住 所   長野県下高井郡山ノ内町平隠
  電 話   0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
 営業時間   地元住民・宿泊客(6:00~22:00)のみ入浴可
 入浴料   無料
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   神明滝の湯
  泉 質   ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   58.3 ℃
 pH   4.8
 成分総計   1.186 g/㎏
    Na=216.8/K=19.4/Ca=103.1/Mg=7.4/Al=0.4/Fe2=0.6/
  Mn=0.3(348.0㎎/㎏)
  F=1.1/I=0.5/Br=1.7/Cl=262.8/SO4=381.9/HSO4=0.2/
  HCO3=4.7/H2PO4=0.4(653.3㎎/㎏)
  HAs02=0.5/H2Si03=130.3/HBO2=34.9(165.7㎎/㎏)
  C02=19.2(19.2㎎/㎏)             
〔2006.01.13〕

 入浴履歴   初訪08.04.19,最終10.08.14(3回目)
 評 価   ★★★★
 渋温泉
神 明 滝 の 湯
                       しぶおんせん じんみょうたきのゆ
幅狭の浴室は、壁こそタイル張りとなっているものの、湯船
と床はすべて木で造られており、風情のある落ち着いた雰囲
気がします。
左側の仕切り壁に沿って1.9×1.0mほどの長方形の湯船が配
され、左手前にある木樋の湯口からドボドボと湯が掛け流さ
れています。
わずかに濁りのある湯からは、芒硝っぽい薬臭とともに弱い
金気臭も香り、口に含むと鉄錆味が感じられました。


手狭なために入浴者の多寡で評価が左右される懸念はあるも
のの、目洗の湯の縮小版のような浴室はもちろんのこと、湯
の方も個性がしっかりと感じられて申し分なく、私的には渋
大湯と目洗の湯に次いでお気に入りの浴場となりました。
                      〔10.08.22〕
『神明滝の湯』は、渋大湯から東へ約40m、石畳の通りが枡形道路のようにクランク状に屈曲する15mほど
手前の左手に所在する厄除巡浴外湯めぐりの八番湯です。
源泉が裏山の神明山から湧出し、昔は滝のような打たせ湯で疲れを癒し
ていたことからその名が付けられ、婦人病に効き、子宝にも恵まれるこ
とから“子宝の湯”とも呼ばれています。

「一乃湯 果亭」という温泉宿の駐車場と小松屋商店に挟まれて窮屈そ
うに建っている浴舎は、湯気抜きを載せた間口が狭い白外壁のコンクリ
ート造りで、表側のみ板張りとなっています。
右手の扉を入ると、すぐに簀子敷きの脱衣所。
大人が2名いれば脱衣を躊躇ってしまうほどの広さですが、傍らには大
振りな脱衣箱6庫が備えられていました。
湯田中渋温泉郷は、下高井郡山ノ内町を流れる横湯川・夜間瀬川とこれに注ぐ角間川の流域に点在する、新
湯田中・湯田中・星川・穂波・安代・渋・角間・上林・地獄谷という9か所の温泉地の総称です。

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続く江戸時代には、1676(延宝4)年の3代真田幸道の入湯を嚆矢と
して歴代の松代藩主も利用するようになり、葛飾北斎や小林一茶
・佐久間象山といった文人墨客も訪れています。
また、この時代、新しい泉源も次々と発見され、現在では泉源37
か所、1分あたりの湧出量は3100ℓに達しています。

温泉街に点在する9か所の外湯は、2006年から立寄り入浴が可能
となった渋大湯を除き、地元住民以外では基本的に宿泊客だけが
利用可能となっています。
宿泊客はそれぞれの宿で鍵を借り、350円で購入した巡浴手拭い
に各浴場で朱印を押し、最後に大湯の向かいの高台にある行基ゆ
かりの渋高薬師で印受すると満願成就。九(苦)労を流し、厄除に
なるとされており、手拭い片手に外湯を巡り歩く浴衣姿の宿泊客
でいつも大変賑わっています。
渋温泉は、国道292号(志賀草津道路)の佐野角間I.Cから県道宮村湯田中停車場線(342号)で星川橋を渡り、
横湯川の右岸(北岸)を東へ0.9㎞余り、石畳の緩い坂道沿いを中心に32軒を数える中小規模の温泉宿と外湯
(共同浴場)のほか、飲食店や商店・遊技場などが建ち並ぶ、とても情緒のある温泉地です。

奈良時代の神亀年間(724~729)、東国巡錫の折にこの地を訪れた行基によって発見されたと伝えられ、戦国
時代にはいわゆる“信玄の隠し湯”の一つとして、武田信玄から厚い保護を受けました。