住 所   熊本県阿蘇郡南小国町満願寺田の原7075-1
  電 話   0967-44-0671
 営業時間   立寄り 8:00~15:00 / 18:00~20:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   
  泉 質   単純温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温        ℃
 pH   
 成分総計       g/㎏
 





 入浴履歴   初訪13.04.28
 評 価   ★★★★ (暫定)
 田の原温泉
旅 館 流 憩 園
                     たのはるおんせん りょかん りゅうけいえん
パイプに繋がれた竹管から手前の浴槽にドボドボと注がれて
いるのは、2本の自家源泉を混合しているという弱アルカリ
性の単純温泉。
手前側は少し熱め、奥は
適温となった淡いコバル
トブルーの美しい透明湯
からは、石鹸のような成
分臭が香り、口に含むと
微弱な鉱物臭と微苦味が
感じられ、肌も少しつる
っとしました。
木の扉から木造りの簡易な湯小屋に
入ると、左側には3段棚にプラスチ
ック籠5個を備えた簀子敷きの脱衣
所があり、その前方には手前側が屋
根掛けされ、板材で前後2槽に仕切
った奥行き6.7mほどの石造りの湯
船が配されています。
建物の左を抜ける砂利道から舗装
された遊歩道を下り、「竹林の仙
液」と記された表示板の手前で左
へ分かれる小径の突き当たりに2
つの湯小屋があり、右が男性専用
露天の“あかげら”、左が貸切露
天の“よだか”、左へ折れずにま
っすぐ下った先に貸切露天の“か
わせみ”と“めじろ”がそれぞれ
設置されており、初訪問の今回は
よだかを利用させていただきまし
た。
扁額が掲げられたガラス格子戸の
玄関を入ると、奥へ延びる板張り
の廊下の右手前に小さなフロント
があり、立寄り入浴をお願いしま
す。

浴場は男性専用の露天風呂、岩風
呂・檜風呂の内湯2と露天3の5か
所の貸切風呂からなり、宿泊客専
用の内湯以外は立寄りでも利用で
きます。
鎌倉時代に田の原川の川底から湧出しているのを発見された温泉で、
江戸時代には、熊本藩の命を受けた阿蘇郡小国北里手永の惣庄屋によ
って小国郷内の宮原・杖立・黒川とともに御客屋と呼ばれる御用宿が
置かれ、上級武士の湯治場として賑わいました。
細川家6代藩主 細川重賢(1721~1785)の中老職を務めた米田波門は、
この地に滞在して詠んだ漢詩の中で温泉を「仙液」と呼び、病を養う
には必ずしも金丹(薬)を必要としないとその効能の素晴らしさを賞し
ています。

1978年8月に公開された映画『男はつらいよ』の第21作「寅次郎わが
道をゆく」のロケ地としても知られ、これに先立つ1964年6月には、
黒川温泉・満願寺温泉とともに「南小国温泉」の一部として国民保養
温泉地に指定されています。
田の原温泉は、九州で指折りの人気温泉地である黒川温泉から西へ約1㎞、田園風景の中を西流する田の原川
の左岸沿いに3軒の湯宿が点在する長閑な温泉地です。

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湯上がりに無人のあかげらを覗いたところ、2槽に仕切られたゆったりした岩風呂は新緑に囲まれて開放的。

また、公式サイトで紹介されている渓流沿いに設えられたかわせみとめじろもとても趣があり、次回はぜひ
とも宿泊で訪れ、波門が伝説の理想郷 桃花源になぞらえて詠った自然を愛でながら、存分に湯浴みを満喫
したいと思います。                                  〔14.02.28〕
男性露天 あかげら
『旅館 流憩園』は、国道387号から分かれて豊後竹田方面へ向かう国道
442号(日田往還)で7.7㎞強、黒川トンネルから700m余り手前の信号交
差点を左手へ入った先に所在する、前述の米田波門が詠んだ“流れに憩
えば幽興多く 兼ねて着けば避泰に似たり”という漢詩から宿名が付け
られたという温泉旅館です。

田の原川を臨む広大な敷地の中にひっそりと佇む白壁瓦葺きの平屋建て
建物は、凸形を左へ倒したような平面形を呈し、客室は全7室を数えま
す。