住 所   栃木県那須塩原市湯本塩原102
  電 話   0287-32-2438
 営業時間   立寄り 10:00~16:00 (受付 14:00)
 入浴料   600円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   五色の湯№3 / 御所の湯
  泉 質   含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
 湧出量   1.61 / 148.81  ℓ/min
 泉 温   52.6 / 50.9  ℃
 pH   6.4 / 6.2
 成分総計   1.686 / 3.213  g/㎏
    Na=324.5/K=23.4/Ca=51.6/Mg=10.5/Fe2=4.4/
  Mn=0.7(415.1㎎/㎏)
  F=0.3/Br=0.8/Cl=343.0/SO4=110.5/HCO3=382.8/
  HS=7.9/S2O3=2.8(848.2㎎/㎏)
  H2SiO3=100.8/HBO2=30.5(131.3㎎/㎏)
  CO2=255.7/H2S=35.8(291.5㎎/㎏)   〔2004.10.22〕

  Na=545.0/K=38.2/Ca=82.0/Mg=12.6/Mn=1.3
  (679.1㎎/㎏)
  F=0.4/Cl=586.0/SO4=31.4/HCO3=790.7/HS=10.2/
  S2O3=3.6(1422.5㎎/㎏)
  H2SiO3=143.0/HBO2=59.0(201.9㎎/㎏)
  CO2=836.9/H2S=72.7(909.6㎎/㎏)   
〔2004.10.22〕

 入浴履歴   初訪12.09.15 泊
 評 価   ★★★★★★★
 塩原元湯温泉
大 出 館
                        しおばらもとゆおんせん おおいでかん
両浴槽に供されているのは、御所の湯源泉。
“平家かくれの湯”と呼ばれる奥行き1.2m弱の手前側の浴
槽には、透明度35㎝ほどのわずかに緑色掛かった灰白色濁り
の適温湯、源泉名と同じ“御所の湯”と呼ばれる奥行き2.1
mほどの奥の浴槽には、透明度約30㎝の白緑色の少し熱めの
湯が満たされ、それぞれしっかりした焦げ硫黄臭と炭酸味・
微苦味が感じられました。

さらに、その奥には3/4ほど屋根掛けされた石張りの露天風
呂が続き、周りを大小の岩で縁取った“岩の湯”と名付けら
れた湯船には、美しい緑白色の御所の湯源泉が湛えられてい
ました。
家族風呂としては十分過ぎるほどの広さが確保された板張りの脱衣所に
は、左手前にプラスチック籠2個を納めた3段棚が設えられ、その前には
白いプラスチックの椅子が備えられていました。
ほどなくして女性専用時間となっ
たことから次に向かったのは、左
手前に2つ並んだ縦格子戸のうち、
手前側が入口となっている家族風
呂。

格子戸に入浴中の札を掛け、30分
交替で利用することになっていま
す。
一方、“鹿の湯”と
呼ばれる正面左寄り
の湯船に湛えられて
いるのは、敷地内で
掘削自噴している御
所の湯源泉。

初日には白緑色、翌
朝には灰白色に濁っ
た少し熱めの湯から
は、焦げ硫黄臭がし
っかり香り、炭酸味
と微弱な苦味が感じ
られました。
浴場名と同じ“墨の湯”と呼ばれている右側の湯船に満たさ
れているのは、公式サイトで「日本で唯一の名湯」と謳われ
ている自家源泉。
13時半ごろに到着し、一息つく間
も惜しんで向かったのは、突き当
たりにあるこの宿の名物風呂で、
14時から15時と19時から20時半は
女性専用となっている混浴内湯の
墨の湯です。

白暖簾が掛かった縦格子の引違い
戸を入ると、縦長の脱衣所には、
右奥に16個のプラスチック籠を載
せた3段棚、その向かいに2基の洗
面ボウルが設けられていました。
1962年に改築された建物は鉄筋コ
ンクリート造りの3階建てで、客
室数は全26室。

斜面に建っているために玄関は最
上階の3階にあり、お馴染みの秘
湯を守る会の提灯が下がった大き
な玄関庇の下を抜けて館内に入る
と、小ぢんまりしたロビーの左側
に小さなフロントがあり、チェッ
クインを行います。
『大出館』は、ゑびすやと元泉館を
見下ろすように西側の山の中腹に立
地する、日本秘湯を守る会の会員で
ある1923(大正12)年創業の老舗旅館
で、初の那須湯めぐりの3日目、3連
休の初日に宿泊利用しました。

ゑびすやを訪れた2日前とは異なり、
元湯橋を渡った先を左に折れずに直
進して坂を上り、200m先の分岐点
から南西方向へ350mほど向かうと
到着します。
数年前に雑誌や各種サイトで目にしてその不思議な湯色に魅了されて以来、長らく入湯を願っていた墨の湯
は、見た目に反し肌当たりが柔らかくて浸かり心地が良く、肌もしっとり。

客室と浴場が同じフロアに位置していたことから、滞在中何度も足を運び、思う存分堪能させていただきま
した。                                        〔13.07.20〕
石板張りの浴室
には、右側に3
対のカランが並
び、家族風呂と
の仕切り壁があ
る左には、前後
2槽に仕切られ
た幅2.4mほど
の湯船が配され
ていました。
そして最後に利用したのが、その
右隣にあるもう1か所の混浴風呂。

墨の湯よりゆったりした板張りの
脱衣所には、右手前に13個のプラ
スチック籠を載せた3段棚があり、
その前に2基の洗面台が備えられ
ています。
やはり壁がボロボロとなっ
た台形を90℃左に転回した
ような石板張りの浴室には、
“藤の湯”と呼ばれる奥行
き3.4mほどの変形四角形
の湯船が右側の仕切り壁に
寄せて配され、右奥のパイ
プ湯口から御所の湯源泉が
トボトボと注がれています。

透明度30㎝ほどの白緑色の
濁り湯からは、しっかりし
た焦げ硫黄臭と薄塩苦味が
感じられ、少しぬるめの湯
加減に心地良さを覚えまし
た。
浴室の壁のタイルは、上部を中心にかなりの部分で剥落するなど凄まじい状況を呈しており、加水によって
緩和されているとはいえ、テレビが年間50台壊れてしまうという温泉成分の強さを実感させられました。
モール泉のように湯自体
が黒いのではなく、微粒
の黒い湯の華が超多量に
含まれていることから真
っ黒に見えるもので、浴
槽内の少しぬるめの湯か
らは、仄かな土類っぽい
成分臭と少苦味が感じら
れる程度ですが、湯口で
は、弱いながらも焦げ硫
黄臭を感知することがで
きました。
浴室はタイル張
りで、左側手前
に2対のカラン、
右側から正面に
3.85×1.95mと
2.9×1.5mほど
の2つのコンク
リート湯船が鉤
形に配されてい
ます。
利用させていただいたのは、フロン
トの向かいのエレベーターで1階に
下り、左側へ少し進むと右手にある
110号室(和室8畳+広縁2畳・トイレ
なし)で、1泊2食の宿泊料は入湯税
別で10500円でした。

宿自慢の温泉は、エレベーターを下
りて廊下を右へ向かった奥にあり、
4か所の浴場に内風呂6・露天2の計8
つの湯船が設けられています。
元湯温泉は、東北自動車道の西那須野塩原I.Cから国道400号と日塩もみじラインを経由して約25.7㎞、箒川
とその支流に沿って点在する大網・福渡・塩の湯・塩釜・畑下・門前・古町・中塩原・上塩原・新湯の各温
泉とともに“塩原十一湯”と呼ばれる塩原温泉郷の中では最奥、箒川に注ぐ赤川の畔に湯けむりを上げる静
かな温泉地です。
806(大同元)年、同年に矢板市長井の寺山観音寺を開いた徳一大師(伝
説では“如葛仙”)によって発見されたと伝えられる塩原温泉発祥の
地とされる古湯で、江戸時代初期には50軒近い宿が集まり、「元湯千
軒」と言われるほどの繁栄をみせましたが、1659(万治2)年4月に会津
田島で発生した大地震の余波で起こった山津波によって埋没。
居残った9軒で一度は復興を果たしましたが、24年後の1683(天和3)年
に発生した日光地震によって壊滅的な被害を受けました。

その後、1884(明治17)年に再興され、現在では原生林に囲まれた標高
約750mの山間に3軒の旅館がひっそりと佇んでいます。

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