住 所   長野県諏訪郡下諏訪町湯田町3442
  電 話   0266-26-7520
 営業時間   2012.10.14 閉鎖
 入浴料   220円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   旦過第1源湯・旦過第2源湯 混合泉
  泉 質   ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
 湧出量        ℓ/min
 泉 温   56.0  ℃
 pH   8.70
 成分総計   1.1579 g/㎏
    Li=0.5/Sr1.0=/Na=244.5/K=4.7/Ca=104.1/Mg=0.1/
  NH4=0.2/Fe3=0.1/Zn=0.1(355.3㎎/㎏)
  F=3.3/Br=0.7/Cl=193.5/SO4=513.3/HCO3=6.1/
  CO3=12.0/OH=0.1/NO3=0.7(729.7㎎/㎏)
  HAsO2=0.2/H2SiO3=52.4/HBO2=20.3(72.9㎎/㎏)

                           
〔2009.06.25〕
 入浴履歴   初訪09.06.27
 評 価   ★★★★
 下諏訪温泉
旦 過 の 湯 (旧浴場)
                          しもすわおんせん たんがのゆ
『旦過の湯』は、諏訪大社下社秋宮から国道142号で北北西へ向かい、旧中山
道の坂道を60mほど下ると右手に所在する、下諏訪財産区が運営する共同浴場
です。
鎌倉時代、白華山慈雲寺の二世 石梁仁恭(1266~1335)が、寺を訪れる修行僧
の宿泊のために設置した衆寮「旦過寮」に付属した浴場を出発点とし、その名
は、修行僧の“旦(あした)に過ぎ、夕に宿す”から付けられたそうです。
1959年に建設された湯気抜きを載せた淡黄色の浴舎は、一見コンクリート造り
2階建てのようですが、実際は吹き抜けの1階建て建物となっていました。

入口に掛かる暖簾を潜るとすぐ横に券売機が置かれており、購入した入浴券を
正面の番台に手渡し、右手の浴場へ向かいます。
浴場は大きな窓からの採光によって明るいものの、高木・菅野・矢木・みなみ
といった下諏訪の各共同浴場と比べると、空間的には少し手狭な感じがします。
それでも、脱衣所の右側にはスチール製の脱衣箱20庫とコインロッカー4庫が
備えられ、左手には木製の腰掛けまで置かれていました。
下諏訪温泉は、わが国最古の歴史書である『古事記』にもその名が記されている諏訪明神の祭神 建御名方
神と仲違いした妃の八坂刀売神が、上社から対岸の下社へ渡った際、携えてきた愛用の温泉を綿に浸した湯
玉を置いたところ、そこから温泉が湧き出したという“綿の湯伝説”が残されている温泉地で、白華山慈雲
寺を訪れる修行僧のために寺湯が造られるなど、鎌倉時代にはすでに浴場としての利用が行われています。

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手前の浴槽でカランから冷まされた温泉を加えながら、ようやく浸かる
ことができました。
無色透明の湯からは、石膏臭にほんのり油臭が加わったような匂いが香
り、カランのぬる湯からは、驚いたことに茹で玉子のような硫黄臭が感
じられました。


初入湯となった今回は、あまりの熱さに十分満喫できなかったものの、
三名湯の中では唯一単独で利用され続けている歴史ある湯に新鮮な状態
で入湯することができ、十分満足感が得られました。   〔11.03.02〕
脱衣所より一段低い位置にあるタイル張りの浴室には、右側
に4、奥に2基のシャワーカランが並び、左手のメルヘンチッ
クなタイル絵が描かれた仕切り壁の下に馬蹄形を半割したよ
うな水色タイル張りの湯船が配されています。
この湯船、数年前までは1槽であったようですが、現在は真
ん中で仕切られて2槽となり、奥の浴槽の横にある獅子の湯
口からドボドボと源泉注がれ、仕切りの下から手前の浴槽へ
流れ込むようになっています。

この湯船に掛け流しで供されているのは、浴場のすぐ横で湧
出し、綿の湯・児湯とともに“下諏訪の三名湯”と称されて
きた旦過源湯の混合泉。
切り傷に効くということで合戦で負傷した武士がよく浸かっ
ていたとのことですが、泉温60℃近い湯はとにかく激熱で、
奥の浴槽では、10数秒脚を浸けるのが精一杯。
古くから諏訪大社下社が鎮座する門前町として知られ、中山道の29番
目の宿場が置かれた江戸時代には、甲州道中(街道)の終点であり、中
山道では唯一温泉が湧いている宿場であったことから、大いに賑わっ
たそうです。

現在は源泉数20か所、毎分5100ℓの湧出量を誇り、宿場町としての情
緒が残る中山道沿いを中心に、15軒の宿泊施設と9か所の公衆浴場が
点在しています。