住 所   長野県下高井郡山ノ内町平隠2073
  電 話   0269-33-3531
 営業時間   立寄り 要確認
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   石の湯第1ボーリング / 金喜ホテル(湯口)
  泉 質   含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸
  塩泉 / 単純温泉
 湧出量       / 11  ℓ/min
 泉 温   96.4 / 46.0  ℃
 pH   8.1 / 7.8
 成分総計   1.844 / 0.9596 g/㎏
    Li=1.3/Sr=0.4/Na=406.6/K=48.9/Ca=47.8/Mg=0.4/
  Al=痕跡/NH4=0.1/Mn=0.06(555.5㎎/㎏)
  F=1.6/Br=2.8/Cl=602.5/SO4=271.5/HCO3=58.6/
  CO3=6.0/HS=2.1(945.9㎎/㎏)
  HAsO2=2.2/H2SiO3=251.7/HBO2=88.8(342.7㎎/㎏)
  H2S=0.2(0.2㎎/㎏)             〔2006.06.09〕

  Na=210.8/K=18.0/Ca=70.3/Mg=2.9/Fe2=痕跡/
  Mn=0.09(302.1㎎/㎏)
  F=1.0/I=0.5/Br=1.3/Cl=286.0/SO4=211.0/HCO3=49.6/
  CO3=0.6/HS=痕跡(550.0㎎/㎏)
  HAsO2=0.7/H2SiO3=64.9/HBO2=38.1(103.7㎎/㎏)
  CO2=3.8(3.8㎎/㎏)
             〔1989.03.24〕
 入浴履歴   初訪13.03.30 泊
 評 価   ★★★★
 渋温泉
金 喜 ホ テ ル
                               しぶおんせん かねきほてる
大浴場に掛け流しで
供されているのは、
かめや旅館やつばた
やでも利用されてい
る石の湯第1ボーリ
ングと呼ばれる含食
塩石膏-硫黄泉。

綿埃や糸屑のような
半透明の湯の華が舞
う少しぬるめの透明
湯からは、藻のよう
な成分臭が仄かに香
り、肌がつるきしし
ました。
浴場は男女入替えの大浴場と貸切風
呂があり、まずは1階の最奥から階
段を14段下りた地下に設けられてい
る大浴場へ向かいます。

暖簾掛けの入口が隣合う2か所の浴
場のうち、利用時は左側が男湯とな
っていました。
板張りの脱衣所はピカピカに新しく、
左壁に沿って簡易な2段棚が設えら
れ、その上には楕円形のバスケット
6個が載っています。
利用させていただいたのは、帳場
の向かいにある階段で2階へ上が
り、左に折れると突き当たりにあ
る“紅葉”。

通りに面した広々した12畳の和室
で、奥にはすでに蒲団が敷かれ、
嬉しいことにその手前には炬燵が
備えられていました。
続く江戸時代には、1676(延宝4)年の3代真田幸道の入湯を嚆矢と
して歴代の松代藩主も利用するようになり、葛飾北斎や小林一茶
・佐久間象山といった文人墨客も訪れています。
また、この時代、新しい泉源も次々と発見され、現在では泉源37
か所、1分あたりの湧出量は3100ℓに達しています。

温泉街に点在する9か所の外湯は、2006年から立寄り入浴が可能
となった渋大湯を除き、地元住民以外では基本的に宿泊客だけが
利用可能となっています。
宿泊客はそれぞれの宿で鍵を借り、350円で購入した巡浴手拭い
に各浴場で朱印を押し、最後に大湯の向かいの高台にある行基ゆ
かりの渋高薬師で印受すると満願成就。九(苦)労を流し、厄除に
なるとされており、手拭い片手に外湯を巡り歩く浴衣姿の宿泊客
でいつも大変賑わっています。
湯田中渋温泉郷は、下高井郡山ノ内町を流れる横湯川・夜間瀬川とこれに注ぐ角間川の流域に点在する、新
湯田中・湯田中・星川・穂波・安代・渋・角間・上林・地獄谷という9か所の温泉地の総称です。

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左手前には2.35×1.05mほどの湯船が配され、木の幹を利用した湯口から敷地内で湧出している弱アルカリ
性の単純温泉が間欠的にドボドボと加えられています。
綿埃のような淡褐色半透明の湯の華が浮遊する無色透明の湯からは、つるきしの肌触りとともに微弱な玉子
臭と極薄の塩味が感じられ、カランで使用されている源泉からは、芳ばしい湯の香が一層強く放たれていま
した。


宿泊費を安価に抑える目的でほとんど期待せずに予約しましたが、趣違いの浴場で異なる2本の源泉に浸か
ることができるだけでなく、良質な自家源泉を貸切で存分に堪能することができ、思わぬ拾いものをした気
分を抱かされた湯宿でした。                              〔14.01.16〕
一方、貸切風呂は帳場から薄暗い
廊下を進んだ右手、奥側の階段の
手前にあり、空いていれば内側か
ら施錠して自由に利用することが
できます。

小ぢんまりした脱衣所はやはり真
新しく、階段の下を巧く利用して
2段の棚が設えられ、4個のバスケ
ットが備えられていました。
総檜造りの浴室には、宿の横を抜
ける路地に面して窓が設けられて
いるため、大浴場とは打って変わ
って採光良好です。
タイル張りの浴室は、本来一つであったものを板壁で2室に仕切ったも
ので、左から奥壁にかけて3基のシャワーカランが鉤形に並び、右には
女湯と繋がった曲線的なモザイクタイル張り湯船が配されています。

対して女湯となっていた右側の浴場には、男湯から続く縁に数個の岩を
置いた湯船のほか、右側には大小の礫を天井近くまで積み上げ、上方か
ら打たせ湯のように湯が落とされている滝風呂が設置されていました。
自動ドアから館内に入ると、正面は
市松模様のカーペットが敷かれたロ
ビーとなっており、右端には七段飾
りの雛人形が飾られていました。

ロビーから奥へ向かう廊下の左手前
に木材に細竹を一部加えて改装され
た帳場があり、応対に出て来られた
ご主人にチェックインをお願いしま
す。
渋温泉の中ではお値打ちに泊まる
ことができる宿として知られてお
り、3月末の土曜日に当温泉を訪
れた際、素泊まりで宿泊利用しま
した(じゃらん利用 1泊4500円)。

客室数全7室の3階建ての建物は、
1955年に建てられたというだけあ
って外観はかなり年季が入ってい
ますが、館内は各所に手が加えら
れ、玄関は木材を使用したなかな
か立派な構えとなっています。
『金喜ホテル』は、和合橋の北詰から温泉街へ入り、つばたや旅館の手前を右へ折れて、インターロッキン
グブロックで舗装された狭い坂道を85mほど上った左側、外湯の四番湯 竹の湯の右隣に所在する、大工で
もあった創業者の喜助さんから数えて現館主で4代目という小さな温泉旅館です。
渋温泉は、国道292号(志賀草津道路)の佐野角間I.Cから県道宮村湯田中停車場線(342号)で星川橋を渡り、
横湯川の右岸(北岸)を東へ0.9㎞余り、石畳の緩い坂道沿いを中心に32軒を数える中小規模の温泉宿と外湯
(共同浴場)のほか、飲食店や商店・遊技場などが建ち並ぶ、とても情緒のある温泉地です。

奈良時代の神亀年間(724~729)、東国巡錫の折にこの地を訪れた行基によって発見されたと伝えられ、戦国
時代にはいわゆる“信玄の隠し湯”の一つとして、武田信玄から厚い保護を受けました。