住 所   長野県小県郡青木村田沢2700
  電 話   0268-49-0052
 営業時間   6:00~21:30
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   田沢温泉2・3号 混合泉 〔有乳湯湯口 採水〕
  泉 質   単純硫黄温泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   40.0  ℃
 pH   9.6
 成分総計   0.198 g/㎏
    Li=0.05/Sr=0.07/Na=49.1/K=0.9/Ca=4.5/Mg=0.02/
  Al=0.02(54.7㎎/㎏)
  F=0.5/Br=0.2/Cl=33.1/SO4=18.1/HCO3=20.6/
  CO3=13.5/OH=0.6/HS=9.8/BO2=0.7/HPO4=痕跡
  (97.1㎎/㎏)
  H2Si03=46.2(46.2㎎/㎏
  H2S=0.03(0.03㎎/㎏)
          
〔2011.12.12〕
 入浴履歴   初訪09.05.03,最終10.11.07(2回目)
 評 価   ★★★★★★★
 田沢温泉
有 乳 湯
                              たざわおんせん うちゆ
湯船の左奥にある礫積みの湯口
からは、掛け湯とは異なる2・3
号泉がザバザバと注がれ、洗い
場の床には、湯船の縁から溢れ
出した湯が常に流れています。

無色透明の湯からは、やはり茹
で玉子のような硫黄臭味と甘味
が感じられ、湯に浸かってしば
らくすると、全身が真っ白にな
るほどの繊細な泡に覆われ、つ
るぬるした肌触りを存分に楽し
むことができました。
浴場は全体に落ち着いた色合いの
タイルが張られた近代的な造りで、
左側に5名分確保された洗い場も、
カランがシャワー付きであるだけ
でなく、この種の浴場には珍しく
それぞれ間仕切りで仕切られてい
ます。

一方、右側には、卵を4分割した
ような形状の奥行き4.3mほどの
水色タイル張り湯船が配され、そ
の手前には、田沢温泉1号泉を利
用した小さな掛け湯槽があり、淡
く黄緑色掛かった透明湯からは、
芳ばしい硫黄臭が感じられます。
自動扉となった入口を入ると券売
機が設置されており、入浴券を購
入して奥の受付に手渡します。

男湯は向かって左手。
脱衣所はそれほど広くはないもの
の、採光良好でとても明るく、左
右には角籠が納められた脱衣箱が
それぞれ16庫ずつ備えられていま
す。
飛鳥時代に修験道の開祖とされる役小角(伝634~706)によって発見さ
れたと伝えられ、山姥が湯治に来て、平安時代の武将 源頼光の四天
王の一人で、大江山の鬼退治で有名な坂田金時を出産したという説話
が残されている古湯で、不妊や乳の出など特に女性に効能があるとさ
れてきたことから、“子宝の湯”“はらみの湯”“子持ちの湯”など
と呼ばれてきました。

また、1899(明治32)年8月、小諸義塾に教師として赴任した島崎藤村
が逗留し、『千曲川のスケッチ』(1912)の1節「山の温泉」の着想を
得た地としても知られ、1970年3月には、同じ青木村の沓掛温泉とと
もに国民保養温泉地に指定されました。
田沢温泉は、国道143号から県道田沢中挟線(172号)を1.1㎞ほど西へ入った十観山(標高1284.5m)の東麓に湧
く、3軒の湯宿と共同浴場1か所からなる静かな温泉地です。

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浸かった瞬間には少しぬるく感じられるものの、しばらくしていると身体がぽかぽか温まり、快適で非の打
ち所のない評判どおりの名湯でした。
いつの日かぜひ宿泊で訪れ、時代に取り残されたような長閑な温泉街の雰囲気ともども、じっくりと堪能し
たいと思います。                                   〔11.02.08〕
『有乳湯』は、手前に設けられた村営の駐車場から落ち着いた温泉街の
風情を楽しみながら石畳の坂道を上っていくと、藤村ゆかりの宿として
知られる「ますや旅館」の背後に所在するこの温泉地の共同浴場です。

2000年6月に改築された浴舎は、下層の正面に千鳥破風、向かって右に
小振りな向唐破風を加えた重層宝形造りの社寺建築で、入口の上には堂
々とした唐破風屋根が覆っています。
斜面に立地しているため、浴場の入口は実は2階。右側に続く入母屋造
りの1階部分は、休憩ソファの置かれた展示室となっており、その前に
は足湯も併設されています。