住 所   長野県松本市安曇白骨4195
  電 話   0263-93-2311
 営業時間   
 入浴料   
温泉利用状況   完全放流式 (加温あり)
   
 源 泉 名   湯元3号 / 湯元1~4号 混合泉
  泉 質   含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素
  塩泉
 湧出量   74.3 /   ℓ/min
 泉 温   35.5 / 44.7  ℃
 pH   6.6 / 6.7
 成分総計   1.793 / 1.878 g/㎏
    Li=0.4/Sr=0.3/Na=63.7/K=21.0/Ca=189.4/Mg=40.0/
  Al=0.04/NH4=1.7/Ba=1.0/Mn=0.5(318.0㎎/㎏)
  F=0.6/Br=0.2/Cl=73.1/SO4=4.6/HCO3=859.6/HS=4.0/
  S2O3=0.1(942.2㎎/㎏)
  H2SiO3=68.2/HBO2=5.9(74.1㎎/㎏)
  CO2=447.6/H2S=11.5(459.1㎎/㎏)    〔2013.12.25〕

  Li=0.5/Sr=0.4/Na=81.9/K=24.1/Ca=197.5/Mg=46.1/
  NH4=2.4/Ba=0.9/Mn=0.5(354.3㎎/㎏)
  F=0.6/I=0.1/Br=0.2/Cl=89.6/SO4=6.0/HCO3=915.5/
  HS=6.6/S2O3=0.8(1019㎎/㎏)
  H2SiO3=50.7/HBO2=12.7(63.4㎎/㎏)
  CO2=425.6/H2S=14.9(440.5㎎/㎏)
    〔2014.12.17〕
 入浴履歴   初訪17.11.03 泊
 評 価   ★★★★★★
 白骨温泉
湯元齋藤旅館
                     しらほねおんせん ゆもとさいとうりょかん
一方の薬師の湯。
ウッドデッキが付設された龍神の湯と比して少し小振りの脱衣所には、
右側に角籠入りの脱衣箱が左右に20庫ずつ、左側のパウダーコーナーに
は洗面ボウルが左右3基ずつ配されています。

浴場の造りは基本的に龍神の湯と同じですが、木枠の内湯湯船は奥行き
5m、幅3mの鉤形を呈し、屋根の付いた板張りの露天風呂には2.9×1.8
m弱の岩風呂が設けられていました。
客室のある牧水荘から湯元館まで約230mと距離が長いのが玉に瑕でし
たが、“自家源泉からの源泉直引き、かけ流し”の自慢の温泉はもちろ
んのこと、隅々まで手の行き届いた和風モダンな館内、丁寧な接客、食
事処でいただいた食事のどれもが文句なしに素晴らしく、思い出に残る
家族旅行となりました。                〔18.05.30〕
大浴場で加温のうえ供されているのは、4本の自家源泉を混合した土類
硫化水素泉。

白い析出物がこってりと付着した湯船に満たされた濁り湯は、内湯では
適温から熱め寄り適温、露天では少しぬるめの湯加減で、鬼が城よりし
っかりした硫黄臭味と炭酸味が感じられ、肌がしっとりしました。
檜と椹(さわら)の木が使用されているという浴室は石板張りで、高い天
井に立派な梁が架け渡された趣きのある造り。

左半は7・5基のシャワーカランが左右に並ぶパーテーションで仕切られ
た洗い場となっており、低い仕切り壁を挟んだ右側に5.0×1.8m弱の木
枠の湯船が設けられています。
廊下で繋がった前後に並ぶ木造切妻
造りの2棟の浴舎からなり、夕食前
に足を運んだ奥は“龍神の湯”、朝
風呂に利用した手前側は“薬師の湯”
と呼ばれています。
大浴場の湯元館は、鬼が城から緩
やかに上る通路の突き当たりに設
置されている連絡エレベーターで
上階へ上がって再び奥へ向かい、
介山荘の入口の前を右へ折れて歩
を進めた先にあり、その途中の湯
上がり処には無料で利用できるマ
ッサージチェア2台と血圧測定器
が設置されています。
湯船に湛えら
れた透明度50
㎝ほどの美し
い青白磁色の
濁り湯は、左
側がぬるめ寄
りの適温、右
側がすこしぬ
るめの湯加減
で、硫黄臭味
と炭酸味が感
じられ、滑ら
かな肌触りが
印象に残りま
した。
左浴場には長楕円、右浴場には瓢箪
形を呈する温泉成分によって真っ白
となった湯船が配され、それぞれ自
然木を刳り抜いて設えられた湯口と
さらに前者ではパイプから湯元3号
という土類硫化水素泉が加温のうえ
で掛け流されていました。
今回家族旅行で利用させていただい
たのは、ラウンジの背後に続く土産
処「蔓篭」の右横を抜け、突き当た
り右の階段を上がって牧水荘へ移り、
右手のエレベーターで向かった2階
の2205号室。

10畳間に広縁の付いた落ち着きのあ
る和室で、広縁からは湯沢の滝を眺
めることができました(1泊2食17280
円+入湯税)。
『湯元齋藤旅館』は、県道を逸れるとすぐ右手にある観光案内所の前を過ぎて湯沢沿いに幅狭の坂道を450
mほど上った突き当たり、標高1390~1425mを測る温泉街の最奥に所在する、1738(元文3)年に松本藩から
“白船制札”を下された大野川村の庄屋が営業を始めた湯屋を嚆矢とするという当温泉きっての老舗旅館で
す。
1921(大正10)年、歌人の若山牧水が胃腸病の湯治に訪れ、「秋山に 立つむらさきぞ なつかしき 墨焼く
煙 むかつ峰にみゆ」という歌を詠み、4年後の1925年8月、中里介山が『大菩薩峠』執筆中に1泊して「白骨
の巻」の着想を得たとのことです。
湯沢の左岸に弧を描くように並ぶ風格のある建物は、山を背にして建つ
4階建ての“昭和館”、昭和館の玄関へ至るエントランスの左右、かつ
て旧館が存在した跡地に古材を再利用して建て直された2階建てのパブ
リック棟“明治館”と3階建て和風建築の“大正館”、昭和館の左手に
続き、湯沢に面して建つ3階建ての“牧水荘”、昭和館の4階から右へ延
びる連絡通路で繋がった4階建ての“介山荘”という5棟からなり、1986
年8月に建築され、2003年12月に改装された牧水荘以外は、2003年12月
に新築されました。

客室は、昭和館に和風ベッドツイン4・バリアフリー洋室1、牧水荘に和
室18、介山荘に露天風呂付き10を含む和室28の計51室を数えます。
龍神の湯の脱衣所は、左右と奥の
3つの区画に分かれ、とてもゆっ
たり。
籐タイル張りの手前側には、右半
に角籠を納めた脱衣箱が左右に20
・24庫と右壁手前寄りに貴重品ロ
ッカー12庫、左半のパウダーコー
ナーには洗面ボウルが左右に3基
ずつ配され、前面がガラス張りと
なった奥には、3脚の籐製リクラ
イニングチェアが備えられていま
した。

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さらに、この
湯船の手前か
ら右手のガラ
ス戸を抜ける
と板張りの露
天が併設され
ており、屋根
の下に3.15×
1.8m弱の板
張りの湯船が
設えられてい
ました。
まずは、連絡通路の途中右側にある
露天風呂“鬼が城”へ。
引違いの磨りガラス戸から階段を下
りて右へ折れるとそのまま木造切妻
造りの湯小屋へ移れるようになって
おり、宿泊当日は左側(手前)、翌朝
は右側(奥)が男湯となっていました。

脱衣所はシンメトリーな造りで、床
に人工芝のカーペットが敷かれ、い
ずれの浴場にも角籠を納めた12庫の
脱衣箱が備えられています。
この宿には、昔の湯治場を再現し
たという浸かるだけの露天風呂と
大浴場の深夜0時に男女入替えと
なる4か所の浴場があり、昭和館
と1・2階で繋がっている牧水荘か
らは、昭和館2階の食事処「あづ
み野」の横を抜けた先にあるエレ
ベーターで4階へ上がり、案内表
示にしたがって右手へ延びる“湯
めぐりの回廊”と名付けられた長
い連絡通路で向かいます。
昭和館 1階 ロビーラウンジ
昭和館 1階 土産処「蔓篭」
牧水館 1階
スタッフに案内されて明治館と大
正館の間を抜け、右横書きの扁額
が掲げられた昭和館の玄関を入る
と、正面に品を感じさせるゆった
りしたホール、その左横に帳場と
民芸家具を揃えたロビーラウンジ
があり、帳場に腰掛けてチェック
インを行います。
明治館
大正館
白骨温泉は、十石山(2525m)の東麓、梓川の支流である湯川とこれに注ぐ湯沢の渓谷沿いに11軒の宿泊施設
が点在する山峡の温泉地で、国道158号から県道白骨温泉線(300号)で3.7㎞、あるいは乗鞍高原から上高地
乗鞍スーパー林道を経由して7.5㎞ほどで到着します。

鎌倉時代にはすでに湧出し、戦国時代には“武田信玄の隠し湯”になっていたとされる温泉で、元禄年間
(1688~1703)に斎藤孫左衛門が温泉宿を開業。
近代以後は斎藤茂吉・与謝野晶子・三好達治などの文人がこの地を訪問し、中でもこの湯をこよなく愛した
若山牧水は、喜志子夫人とともにたびたび訪れ、歌を残しています。
元来は、温泉成分によって湯船の内側が白くなることから“白船”と
呼ばれていましたが、1913(大正2)年から29年にわたって新聞に連載
された中里介山の時代小説『大菩薩峠』の中で「白骨」と表記されて
からは、こちらに統一して呼称されるようになりました。

胃腸病に効能があり、“三日入ると三年は風邪を引かない”とも言わ
れる人気の温泉ですが、2004年7月に一部施設で入浴剤を混入してい
たことが発覚し、全国的な一大騒動に発展しました。

なお、1974年3月には国民保養温泉地に指定されています。