住 所   岡山県苫田郡鏡野町奥津
  電 話   
 営業時間   24時間
 入浴料   無料
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   
  泉 質   単純温泉(アルカリ性)
 湧出量       ℓ/min
 泉 温       ℃
 pH   
 成分総計        g/㎏
 




 入浴履歴   初訪07.09.10
 評 価   ★★★★★★
 奥津温泉
奥津河原露天風呂
                     おくつおんせん おくつかわらろてんぶろ
奥津温泉足踏洗濯保存会によって足踏み洗濯の実演が披露されているのが、“洗濯湯”とも呼ばれている上
流側左岸の河原に設けられている2か所の露天風呂です。
奥津温泉は、中国自動車道の院庄I.Cから国道179号で北へ20㎞余り、吉井川に架かる奥津橋を中心に7軒の
宿泊施設が集まる山間の静かな温泉地で、湯郷温泉・湯原温泉とともに「美作三湯」と呼称されています。


大国主命の命で巡撫使として地方を巡っていた大巳貴命と少彦名命が発見したという神話はさておき、戦国
時代の末期には、宇喜多詮家と名乗っていた後の津和野藩主 坂崎直盛(1563?~1616)がこの湯に浸かって傷
を癒したとされ、1603(慶長8)年に津山藩主となった森忠政(1570~1634)は、この湯を大変気に入って専用
の湯治場を設け、領民が利用できないよう鍵を掛けて湯番を置いたと伝えられています。
大正時代には温泉街が形成され、1933年に与謝野鉄幹・晶子夫妻が訪れているほか、戦後には版画家の棟方
志功がたびたび投宿していたそうです。
また、1947年に発表された藤原審爾の『秋津温泉』はこの温泉地をモデルに執筆され、1962年に松竹によっ
て映画化された際にロケ地となったことで一躍有名となりました。
1966年8月には国民保養温泉地に指定され、日本観光地百選にも選ばれています。

なお、かつてこの地には、川の畔で湧出する温泉を利用して洗濯をする際に、周囲に棲息する熊や狼から身
を守るために見張りながら立ったままで行う“足踏み洗濯”という風習があり、現在、日曜・祝日の8時半
から奥津橋の下で観光用に実演されています。

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湯船を満たしているのは、奥津温泉らしい柔らかな浴感が特徴の無色透明なぬる湯。暑い季節には爽快で、
気持ち良いことこの上なしです。
ただし、三朝温泉の河原風呂のような目隠しはなく、下呂温泉の噴泉池と比べても橋からの距離がかなり短
いため、往来が少ない平日と言えどもさすがにのんびりと湯浴みする気分にはなれず、残念ながら入浴体験
程度の15分足らずで切り上げてしまいました。

なお、対岸にも同じような湯船が2基設置されていますが、こちらはどうやら足湯としての利用が原則のよ
うです。                                       〔10.07.19〕
すぐ傍らには「洗濯場」と書かれたコンクリート造りの小屋
があり、地元では共同湯としても利用されていましたが、す
ぐ上に地元専用の共同浴場が新設されたこともあって、2008
年11月1日からは入浴が禁止されました。

露天風呂は縁に大小の礫を配し、底にコンクリートを張った
もので、2つの湯船の間には傘屋根の庇が覆い、その横には
屋根付きの簡易な脱衣所も設けられています。
湯船は奥津橋から見て奥の方が広くて深め、手前がやや小さ
く浅めとなっており、いずれも側壁に埋め込まれた塩ビ管か
ら湯が注がれ、水位が上昇すると底に挿し込まれた太い管の
中に流れ込むようになっていました。
ところが、大きい方の湯船は深いが故に排水がうまくいかな
いのか、湯の中に毛髪などがかなり浮遊していたため、もっ
ぱら浅い方の湯船を利用させていただきました。