住 所   岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根205-128
  電 話   0578-89-2244
 営業時間   
 入浴料   
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   泰平2号泉 / 松宝苑泉 / 一重ヶ根温泉1号
  泉 質   単純温泉 / ナトリウム-炭酸水素塩泉 /
  単純温泉
 湧出量   330 / 103 /   ℓ/min
 泉 温   46.2 / 54.6 /  ℃
 pH   7.32 / 6.59 /
 成分総計        g/㎏
    
  
  
  
  
  

 入浴履歴   初訪15.02.27 泊
 評 価   ★★★★★★
 新平湯温泉
松 宝 苑
                         しんひらゆおんせん しょうほうえん
一方、奥に設えられた岩組みの湯口のほかに、湯船の手前に埋め込ま
れたパイプから内湯の溢れ湯が加えられている露天は、わずかに褐色
に濁ったぬるめの湯で、肌が少しつるすべしました。


国道で横を行き来するたびに駐車場にたくさん停まっている車を目に
して羨ましく感じていましたが、実際宿泊してみると、母屋の食事処
「一福庵」で囲炉裏を挟んでいただいた一~三の膳に分かれて出され
る夕食もボリュームたっぷりでとても美味しく、期待通りに満足度の
高い湯旅となりました。
次回はぜひとも緑鮮やかな季節に訪れ、また違った趣の湯浴みを楽し
みたいと思います。                 〔16.02.28〕
内湯を満たし
た少し熱めの
透明湯には、
やはり粒状の
湯の華が多量
に舞い、湯面
からはわずか
に成分臭が香
る程度でした
が、鉄錆色に
染まった石臼
が物語るよう
に、湯口では
弱い金気臭が
感知されまし
た。
さらに、正面奥のガラス扉を出た先には周りに巨岩を配した
露天風呂が併設されており、雪化粧された渓谷を眼前に雪見
風呂を堪能することができました。
内湯は平石張りで、パウダーコーナーからさらに一段低い位置にあり、
左壁全体と正面左半が透明のガラス張りとなっているため、半露天のよ
うな開放的な雰囲気を楽しめます。
次は、いよいよ“長閑の湯”へ。

檜やサワラ・あすなろといった木
曾五木を組んで造られているとい
う越屋根の湯気抜きを載せた切妻
造りの浴舎には、妻側の中央に浴
場入口のガラス格子戸が左右に並
んでおり、左側が男湯となってい
ます。
利用させていただいたのは、母屋と
は趣のある渡り廊下で繋がる本館1
階の一番手前に位置する“ひいろ”。

8畳間に2畳の踏込みと洗面カウンタ
ーが設置された広縁、月見台と呼ば
れるテラスを備えた部屋で、2002年
に手が加えられていることもあって、
とても快適に過ごさせていただきま
した(1泊2食税別 13000円)。
敷地内には、3000坪の中庭を囲む
ように母屋と1998年に建てられた
木造2階建ての新館、1970年築の
本館、浴場棟が反時計回りに配置
されており、客室は本館7・新館8
の全15室を数え、新館の7室には
囲炉裏が切られているとのことで
す。
『松宝苑』は、中部縦貫自動車道の平湯I.C口交差点から国道171号で北北西へ向かって7.5㎞余り下ると左
手に所在する1971年創業の湯宿です。

以前から雑誌『自遊人』で再三取り上げられていたことから長らく宿泊を願っていたものの、週末はいつも
満室でなかなかその機会が得られず、今回ようやく予約を取ることができました。
新平湯温泉は、平湯温泉の北側、焼岳(2455m)の西麓に所在する温泉地
で、平湯川に沿うようにその右岸を走る国道471号の両側に、小規模な
民宿から近代的なホテルに至るバラエティ豊かな約30軒の宿泊施設が建
ち並んでいます。

開湯時期は不明ということですが、長旅に疲れた出雲の旅人が、現在も
“たるまの滝”という観光名所として残る垂間水の近くで蜻蛉神の導き
によって発見したという伝説が残されており、1690(元禄3)年にこの地
を訪れた円空も湯治を行ったとのことです。
1968年11月には、奥飛騨温泉郷の一部として、福地・栃尾・新穂高の各
温泉とともに国民保養温泉地に指定されています。

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一部加温が行われる寒冷
期を除き、掛け流しで全
浴場6つの湯船に供され
ているのは、単純温泉の
泰平2号泉、純重曹泉の
松宝苑泉という2本の自
家源泉と新平湯1号泉・
新平湯3号泉・田中泉の3
源泉からなる一重ヶ根温
泉1号という共同源泉の
混合泉。
右壁の手前に掛け湯槽、
その奥に5基の温冷カラ
ン(うち4基はシャワー付
き)が並び、左に檜材で
枠組みされた3.65m強×
2.65mほどのコンクリー
ト張りのゆったりした湯
船が配され、左手前に置
かれた石臼を利用した湯
口から静かに源泉が加え
られています。
浴場は脱衣所と奥に続く浴室との間
に仕切りのない風情のある一体型の
造りで、9畳の畳敷きとなった脱衣
所には、左手の格子窓の下に設えら
れた2段の棚に12個の籠が備えられ、
簀子が敷かれて小一段下がった右奥
に洗面ボウル3基のパウダーコーナ
ーが設置されていました。
まず入湯したのは、3本の自家源泉の一つ、泰平2号泉の泉源の先
に設けられている“縁の湯”。

空いていれば内鍵を掛けていつでも利用できる左右シンメトリー
な造りの浴場で、暖簾掛けの入口を入ると、前面がガラス格子戸
となった脱衣所には壁に設えられた棚に2つの笊が備えられ、ガ
ラス扉の外には大人3名がゆったり浸かれる程度の大きさがある
岩風呂が配されています。
無色透明の湯は適温で、粒状の褐色や茶色の湯の華が多量に舞い、
湯面からははっきり金気臭が感じられました。
この宿には、長閑の湯と名付けら
れた男女別の大浴場と縁の湯と呼
ばれる貸切露天風呂2室があり、
河岸段丘の崖上に独立して建つ浴
場棟へは母屋から中庭を突っ切っ
て直接行き来ができますが、訪問
時は庭に雪が厚く降り積もってい
たため、本館から壁が所々ガラス
張りとなっている回廊状の渡り廊
下で向かうこととしました。
白字で宿名を記したガラス戸の玄関を入ると、奥が吹き抜けとなった白
壁に暗褐色の欅の柱や梁が映える土間のロビーには、右側手前に畳敷き
の腰掛けが設えられた休憩処、左奥にフロントがあり、フロントの前に
置かれた椅子に座り、黒豆茶と豆菓子をいただきながらチェックインを
行いました。
濃飛バスの福地温泉口停留所
がある丁字路のすぐ横に佇む
木造入母屋造り2階建ての重
厚な母屋は、新潟県能生地方
の山奥にあった築120年の合
掌造りの古民家を松本市の降
幡建築設計事務所に在籍して
いた安藤建築設計工房の安藤
政英氏が2000年に移築・再生
したもので、黒屋根と砥粉色
の外壁のコントラストが落ち
着きのある良い雰囲気を醸し
出しています。