住 所   大分県玖珠郡九重町湯坪筋湯637
  電 話   0973-79-2044
 営業時間   2012.05 閉館
 入浴料   
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   両筑屋 / 八丁原地熱 熱水
  泉 質   単純温泉 / ナトリウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   47.8 / 75.7  ℃
 pH   3.9 / 6.4
 成分総計   0.240 / 1.508  g/㎏
    H=0.1/Li=0.2/Na=44.9/K=10.9/Ca=3.1/Al=0.4/NH4=0.1/
  Fe2=0.4(60.1㎎/㎏)
  F=0.5/Cl=48.2/SO4=54.2/HSO4=0.2(103.1㎎/㎏)
  H2SiO3=64.0/HBO2=4.8(68.8㎎/㎏)
  CO2=7.7(7.7㎎/㎏)              〔1995.04.14〕

  Li=2.6/Na=437.0/K=58.6/Ca=5.1/Al=0.3/Fe3=0.3/
  Mn=0.5(505.0㎎/㎏)
  F=1.2/Br=1.7/Cl=620.0/SO4=163.0/HCO3=21.0/
  NO3=1.8/S2O3=1.2(809.9㎎/㎏)
  H2SiO3=155.0/HBO2=34.1(189.1㎎/㎏)
  CO2=4.4(4.4㎎/㎏)
              〔2003.09.08〕
 入浴履歴   初訪12.04.29 泊
 評 価   ★★★★★★
 筋湯温泉
旅 館 両 筑 屋
                        すじゆおんせん りょかん りょうちくや
筋湯温泉は、大分自動車道の九重I.Cから国道210号と県道飯田高原中村線(40号)を経由して南へ22㎞余り、
桶蓋山(1499.5m)南東麓の標高1000mの山峡に湯けむりを上げる温泉地です。

山側を竹垣で遮った石張りの浴場
には、2.5×1.25mほどの粗切石
造りの湯船が配され、左奥の石臼
を再利用した湯口からは、豆大福
の湯と同じ共同源泉がドボドボと
掛け流されていました。
正面奥の引戸の先に設けられてい
るのが、豆大福の湯。

籐タイルで仕上げられた長方形の
脱衣所には、長辺と直交させて奥
に籐タイルの腰掛けが設えられ、
その上に2個の籠が置かれていま
した。
浴室は壁面腰下から下が石タイル
張りで、奥には豆大福に入ってい
る豆のように礫を埋め込んだ2.0
m弱×1.2mほどの湯船が配され、
右奥の湯口から八丁原地熱発電所
から引かれている共同源泉の食塩
泉が静かに掛け流されています。

無色透明の適温湯からは、無味な
がらわずかに噴気っぽい匂いが香
り、肌触りはつるっとして後で引
っかかるような感じがしました。
壁・床とも綺麗な平石で仕上げられた小ぢんまりした浴室は、右
側をシャワーカラン1基を備えた洗い場とし、左に檜材で枠取り
した1.6×1.15mほどの平石張りの湯船が設けられていました。

以上の両浴場に加水のうえで供されているのは、自家源泉である
弱酸性の単純温泉。
適温ながらよく温まる無色透明の湯は、ほとんど無味でわずかに
焦げたような湯の香が感じられる程度で、肌を撫でると少し引っ
かかるような感じがしました。
浴室は手前にシャワーカラン1基
を伴った簀子敷きの洗い場があり、
その奥に大小の岩を固めた径1.5
mほどの円形の湯船が配されてい
ました。


次に利用させていただいたのは、
向かい側の檜の湯。

平面長方形の脱衣所には、長辺に
平行して床と同じ籐タイル張りの
腰掛けが設えられ、その上に3個
の籠を納めた小さな棚が置かれて
います。
ほかの宿泊客と競合しないうちにと、
急いで浴衣に着替え、さっそくお風
呂へ向かいます。

浴室棟に入ると左右と正面に3つの
木戸があり、まず右側の岩湯へ入室
します。
落ち着きのある板張りの脱衣所には、
壁や床と同様に黒仕上げの木材を用
いた腰掛けが置かれ、その横に3つ
の籠を納めた縦長の3段棚が備えら
れていました。
右読みの立派な扁額が掲げられた
玄関のガラス戸を入ると、館内は
外観と同様に落ち着きのある民芸
調に設えられており、帳場と向か
い合うように右側に設けられた囲
炉裏のある小さなロビーで、ウェ
ルカムドリンクの日本茶をいただ
きました。
『旅館 両筑屋』は、当温泉のラン
ドマークであるうたせ湯に向かって
すぐ右手に所在する、400年以上前
の1609(慶長14)年創業という老舗の
温泉旅館です。

1998年に全面改装された瀟洒な建物
は、淡黄色の壁に炭黒色仕上げの木
材が美しく映える黒川温泉の宿を彷
彿させる木造2階建てで、客室は全9
室を数えます。
958(天徳2)年に発見され、1658(万治元)年、山で猟をしていた湯坪村
の治郎右衛門が谷間で温泉を見つけ、誉左衛門とともに浴場を創設し
たという記録が残されている古湯で、以来、肩こりなど筋の病気に効
能があると評判を呼んで湯治場として発展しました。

1897(明治30)年と1949年の2度にわたる火災によって温泉街の大半が
焼失する憂き目に遭いましたが、関係者による努力によって復興。
現在では、九重町内に点在する龍門・水分・九酔渓・筌の口・馬子草
・長者原・寒の地獄・湯坪・壁湯・宝泉寺・川底の各温泉とともに、
2007年10月に一般公募で命名された「九重“夢”温泉郷」の一つに数
えられ、玖珠川の源流である湯坪川の谷間に25軒余りの旅館・ホテル
と共同浴場4か所が集まる温泉郷最大の温泉地となっています。

トップページへ



大分県の温泉へ



静寂の中、少しぬるめの湯に浸かりながら耳を澄ましていると、すぐ横
を流下する渓流の瀬音に時折ウグイスの鳴き声も加わり、幽玄で趣深い
一時に心身が癒されました。


“ほったらかし”を売りにしているだけに、滞在中は気兼ねなく快適に
過ごすことができ、人によっては無愛想と映ることもあるご主人の朴訥
とした応対ぶりも含め、とても好感した湯宿でした。   〔13.03.04〕
午後6時からの夕食前に最後に訪れ
たのが、蔵ん湯です。

脱衣小屋は炭黒色の総板張りの渋い
造りで、右手前には色調を合わせた
木造りの腰掛けが備えられ、その奥
に2個の籠を納めた2段の棚が置かれ
ています。
ただし、立寄り入浴は受け付けて
おらず、利用は宿泊客に限られて
いることから、筋湯温泉で初めて
の宿泊先としてこの宿を選びまし
た。

通された部屋は、帳場手前の階段
で2階へ上がるとすぐ右側にある6
畳間“桐”で、トイレ・洗面は共
用となっています(GW利用 1泊2
食12600円+入湯税)。
正面左の食事処「炉」の右側から両
側を建物と竹垣で画された石畳の通
路を抜けると、突き当たりの浴室棟
に“檜湯”“岩湯”“豆大福の湯”
という3つの浴場、さらにそこから
右手へ上った奥に建つ蔵のような木
造建物に露天風呂“蔵ん湯”があり、
各浴場とも内鍵を掛けて24時間貸切
入浴できるようになっています。