住 所   岡山県苫田郡鏡野町奥津22
  電 話   0868-52-0279
 営業時間   立寄り 10:00~21:00 (要予約)
 入浴料   800円 (2名 1500円)
温泉利用状況   完全放流式 (加温あり)
   
 源 泉 名   城山ノ湯
  泉 質   単純温泉(アルカリ性)
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   38.8  ℃
 pH   8.9
 成分総計        g/㎏
    
  
  
  
  
  

 入浴履歴   初訪14.10.11
 評 価   ★★★★★★
 奥津温泉
城山温泉 瀬音の宿
                おくつおんせん しろやまおんせん せおとのやど
両湯船へ1分間に40ℓずつ供されているのは、ご主人が敷地内の地下150
mで掘り当てた自噴泉のアルカリ性単純温泉。

泉温が少し低いため、湯口から注がれる源泉のほかに加温泉も加えて適
温に調整された無色透明の湯からは、甘い湯の香と甘味が感じられ、肌
当たりの柔らかい鮮度良好な湯に身を浸すと、微細な泡付きによって肌
がつるつるしました。
一方、露天は内湯の手前左にあり、通路を兼ねた右側の脱衣所には、丸
太を横に積み上げて設えた棚状のスペースに6個のプラスチック籠が並
び、その前には腰掛けも備えられていました。

湯船は幅2.7mほどの小振りな石造りで、奥側の2/3は波板を葺いた屋根
で覆われています。
『城山温泉 瀬音の宿』は、奥津橋
の北詰で吉井川へ注ぐ尾呂川に架か
る温泉橋の南で県道加茂奥津線(75
号)に入り、吉井川の左岸に沿って
下流側へ85mほど向かうと左手に所
在する、1975年に創業された客室数
全3室の小さな民宿です。

前日に立寄り入浴の可否を確認した
うえで、指定された10時にお訪ねし
ました。
奥津温泉は、中国自動車道の院庄I.Cから国道179号で北へ20㎞余り、吉
井川に架かる奥津橋を中心に7軒の宿泊施設が集まる山間の静かな温泉
地で、湯郷温泉・湯原温泉とともに「美作三湯」と呼称されています。

大国主命の命で巡撫使として地方を巡っていた大巳貴命と少彦名命が発
見したという神話はさておき、戦国時代の末期には、宇喜多詮家と名乗
っていた後の津和野藩主 坂崎直盛(1563?~1616)がこの湯に浸かって傷
を癒したとされ、1603(慶長8)年に津山藩主となった森忠政(1570~1634)
は、この湯を大変気に入って専用の湯治場を設け、領民が利用できない
よう鍵を掛けて湯番を置いたと伝えられています。

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湯浴みを終えて辞去しようとしたところ、女将さんから同じく敷地内で湧く地下水とこれで淹れたコーヒー
のサービス。
1組当たりの人数にも多寡があるあるため、宿泊は1日1組に限っているなどのお話を伺いながら、楽しいひ
と時を過ごさせていただきました。                          〔15.11.21〕
その左手がコ
ンクリートの
壁に囲まれた
仄暗い平石張
りの浴室で、
右半に手造り
とは思えない
出来栄えの岩
風呂が配され
ています。
ご主人が手造りされたという浴場に
は内湯のほかに露天風呂も併設され
ており、まずは奥側に位置する内湯
を利用させていただきます。

露天の脱衣所から3段下りて暖簾を
潜ると幅狭の脱衣所があり、正面に
設えられた2段の棚にプラスチック
籠2個が備えられていました。
吉井川に臨んで並び建つ2棟の建
物のうち、浴場があるのは川から
向かって右側の入母屋造りの木造
2階建て。

正面左寄りのガラス格子扉の玄関
を入ると、テーブルや喫茶店のよ
うなカウンターが配されたロビー
があり、貸切利用の浴場はこのロ
ビーを抜けた裏庭に設けられてい
ました。
大正時代には温泉街が形成され、1933年に与謝野鉄幹・晶子夫妻が訪
れているほか、戦後には版画家の棟方志功がたびたび投宿していたそ
うです。
また、1947年に発表された藤原審爾の『秋津温泉』はこの温泉地をモ
デルに執筆され、1962年に松竹によって映画化された際にロケ地とな
ったことで一躍有名となりました。
1966年8月には国民保養温泉地に指定され、日本観光地百選にも選ば
れています。

なお、かつてこの地には、川の畔で湧出する温泉を利用して洗濯をす
る際に、周囲に棲息する熊や狼から身を守るために見張りながら立っ
たままで行う“足踏み洗濯”という風習があり、現在、日曜・祝日の
8時半から奥津橋の下で観光用に実演されています。