住 所   鹿児島県霧島市牧園町宿窪田3606
  電 話   0995-76-0007
 営業時間   9:00~18:00 (月 9:00~17:00)
 入浴料   360円
温泉利用状況   完全放流式 (塩素系薬剤 使用)
   
 源 泉 名   塩浸1号 / 塩浸9号
  泉 質   ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素
  塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   44.2 / 51.3  ℃
 pH   6.6 / 6.6
 成分総計   2.298 / 2.395 g/㎏
    Li=0.7/Sr=0.5/Na=188.0/K=36.3/Ca=116.0/Mg=82.5/
  NH4=1.7/Fe2=2.8/Mn=0.2(428.7㎎/㎏)
  F=0.5/Br=0.4/Cl=147.0/SO4=83.0/HCO3=944.6/
  CO3=0.3(1176㎎/㎏)
  HAsO2=0.5/H2SiO3=221.1/HBO2=32.5(254.1㎎/㎏)
  CO2=438.7(438.7㎎/㎏)           〔2012.09.27〕

  Li=0.7/Sr=0.6/Na=206.0/K=43.8/Ca=133.4/Mg=92.0/
  NH4=1.7/Fe2=2.3/Mn=0.1(480.6㎎/㎏)
  F=0.3/Br=0.4/Cl=167.0/SO4=81.8/HCO3=1054/
  CO3=0.3(1304㎎/㎏)
  HAsO2=0.4/H2SiO3=247.2/HBO2=36.9(284.5㎎/㎏)
  CO2=325.6(325.6㎎/㎏)
         〔2012.09.27〕

 入浴履歴   初訪13.07.14
 評 価   ★★★★
 塩浸温泉
塩 浸 温 泉
                                    しおひたしおんせん
それぞれの湯船に掛け流しで供されているのは、泉源の異な
る2本の含土類-重曹泉。
奥壁に“塩浸温泉”という説明書きが添えられている主浴槽
を満たした少し熱めの緑褐色の濁り湯(透明度約40㎝)からは
弱金気臭と少炭酸味、小浴槽に湛えられた“鶴の湯”と表示
された少しぬるめの褐色掛かった透明湯からは、主浴槽より
強めの金気臭味と炭酸味が感じられ、ともに使用されている
という塩素系薬剤の影響はほとんど気になりませんでした。

観光客誘致を目的とした新施設ということで、話の種程度の
軽い気持ちで訪れた浴場でしたが、いずれの源泉からもしっ
かりと個性を体感することができ、中でも坂本龍馬も浸かっ
たという鶴の湯は、湯温が低いことも手伝って身体全体が柔
らかく包まれるような快適な浸かり心地で、初の鹿児島湯め
ぐりの良い〆湯となりました。        〔14.08.24〕
思いのほか広
々した浴室は
角タイル張り
で、左壁沿い
に8基のシャ
ワーカランが
並び、右手前
に掛け湯槽、
その先に1.5
×0.9mほど
の小浴槽、右
奥に4.3×2.4
mほどのゆっ
たりした主浴
槽が配されて
います。
幅狭で奥に長い脱衣所は、開業して
3年余りの新しい施設だけあってと
ても綺麗で、右壁には鍵付きロッカ
ー12庫とその奥に籠入りの脱衣箱12
庫、対する左にはガラス窓の前にベ
ンチソファ、その奥にボウル2基の
洗面台が備えられ、最奥の曇りガラ
スの浴室入口は、身体の不自由な方
も安心して出入りできるようにバリ
アフリーの3枚引戸となっていまし
た。
霧島高原へ向かって車を走らせていると、山と石坂川の渓谷との間を
抜ける国道両側のわずかばかりの土地に駐車場が確保されており、ガ
ードマンの誘導にしたがって右側に駐車。
「龍馬とお龍の日本初の新婚旅行の湯」と書かれた大きな看板の奥に
新たに架けられた塩浸温泉橋を渡り、右前方に建っている龍馬資料館
の受付で入浴料を支払い、園内では最も下流側に位置する浴場へ向か
います。

ガラス張りの自動ドアを入ると、右手前が女湯のお龍の湯、正面が男
湯である龍馬の湯の入口となっています。
『塩浸温泉』は、2010年5月1日に石坂川の左岸に開業した「塩浸温泉龍
馬公園」の一画に所在する、当温泉唯一の入浴施設である公衆浴場です。

かつてここには、1969年に開設された牧園町営塩浸温泉センター(1990
年に社会福祉協議会へ委託後は、塩浸温泉 福祉の里と改称)と鶴の湯と
いう共同浴場が存在し、1989年11月23日には彫刻家の楠元香代子氏によ
る“坂本龍馬お龍新婚湯治碑”という像も設置されましたが、建物の老
朽化を理由に2009年の3月末に閉鎖。
2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』の放映効果による観光客の増加を
見越して、新しい入浴施設のほか、龍馬資料館「この世の外」や“龍馬
とお龍の縁結びの足湯”と名付けられた足湯、夫妻が歩いたという山道
などが、約2億6800万円の事業費を投じて整備されました。
翌1867(慶応3)年、福山郷の岡本助八によって浴場が開かれ、戊辰戦
争で負傷した薩軍兵が療養に訪れるようになると評判となり、薩摩藩
によって道路や温泉施設が整備されました。
発見の経緯から当初は鶴の湯、または谷の湯と呼ばれていましたが、
付近の川岸の岩に地元で“塩牡蠣”と呼び慣らわされている白い析出
物が付着していたことから塩浸温泉と呼称されるようになり、全盛期
には7軒の湯宿が建ち並び、2500名もの湯治客を収容することができ
たとのことです。

本流の天降川に沿って点在する日の出・ラムネ・新川渓谷・安楽・妙
見・日当山などの各温泉地とともに「新川渓谷温泉郷」と総称され、
1967年10月には、“隼人・新川渓谷温泉郷”として国民保養温泉地に
指定されています。
塩浸温泉は、鹿児島空港から国道504号と県道隼人加治木線(56号)、国道223号を経由して北東方向へ7.8㎞余
り、天降川の支流である石坂川の渓谷に湧く温泉です。
1806(文化3)年頃、脚に銃弾を受けた鶴が渓谷に下りて傷を癒してい
るのを見かけた猟師によって発見されたという温泉で、薩摩藩10代藩
主 島津斉興の命で1843(天保14)年に纏められた『三国名勝図会』に
も、刀や斧による傷などに薬効があるとして「実に天下の奇湯といふ
べし」と記されているそうです。

1866(慶応2)年には、1月23日の寺田屋事件で左手に刀傷を負った坂本
龍馬が、匿われていた薩摩藩の家老 小松帯刀の勧めで結婚したばか
りの妻 龍を同伴して3月17日に訪れ、霧島滞在26日間の中で18泊も逗
留したことで知られており、石坂川左岸の河原には、夫妻が入浴した
とされる湯船が現存しています。

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