住 所   岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂587
  電 話   0578-89-2808
 営業時間   立寄り 10:00~14:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   槍見の湯 / 穂高の湯
  泉 質   単純温泉 / ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   83.5  ℃ (槍見の湯)
 pH   6.60 (槍見の湯)
 成分総計   0.793 g/㎏ (槍見の湯)
    Na=93.0/K=11.0/Ca=17.4/Mg=4.8/Al=0.2/Fe2=7.0
  (133.4㎎/㎏)
  F=5.2/Cl=119.5/SO4=42.2/HCO3=195.9/NO3=0.2/
  HS=0.1/S2O3=0.6(363.7㎎/㎏)
  H2SiO3=172.3/HBO2=13.2(185.5㎎/㎏)
  CO2=110.0/H2S=0.4(110.4㎎/㎏)
     〔2008.05.01〕
 入浴履歴   初訪13.06.22,最終15.02.27(2回目)
 評 価   ★★★★★★ (暫定)
 新穂高温泉
槍見の湯 槍見舘
                  しんほだかおんせん やりみのゆ やりみかん
蒲田川の対岸は降り積もった真
っ白な雪に覆われ、美しい雪景
色が眼前に。
本格的な雪見露天風呂を存分に
満喫することができ、とても満
足しました。

なお、女湯となっていた“岩見
の湯”は、槍見の湯とまんてん
の湯の間に位置する唯一の女性
専用浴場で、塀に囲まれ屋根に
覆われた半露天の造りとなって
いました。    〔16.02.13〕
木樋からたっ
ぷりと落とさ
れている無色
透明の湯は、
特筆すべき特
徴はありませ
んが、極寒の
中、温かい湯
に包まれて冷
え切った身体
が溶けていく
ような感覚は
格別でした。
気を取り直し、前回は夫婦で入
湯させていただいたまんてんの
湯へ向かいます。
公式サイトに拠れば、男女別露
天兼用となっているようです。

凍えるような寒さの中、急いで
衣服を脱ぎ棄て、一目散に湯船
へ。
雪が被った桶で入念に掛け湯を
して、湯の中へ身体を滑り込ま
せます。
フロントの案内では、この日の男
湯は、前回女湯となっていた貸切
風呂のほたるの湯とのこと。

ところが、浴舎へ入って衣服を脱
ぎ始めた矢先、何やら外が騒がし
いために入口から顔を出すと、慌
てて後を追ってこられた女性従業
員がおられ、フロントの説明は誤
りで、本日の男湯は混浴露天のま
んてんの湯とのことでした。
生憎の梅雨空での初入湯となった槍見舘へ、雪見風呂を楽しむために再訪し
ました。
フロントで受付を済ませると、前回とは異なり、ロビーの奥に続く吹き抜け
の囲炉裏の間の横を抜け、廊下と階段、屋根付きの通路を経て蒲田川沿いの
露天風呂へ向かうようになっていました。
各湯船に供されているのは、地下100mから動力揚湯されている自家源泉に共同源泉である含食塩-重曹泉を
加え、熱交換器によって湯温を10℃ほど下げているという単純温泉。
無色透明の適温の湯からは、湯口でわずかにゴムのような湯の香と弱苦味が感じられ、肌が少しつるきしし
ました。

わが国でも有数の露天風呂王国と喧伝されているものの、2007年のGWに初めてこの地を訪れた時には、あ
まりの入浴客の多さと人工っぽい浴場の造りにいささか興醒めしましたが、雄大な自然とともに良質な掛け
流し温泉をたっぷりと楽しむことができる温泉地であることを改めて認識させてくれた佳宿でした。
                                           〔14.05.16〕
雨脚が強くなってきたため、公式サ
イトでは混浴と紹介されている槍見
の湯へ。

最も上流側に位置し、手前には片流
れ屋根の簡易な脱衣小屋があり、中
には2段の棚に4個の角籠が備えられ
ていました。
蒲田川を臨む木立の中にいくつかの
木造の湯小屋が点在しており、ガラ
ス戸から26段の石段を下り切ったと
ころがまんてんの湯です。

脱衣所は男女別に分かれており、案
内表示にしたがって右手の入口を入
ると、簀子が敷かれた左側に丸太を
利用した3段棚が設えられ、その上
には4個の角籠が備えられていまし
た。
フロントから見て右奥の階段を15段分下り、格子扉を抜けると露天風呂への出
入口があり、ガラス戸を出るとすぐ左手に鍵付きロッカー10庫が設置されてい
ます。
駐車場から奥へ歩を進めると正面に現われる黒褐色の木材と白壁のコ
ントラストが美しい重厚な本館建物は、1981年に跡を継いだ3代目館
主が2000年に移築したという200坪の広さを誇る築200年余りの越後の
庄屋屋敷で、ウォシュレットトイレ・洗面が完備された客室は全15室
を数えます。
格子戸の玄関を入っていくと、ゆったりした土間のロビーの左手にフ
ロントがあり、改めて入浴をお願いします。

この宿には、2011年にリニューアルされた眺望自慢の男女別の大浴場
のほか、蒲田川沿いに混浴2・女性専用1・貸切4の計7か所の浴場と足
湯が設けられており、訪れた日は“まんてんの湯”が混浴、“槍見の
湯”が男湯、“ほたるの湯”が女湯に設定されていました。
『槍見の湯 槍見舘』は、新穂高ロ
ープウェイへ向かう途中、蒲田トン
ネルを潜り抜けて中尾橋の手前を左
に逸れ、蒲田川の右岸に沿って上流
側へ向かうこと約400m、1925(大正
14)年に初代館主の林 善之助が蒲田
川の河原で泉源を発見し、「林家旅
館」という名で始めた湯治宿を嚆矢
とする日本秘湯を守る会会員の湯宿
です。
新穂高温泉は、穂高連峰を源とする蒲田川の上流域に湧く温泉で、奥飛騨温泉郷と総称される5つの温泉地の
中では最も北に位置しています。

開湯の時期ははっきりしませんが、1728(享保13)年に7代目の飛騨国代官に着任した長谷川忠崇が徳川吉宗の
命により編纂に着手し、1829(文政12)年に孫 一陽の校訂を経て幕府に献納された『飛州志』には、天正年間
(1573~1593)、東濃に住む孝行息子が薬師如来の導きによってこの地を訪れ、重病の親を湯に浸からせたと
ころ、7日で気分が晴れ、14日で身体壮健、27日で10数年来苦しんできた病が完治したという伝説が残されて
います。

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ほたるの湯 外観
ほたるの湯
足湯 なごみの湯
脱衣小屋から数段下りたところに設けられている湯船は、まんてんの湯
と比べると大きさこそ劣るものの、周りには遮るものが一切なく、すぐ
横を蒲田川が流れ下り、天候にさえ恵まれれば浴場名のとおり前方に槍
ヶ岳を一望できるなど、予想以上の開放感でした。
湯小屋を出た先には大小の岩と自然の巨岩をうまく活かして造られた逆
L字形の湯船が続き、奥側に設えられた木樋からドバドバと源泉が加え
られているほか、その左横の湯小屋の下からも岩肌を伝って湯が流れ込
んでいます。

巨岩の脇からは目の前を勢いよく流下する蒲田川を眺めることができ、
野趣溢れるなかなか良い浴場でした。
回復予報に反して前日から降り止
まぬ雨の中、駐車場に車を乗り入
れると、宿泊客の見送りに出てお
られた従業員の男性がすぐに寄っ
て来られ、立寄り入浴をしたい旨
をお伝えすると、丁重に案内して
下さいました。
また、1841(天保12)年に高山陣屋の地役人 山崎弘泰が記した『蒲田
記』には、「蒲田温泉」の名で紹介されており、少なくとも江戸後期
には周知されていたようです。

現在は、県道槍ヶ岳公園線(475号)の神坂トンネルから蒲田トンネル
を抜けるまでの川沿いに宿泊施設が点在する“蒲田源泉エリア”、中
尾橋を渡って右手を上った先、2000m以上の山々に囲まれた高原に立
地する“中尾源泉エリア”、中尾橋から新穂高ロープウェイに至る最
奥部に位置する“新穂高源泉エリア”の3つの地区からなり、宿泊施
設は中尾エリアを中心に総数約40軒を数えます。

なお、1964年の平湯温泉に続き、1968年11月には温泉郷を構成する残
りの3温泉とともに国民保養温泉地に指定されています。