉を体感することができる良い浴場です。   〔14.05.31〕
一方、「いかだ露天風呂」と名付けられた露天エリアには、右手前に径
約1mの陶製の壺湯に花粉症に効果があるとして話題を集めているじゃ
ばらを浮かべた“じゃばら風呂”、その奥に周りを大小の岩礫で縁取っ
た奥行き3.3mほどの岩風呂が設けられ、主浴槽と同様にこちらでも加
温泉が利用されていました。
主浴槽の湯使
いは以前と同
じ放流循環併
用式で、左奥
の岩湯口から
加温泉が加え
られているほ
か、正面奥の
浴槽側面から
もジェットの
ように湯が注
入されていま
す。
浴場は、ガラス戸を出て右手へ進
むと内湯、正面のガラス戸を抜け
ると露天エリアとなっています。

季節柄、少し湯気蒸した内湯は、
大小の透明ガラスが多用されてい
ることから採光良好で、手前に壺
形の陶器製の掛け湯槽・源泉槽と
飲泉場、その奥に9基のシャワー
カランが並び、左奥に奥行き3.6
mほどのタイル張りの主浴槽が配
されていました。
自動ドアの玄関を入るとすぐ左手にフロントがあり、入浴をお願いし
ます。
ピカピカの館内は、シンプルながらモダンな雰囲気が漂い、右側には
“じゃばら食堂”というレストランが併設されています。

湯上がり後、ホールの腰掛けに座って休んでいると、次々にお客さん
がやってきては、レストランへ吸い込まれていきます。
どうやらランチタイム(11~14時)に行われているお値打なバイキング
が目当ての様子で、村のおばちゃん達が作る野菜たっぷりのお惣菜や
じゃばらを使ったメニューが人気とのことです。
源泉槽に入浴するか否かで評価が大きく分かれそうですが、ほとんど期待せずに訪れただけに、思わぬ拾い
ものをしたような嬉しい誤算の一湯でした。             〔10.08.04,14.05.28 画像追加〕

浴場は内湯と露天に分かれ、内
湯には、右壁に沿って洗い場、
左寄りに主浴槽、その手前にサ
ウナと源泉槽が配され、主浴槽
の手前の扉から露天へ出ると、
周りを岩で縁取ったタイル張り
湯船がガラスを挟んで主浴槽と
隣合うように置かれ、左には打
たせ湯、その手前には飲泉場が
設けられていました。
現在は、(財)北山村ふるさと振興公社が管理運営を行っており、その表
札が掲げられた入口正面のガラスには、「本館の温泉は出し放しです。
循環もしています。」という張り紙がされていました。

自動ドアを入ると右側に受付カウンターがあり、ここで直接入浴料を支
払い、その先右奥にある暖簾の掛かった男女別の浴場へ向かいます。

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前面には視界
を遮るものが
一切なく、眼
下を悠然と流
れる北山川を
眺めながら、
開放的な湯浴
みを楽しむこ
とができます。
フロントを抜けると正面に男女別に
分かれた暖簾掛けの浴場入口があり、
男湯は右側。

脱衣所は明るくゆったりした造りで、
右壁に沿って鍵付きロッカー32庫、
右斜め奥に角籠入りの脱衣箱24庫が
設置され、左奥の浴室入口手前に設
けられたパウダーコーナーには、桶
のような陶器の洗面ボウルが4基分
備えられていました。
2010年12月から改修を始め、2011年
5月3日、施設名称も新たにリニュー
アルオープンしたおくとろ温泉を訪
問しました。

四角錐の屋根を載せた建物の外観は
以前と変化がないように見えますが、
左寄りに設けられていた玄関の位置
が右端に移り、大きな切妻屋根の車
寄せは取り払われ、あっさりしたポ
ーチに替わっていました。
一方、高野槙の板材を組んで設えられた一辺1mの源泉槽の湯
からは、茹で玉子のような硫黄臭味が感じられ、ややぬめりの
ある湯に浸かると肌がつるつるしました。

問題はこの浴槽の役割。
大きさと跨がないと入ることができない構造から掛かり湯槽と
も考えられますが、泉温が低くサウナの出口に置かれているこ
とから、水風呂の代わりかもしれません。
訪れた時には、傍らに踏み台のようにプラスチックの椅子が置
かれていたので、思い切って浸かることにしました。
湯船からザバッーと湯を溢れさせつつ、芳ばしい香りに包まれ
ての入浴はとても気持ちが良く、露天風呂との交互入浴で存分
に堪能することができました。
内湯は正面と露天のある左面が大きなガラスとなっているこ
とから明るく、露天についても生垣による目隠しのみで、背
後の山々や北山川を見渡すことができるなど開放感は抜群で
した。

主浴槽と露天風呂では、隅に設けられた湯口から加温泉が注
がれると同時に浴槽の側面からも注入され、底にある吸込口
が作動していたことから、張り紙の説明通り放流式と循環が
併用されているようです。
それでも塩素臭はほとんど気にならず、湯口だけでなく浴槽
内でも微弱ながら硫黄臭を感じることができ、ちょっぴり好
感しました。
木造平屋建ての建物は、ピラミッ
ドのような黒い四角錐の屋根が印
象的ですが、一帯はオートキャン
プ場やバンガロー・テニスコート
などを備えたおくとろ公園という
自然体験型施設となっており、左
側には同様な屋根を持つ全9棟の
コテージのような宿泊施設も並ん
でいます。
紀伊半島の南東部に位置する北山村は、和歌山県に属しながら周りを奈
良県と三重県に囲まれたわが国でも唯一の飛び地の村で、木材運搬の手
段であった筏流しを復活させた北山川の観光筏下りや、じゃばらという
特産の柑橘類で知られています。

『おくとろ温泉 きたやま』は、村が1993年に開設した日帰り入浴施設
で、熊野市へと向かう国道309号から分かれて国道169号を西へ16㎞余り、
国道の左手にある道の駅「おくとろ」に併設されています。