住 所   長野県下高井郡山ノ内町平隠2171
  電 話   0269-33-2531
 営業時間   
 入浴料   
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   荒井河原比良の湯・湯栄会第1ボーリング 混合
  泉
  泉 質   ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
 湧出量   59.3  ℓ/min (貯湯槽流入量)
 泉 温   61.0  ℃
 pH   4.2
 成分総計   1.214 g/㎏
    Li=0.6/Sr=0.4/Na=202.6/K=23.1/Ca=99.4/Mg=10.9/
  Al=3.3/NH4=0.8/Fe2=0.6/Zn=0.04/Cu=0.04/Ba=痕跡/
  Mn=0.05(341.5㎎/㎏)
  F=0.1/I=0.3/Br=1.5/Cl=283.3/SO4=372.9/HSO4=0.8/
  H2PO4=0.3(659.2㎎/㎏)
  HAsO2=0.4/H2SiO3=155.7/HBO2=40.8(196.9㎎/㎏)
  CO2=16.7(16.7㎎/㎏)
            
〔2005.08.05〕
 入浴履歴   初訪13.03.30
 評 価   ★★★★
 渋温泉
春蘭の宿 さかえや
                      しぶおんせん しゅんらんのやど さかえや
一方、右手前のガ
ラス扉から外に出
ると、左手には底
に玉砂利を埋め込
んだ2.9×1.9m弱
の石造りの湯船が
設置されており、
裏山の斜面を利用
して設えられた石
垣庭園を眺めなが
らのんびりと湯浴
みを楽しむことが
できます。
続く江戸時代には、1676(延宝4)年の3代真田幸道の入湯を嚆矢と
して歴代の松代藩主も利用するようになり、葛飾北斎や小林一茶
・佐久間象山といった文人墨客も訪れています。
また、この時代、新しい泉源も次々と発見され、現在では泉源37
か所、1分あたりの湧出量は3100ℓに達しています。

温泉街に点在する9か所の外湯は、2006年から立寄り入浴が可能
となった渋大湯を除き、地元住民以外では基本的に宿泊客だけが
利用可能となっています。
宿泊客はそれぞれの宿で鍵を借り、300円で購入した巡浴手拭い
に各浴場で朱印を押し、最後に大湯の向かいの高台にある行基ゆ
かりの渋高薬師で印受すると満願成就。九(苦)労を流し、厄除に
なるとされており、手拭い片手に外湯を巡り歩く浴衣姿の宿泊客
でいつも大変賑わっています。
湯田中渋温泉郷は、下高井郡山ノ内町を流れる横湯川・夜間瀬川とこれに注ぐ角間川の流域に点在する、新
湯田中・湯田中・星川・穂波・安代・渋・角間・上林・地獄谷という9か所の温泉地の総称です。

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浴場は内湯と露天からなり、人造石の石板を張ったゆったり
した内湯は、間接照明によって照度が抑えられ、落ち着いた
感じがします。
左壁にはシャワーカラン
8基、大きなガラス2枚が
嵌められた右側には2槽
に仕切られた御影石造り
の湯船が配され、奥行き
4.05mほどの五角形を呈
した手前側の主浴槽には
少し熱め、奥行き2.15m
弱、深さ0.9mの奥の立
湯槽には適温となった緑
灰色濁りの半透明湯が湛
えられていました。
長い廊下の突き当たりにある大浴場
の入口は、畳敷きで一段高くなって
おり、右が男湯の“幸の湯”、左が
女湯の“福の湯”に分かれています。

籐タイル敷きの脱衣所には、浴室に
向かって右側に1庫ずつ仕切られ、
使いやすいように斜めに傾けられた
籠入りの3段棚が30個分備えられ、
対する左には洗面ボウル4基のパウ
ダーコーナーが設置されていました。
瓦葺きの庇を備えた自動ドアの玄
関を入り、正面のフロントで入浴
をお願いすると、快く応じていた
だけました。
入浴料は、タオル・バスタオル貸
出し付きで700円です。

男女別の大浴場は西館の4階に設
けられており、イベントに合わせ
てロビーの左奥に飾られた七段飾
りの雛人形を横目に奥へ進み、エ
レベーターで上階へ向かいます。
『春蘭の宿 さかえや』は、温泉街のやや西寄り、外湯の二番湯 笹
の湯から石畳の目抜き通りを15mほど下ると右手に所在する1927年
創業の老舗旅館で、“素朴で飾らない心”を花言葉としている山野
草 春蘭を宿名に冠した、渋温泉の中ではじゃらんの口コミ人気で
常に最上位を占める人気宿となっています。

1967年建築の東館(旅籠亭)、東館の改築とともに1996年に建てられ
た南館(草月亭)・西館(山野亭)という3棟の鉄筋コンクリート造り6
階建て建物からなり、客室は全25室を数えます。
入浴のみの日帰り入浴は基本的に受け付けていないようですが、3
月に北信濃の6市町村が合同で開催した雛祭りのイベントで期間限
定ながら入浴が可能であることを知り、訪れることにしました。
渋温泉は、国道292号(志賀草津道路)の佐野角間I.Cから県道宮村湯田中停車場線(342号)で星川橋を渡り、
横湯川の右岸(北岸)を東へ0.9㎞余り、石畳の緩い坂道沿いを中心に32軒を数える中小規模の温泉宿と外湯
(共同浴場)のほか、飲食店や商店・遊技場などが建ち並ぶ、とても情緒のある温泉地です。

奈良時代の神亀年間(724~729)、東国巡錫の折にこの地を訪れた行基によって発見されたと伝えられ、戦国
時代にはいわゆる“信玄の隠し湯”の一つとして、武田信玄から厚い保護を受けました。

内湯では放流循環併用式、露天では放流式で供されているのは、渋温泉の主要源泉である地獄谷の荒井河原
比良の湯と近隣の旅館4軒で管理している横湯川対岸の自噴泉を加えた弱酸性の含石膏-食塩泉。
循環されているとはいえ、内湯では金気を帯びた焦げ臭と極薄の塩味を感知することができたのに対し、露
天風呂を満たしたわずかに濁りのあるぬるめの湯は、細粒の湯の華が浮遊しているものの、湯の香はむしろ
弱く感じられました。

宿泊客のチェックアウトが始まる忙しい時間帯の訪問であったにもかかわらず、離れたところにある浴場ま
でわざわざ案内してくださるなどスタッフの応対はとても親切で、長年にわたって抜群の人気を保持してい
る理由を窺い知ることができました。                          〔14.01.01〕