住 所   熊本県阿蘇郡小国町上田寺尾野
  電 話   
 営業時間   9:00~21:00
 入浴料   100円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   寺尾野温泉 共同浴場源泉
  泉 質   含硫黄-カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉
 湧出量         ℓ/min
 泉 温   43.4   ℃
 pH   6.28
 成分総計        g/㎏
 





 入浴履歴   初訪11.04.30
 評 価   ★★★★★★
 寺尾野温泉
薬 師 湯
                            てらおのおんせん やくしゆ
浴場は脱衣所の奥に浴室がそのまま続く一体型の造りで、小一段高くな
った簀子敷きの脱衣所には16庫の脱衣箱が設えられ、女湯との間を仕切
る黒い板塀には、入浴料を納めるステンレス製の料金箱が備え付けられ
ています。
湯気抜きを載せた黒瓦葺き寄棟造りのこ
の木造浴舎が、住民が農作業の後に汗を
流すために造られ、寺尾野温泉組合で管
理運営されているという共同浴場の『薬
師湯』です。

管理人さんのいないお賽銭式の施設で、
立派な表札が掲げられた向かって右手の
扉から中に入ると、正面の壁には利用案
内と効用書、その上には1990年に浴舎の
改築を行った際に寄付を寄せた方々の氏
名を記した板が掲げられています。

浴場は左右で男女別に分かれ、左側が男
湯、右が女湯となっていました。
「車は通れません」という赤字の
看板が立つ畔道が延びる先には杉
木立があり、その根元に越屋根の
黒っぽい平屋建物が小さく見えま
す。
寺尾野温泉は、国道387号から広域
農道“ファームロードWaita”を経
由して約6.2㎞、桶蓋山南西の山間
にひっそりと佇む寺尾野という少戸
数の集落で守り続けられている共同
浴場が1か所あるだけの温泉です。

「寺尾野→」と書かれた小さな標識
を手掛かりに農道を西に外れ、山道
を下って突き当たりのT字路を右手
へしばらく進むと、左側にコンクリ
ート舗装の畔道が現われます。
肝心の温泉は、奥の浴槽が無色透明でややぬるめ、手前がわずかに白く濁ったぬるめの湯で、もっぱら鮮度
がより良好な奥の方で湯浴みを楽しませていただきました。
肌当たりが柔らかい湯の中では、綿あるいは消しゴム滓のような半透明の湯の華が比較的多く見られ、茹で
玉子のような芳ばしい硫黄臭味と極薄の塩味が感じられました。

信州の湯屋建築を想わせる吹抜けの湯気抜きを備えた天井など、浴場の造りは数戸の集落で建築されたとは
思えないほど立派で趣があり、大切な温泉を一般にも安価に開放していただいていることに感謝しながら、
極上のぬる湯を静かに満喫させていただきました。                    〔12.07.10〕
最奥の板壁の下には女湯
に跨って源泉枡が設けら
れており、枡に満たされ
た源泉は、御影石の縁に
切られた溝を伝って奥の
浴槽に注がれ、仕切り壁
の左端に切られた溝と下
端に開けられた孔を通じ
て手前の浴槽に入るよう
になっています。
なお、奥の浴槽では板塀の下に仕切り壁が設えられているも
のの、手前側の浴槽にはこれがなく、塀の下で女湯と繋がる
大胆な構造になっていました。
浴室は脱衣所から連続するタ
イル張りで、板塀に寄せて幅
1.4m、奥行きがそれぞれ1.2
mと1.2m強を測る2槽に分か
れた水色のタイル張り湯船が
配され、奥壁の中央上方には、
男女双方の浴室を見守るよう
に薬師如来が祀られていまし
た。

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