住 所   三重県津市榊原町5970
  電 話   059-252-0206
 営業時間   立寄り 9:00~18:00 (2時間)
 入浴料   1000円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   榊原舘七栗の湯
  泉 質   単純温泉(アルカリ性)
 湧出量   230  ℓ/min
 泉 温   32.5 ℃
 pH   
 成分総計   0.31  g/㎏
    Na=90.9/K=0.6/Ca=0.9/NH4=0.3(92.7㎎/㎏)
  F=2.9/Cl=42.5/SO4=28.1/HCO3=69.6/CO3=21.0/
  HS=1.3/BO2=3.7(169.1㎎/㎏)
  H2Si03=44.6(44.6㎎/㎏)
                       〔2005.05.20〕
 入浴履歴   初訪07.07.28,最終12.08.16(2回目)
 評 価   ★★★★★★
 榊原温泉
湯 元 榊 原 舘
             さかきばらおんせん ゆもと さかきばらかん
主浴槽と同じ造りをした方形の湯船には、上にお社が鎮座する紅御影石
で造られた湯口から、むらさきと同じく七栗の湯が掛け流し。
浸かった瞬間、この季節でも少しひやっとする無色透明の湯からは、茹
で玉子臭味とともに石鹸のような良い香りが感じられ、浸かってしばら
くすると微細な気泡が身体にびっしり付着して、薄絹を1枚纏ったかの
ような独特の感触を楽しむことができます。

“美人の湯”の評判に相応しい滑らかな肌触りを満喫しながら、どっぷ
りと源泉浴槽に浸かっていると、あっという間に制限時間の2時間が経
過。
初訪時と同様、後ろ髪を引かれる思いで浴場を後にしました。
                          〔12.08.17〕
利用させていただいたのは、階段を下りるとすぐ右側にある前回は女
湯であったもえぎ・おそめ。
縦長の脱衣所には、右手前に4段に並べられた籠が向かい合わせに16
個ずつとトイレを挟んだその奥に20個。
また、左には7基の洗面台が設えられたパウダールームがあり、その
奥にも36個の籠が備えられていました。

紅御影の石板で仕上げられた大浴場の内湯も縦に長い長方形で、むら
さきと比べると少し狭く感じます。
右側には13基のシャワーカランが並び、大きなガラス窓が嵌められた
左には、手前にやはり紅御影で縁取った青色円タイル張りの主浴槽、
その奥に四阿風に屋根掛けされた源泉浴槽が配されています。
入浴料が割高で、利用時間も2時間と制限されているため、比較的近くに所在しているにもかかわらず訪問
が後回しになってしまいましたが、そのことをちょっぴり後悔し、清少納言が三名泉の一つに挙げたことに
も十分説得力が感じられた素晴らしい一湯でした。   〔10.01.31,12.08.16 記事補訂・画像一部差替え〕
それでもやはりこの宿で特筆されるのは、2003年に日本温泉
遺産を守る会から“源泉かけ流しの宿”の認定を受けたとい
う源泉浴槽でしょう。

湯船中央の筒状の湯口から惜しげもなく掛け流されているの
は、館内で湧く榊原舘七栗の湯。
成分総計が300㎎/㎏余りとはいえ、無色透明の清澄な湯から
は、茹で玉子のような硫黄臭味がしっかり感じられ、湯に浸
かっていると身体全体が微細な気泡に包まれて、肌がとても
つるつるしました。
体温より低いぬる湯は猛暑が続く夏季には極上で、入浴客の
ほとんどが浴槽の縁に頭を預け、中央の湯口に向かって足を
伸ばしながら、うたた寝をしていました。
ゆったりした大浴場
の内湯には、正面に
奥行きが10mはあろ
うかという隅丸長方
形の主浴槽、左手前
に3.4×2.4mほどの
源泉浴槽が配され、
奥の階段を下りた先
の一部が屋根掛けさ
れた半露天には、周
りを岩で縁取った平
石張りの湯船が設け
られています。
『湯元 榊原舘』は、案内板にしたがって県道を右へ折れ、北東へ200m足らず向かうと湯の瀬川右岸の河畔
に所在している1919(大正8)年4月創業の当温泉を代表する大型の老舗旅館で、1956年築の月の館、1979年築
の花の館、1991年築の夢の館の3館合わせ、客室数80室・430名収容の規模を誇っています。
榊原温泉は、国道25号(名阪国道)の中瀬I.Cから国道163号(伊賀街道)
と県道亀山白山線(28号)を経由して約36㎞、湯の瀬川(榊原川)が南東
流するのどかな里山に5軒の湯宿と日帰り入浴施設1か所が点在する小
さな温泉地です。

古代からこの辺り一帯は七栗郷と呼ばれ、平安時代中期、清少納言が
『枕草子』117段で記した「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」
のななくりの湯は当温泉を指すという説があり、鎌倉から室町時代に
は和歌にも詠まれています。
1588(天正16)年には大きな湯治場が開設され、江戸時代になると伊勢
詣での湯垢離場として利用されたことから、地元では“宮の湯”と呼
ばれていたそうです。

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さらに、左手前のガ
ラス戸の先には、為
之助と同じ造りをし
た隅丸方形の露天風
呂が設けられていま
した。

この中で一番人気は
やはり源泉浴槽で、
滞在した2時間の間、
利用客が途絶えるこ
とはまったくありま
せんでした。

朝から肌を焦がすような強烈な陽射
しが照りつける中、涼(?)を求めて
榊原舘を再訪しました。
驚いたことに、5年ぶりの訪問とな
ります。

営業開始から10分ほどしか経過して
いないにもかかわらず、湯の庄の受
付周りは入浴客で大賑わい。
それでも、担当の若い男性は笑みを
絶やさず、物腰柔らかく応接されて
おり、とても好感しました。
主浴槽と露天風呂に利用されているのは、館内と敷地内で湧出している2本の自家源泉。
加温のうえで放流循環併用式が採られていることから、源泉本来の湯の香は失われていますが、塩素系薬剤
は使われていないため、落ち着いて湯浴みを楽しむことができました。
宿泊以外に立寄り入浴にも積極的で、利用者は右隣に併設された日帰
り入浴の専用施設「湯の庄」の入口を入って、券売機で購入した入浴
券と引き換えに正面の受付で作務衣とタオルを受け取り、すぐ右手の
脱衣所で着替えて浴場へ向かうようになっています。

受付から左へ進み、途中左側の階段を下りた先に“まろみの湯”と呼
ばれる男女日替わりの2つの大浴場があります。
各浴場の内湯と半露天には、各々もえぎ・おそめ、むらさき・為之助
という名前が付けられており、今回は畳敷きの通路を奥に向かうと突
き当たりにある後者が男湯となっていました。
なお、6階には“天つ木の湯”という展望露天風呂と3つの貸切風呂が
設けられており、平日であればこちらも立寄り利用できるそうです。