住 所   群馬県吾妻郡中之条町上沢渡2318
  電 話   0279-66-2331
 営業時間   立寄り 10:00~17:00 (要確認)
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   県有泉
  泉 質   カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
 湧出量   135   ℓ/min
 泉 温   54.8  ℃
 pH   8.3
 成分総計   1.1355 g/㎏
    Na=162/K=5.1/Ca=188/Mg=0.04/NH4=<0.05/Fe2=0.01/
  Mn=<0.005(355.15㎎/㎏)
  F=0.8/Cl=195/SO4=499/HSO4=1/HCO3=1.5/CO3=9
  (706.3㎎/㎏)
  H2SiO3=63.4/HBO2=10.6(74.0㎎/㎏) 
 
〔2007.11.11〕
 入浴履歴   初訪14.09.27
 評 価   ★★★★★★
 沢渡温泉
まるふく旅館
                         さわたりおんせん まるふくりょかん
江戸時代中期に形成され、1831(天保2)年に蘭学者の高野長英が来訪
した記録も残る温泉集落は、明治末期から昭和初期にかけて50軒ほど
の宿や小料理屋が軒を連ねる賑わいを見せ、1922(大正11)年10月20日
には歌人の若山牧水も立寄っていますが、1926(大正15)年9月に草軽
電気鉄道が全線開通し、草津温泉へのアクセスが変化すると、湯治客
も徐々に減少していきました。

加えて、1935年9月25日深夜の豪雨による鉄砲水で温泉街の半分が押
し流され、さらに1945年4月16日に発生した“沢渡大火”という大規
模な山火事によって近隣の山々とともに温泉街のすべてが焼き尽くさ
れる壊滅的な被害を受けましたが、町田浩蔵氏を中心とした住民の努
力により、14年後の1959年に再興を果たしました。
沢渡温泉は、JR吾妻線の中之条駅から国道353号(145号が一部重複)と
県道中之条草津線(55号)で北西へ向かうこと9㎞余り、右手に分かれる
旧街道に沿って11軒の湯宿と共同浴場1か所、食事処や商店が建ち並ぶ
山間の閑静な温泉地です。

1191(建久2)年、浅間山麓の三原野で巻狩りを行った源頼朝が、草津温
泉へ立寄った帰途に発見して入湯したと伝えられる温泉で(頼朝による
草津温泉発見は1193年とされており、混乱あり)、江戸時代に入って草
津温泉を多くの湯治客が訪れるようになると、草津の酸性湯で爛れた肌
をこの温泉に浸かって癒したことから“草津の治し湯”“草津の仕上げ
湯”として知られるようになり、弱アルカリ性の柔らかな泉質が肌に効
能があるということで「一浴玉の肌」と謳われるようになりました。
浴場は全体的に小ぢんまりしてお
り、脱衣所には右側手前に各段に
プラスチック籠を2個ずつ納めた3
段棚が置かれ、正面左にはタイル
張りのレトロな洗面台が備えられ
ています。

浴室は石板張りで、腰壁に天草陶
石のような平石を用いた凝った造
りとなっていました。
手前側はタイ
ル張り、奥は
木造りと趣違
いの湯船とな
っており、今
回は後者に浸
からせていた
だきました。
鉤形を呈したカーペット敷きのロ
ビーの右手から幅狭の廊下を奥へ
進むと、突き当たりとその右手前
に2室の浴場があり、どちらでも
好きな方を貸切でご利用ください
とのことです。

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右奥に設えられた石造りの湯口からトボトボと加えられているのは、
飲泉も可能な共同源泉の含食塩-石膏泉。
底に溶き玉子のような白い湯の華が沈んでいる無色透明の少し熱めの
湯からは、茹で玉子のような匂いがほんのり香り、口に含むとわずか
に塩が利いた薄い玉子スープのような美味しい味がしました。


掛け流しで供されている源泉は鮮度抜群で、“元祖美肌の湯”とも讃
えられる湯に浸かりながら、きしきししてしっとりする肌触りを存分
に満喫させていただきました。            〔15.11.18〕
右側手前にシ
ャワーカラン
1基が設置さ
れ、その奥に
1.4m強×1.2
mほどの小振
りな檜風呂が
配されていま
す。
『まるふく旅館』は、沢渡温泉共同
浴場の2軒下、旧街道を40m余り下
ると右手に所在する、ご夫婦で切り
盛りされているという小さな温泉旅
館です。

坂の途中に立地する正面観が四角形
の建物は2階建てで、客室数は全5室。
自動ドアの玄関を入り、応対に出て
来られたお年を召した女将さんに立
寄り入浴の可否をお尋ねすると、快
く迎い入れて下さいました。