住 所   栃木県那須塩原市湯本塩原153
  電 話   0287-32-3221
 営業時間   立寄り 11:00~15:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式 (弘法の湯 加水あり)
   
 源 泉 名   梶原の湯 / ゑびすや新堀 弘法の湯
  泉 質   含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 /
  含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
 湧出量   13.61 / 20.81  ℓ/min
 泉 温   39.7 / 52.1  ℃
 pH   6.5 / 6.7
 成分総計   3.668 / 4.421  g/㎏
    Na=649.6/K=44.3/Ca=177.5/Mg=14.1/Fe2=0.1/
  Mn=1.8(887.4㎎/㎏)
  F=0.4/Br=1.8/Cl=695.1/SO4=31.1/HCO3=1198.4/
  NO3=0.2/HS=7.8(1934.8㎎/㎏)
  H2SiO3=112.9/HBO2=69.3(182.2㎎/㎏)
  CO2=635.7/H2S=27.9(663.7㎎/㎏)   〔2004.03.01〕

  Na=918.8/K=61.9/Ca=146.7/Mg=35.7/Fe2=0.1/
  Mn=2.4(1165.6㎎/㎏)
  F=0.4/Br=2.4/Cl=965.3/SO4=19.9/HCO3=1489.9/
  HS=17.8(2495.7㎎/㎏)
  H2SiO3=129.3/HBO2=91.3(220.6㎎/㎏)
  CO2=498.7/H2S=40.3(538.9㎎/㎏)   〔2004.03.01〕

 入浴履歴   初訪12.09.13
 評 価   ★★★★★★★
 塩原元湯温泉
ゑ び す や
                         しおばらもとゆおんせん ゑびすや
浴場は帳場の先の廊下を左へ進み、
突き当たり左手の階段を15段下りて
右側のガラス戸を入った先にあり、
右が混浴風呂、左が婦人風呂で、左
奥には梶原の湯を飲用に供した飲泉
所が設けられています。

また、廊下の途中には、大正時代に
梶原の湯を煮詰めて作られていた長
命丸という胃腸薬の許可書が掲示さ
れていました。
806(大同元)年、同年に矢板市長井の寺山観音寺を開いた徳一大師(伝
説では“如葛仙”)によって発見されたと伝えられる塩原温泉発祥の
地とされる古湯で、江戸時代初期には50軒近い宿が集まり、「元湯千
軒」と言われるほどの繁栄をみせましたが、1659(万治2)年4月に会津
田島で発生した大地震の余波で起こった山津波によって埋没。
居残った9軒で一度は復興を果たしましたが、24年後の1683(天和3)年
に発生した日光地震によって壊滅的な被害を受けました。

その後、1884(明治17)年に再興され、現在では原生林に囲まれた標高
約750mの山間に3軒の旅館がひっそりと佇んでいます。
元湯温泉は、東北自動車道の西那須野塩原I.Cから国道400号と日塩もみじラインを経由して約25.7㎞、箒川
とその支流に沿って点在する大網・福渡・塩の湯・塩釜・畑下・門前・古町・中塩原・上塩原・新湯の各温
泉とともに“塩原十一湯”と呼ばれる塩原温泉郷の中では最奥、箒川に注ぐ赤川の畔に湯けむりを上げる静
かな温泉地です。
一方、周りに白い析出物がこってりと付着した右側の湯船に竹筒の湯口から注がれているのは、5、6分ごと
に噴き出しているという間欠泉の“弘法の湯”。
梶原の湯より緑色が少し強い薄萌葱色に濁った熱めの湯からは、焦げ硫黄臭が香り、炭酸味よりもどちらか
と言えば苦味の方が際立っていました。


長年熱望していた栃木県での湯めぐりの記念すべき第1湯目に選んだ、湯治の伝統を現在に伝える鄙び宿。
もっぱら混浴風呂のみでしか入湯できない梶原の湯に浸かり、温泉成分によって白くなった板壁や床を眺め
ながら、往時の湯治場の雰囲気を味わうことができ、忘れられない一湯となりました。    〔13.05.16〕

トップページへ



栃木県の温泉へ



その扉の手前には温冷カランとシャワーカランが1基ずつ並び、正面
には左に最大幅・奥行きとも1.75m弱ほどの台形、その右側に最大幅
1.3m強、奥行き2.4mほどの長台形を呈した木造の湯船が重なるよう
に配されていました。

「塩原最古の湯」と書かれた木樋状の湯口から左側の湯船に掛け流さ
れているのは、1186(文治2)年に源氏方の武将 梶原景時・景季父子が
戦で負った傷を癒したと伝えられる梶原の湯。
透明度20㎝ほどの白緑色の濁り湯はややぬるめで、粉っぽさのある焦
げ臭と炭酸味・少苦味が感じられました。
湯治場を想わせ
る風情溢れた浴
室は、天井以外
は木造りで、左
奥の扉を介して
婦人風呂からも
直接行き来でき
るようになって
います。
板壁の脱衣所は、4段の木造りの
棚に8個のプラスチック籠が備え
られただけの簡素な造り。

左奥の洗面ボウルの上には神棚が
祀られ、浴室入口のガラス扉の周
りは温泉成分が析出して真っ白に
なっていました。
『ゑびすや』は、新湯温泉の手前で
日塩もみじラインを右に外れておよ
そ3.3㎞、赤川に架かる元湯橋を渡
り、50mほど先を左へ折れると右手
前に所在する、3軒の湯宿の中では
最も小規模で、7本あった泉源の中
で唯一山津波から難を逃れた塩原温
泉最古の湯“梶原の湯”を守り続け
る1904(明治37)年に創業した老舗旅
館です。
1997年に改築されたという建物は
木造モルタルの2階建てで、客室
は自炊部屋3室を含む全13室。

15段の階段を上って自動ドアから
館内に入ると、ロビーの左手に小
さな帳場があり、応対に出てこら
れたおばあちゃんに立寄り入浴を
お願いすると、受付時間の少し前
にもかかわらず快く迎えていただ
きました。