住 所   鳥取県東伯郡湯梨浜町引地144
  電 話   0858-32-0111
 営業時間   立寄り 10:30~15:00(露天 10:30~20:00)
 入浴料   800円
温泉利用状況   完全放流式 (塩素系薬剤 使用)
   
 源 泉 名   養生館大浴場 / 養生館
  泉 質   ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉泉
 湧出量   86.1 / 72.9   ℓ/min
 泉 温   82.4 / 69.7   ℃
 pH   7.6 / 7.6
 成分総計   1.523 / 1.367 g/㎏
    Na=429.0/K=18.5/Ca=63.0/Mg=1.3/Mn=0.1
  (511.9㎎/㎏)
  F=5.5/Br=1.6/Cl=529.0/SO4=239.0/HCO3=117.0
  (892.1㎎/㎏)
  HAsO2=0.3/H2SiO3=108.4/HBO2=5.7(114.4㎎/㎏)
  CO2=4.8(4.8㎎/㎏)
            〔2005.12.08〕

  Na=380.9/K=13.3/Ca=61.0/Mg=0.8(456.0㎎/㎏)
  F=5.7/Br=1.5/Cl=473.9/SO4=210.0/HCO3=125.0
  (816.1㎎/㎏)
  HAsO2=0.2/H2SiO3=86.2/HBO2=4.5(90.9㎎/㎏)
  CO2=4.0(4.0㎎/㎏)             〔2005.07.08〕

 入浴履歴   初訪13.11.02
 評 価   ★★★★
 東郷温泉
湖泉閣 養生館
                    とうごうおんせん こせんかく ようじょうかん
脱衣小屋の前
には、人造石
の底から立ち
上がる側壁か
ら縁を黒タイ
ルで仕上げ、
部分的に大小
の岩を利用し
た6.0×3.2m
と3.4m弱×
2.3mほどの2
つの長方形湯
船が、一角を
重複させて鉤
形に配されて
います。
浴場には鉤形を呈した木造の脱衣
小屋が手前に付設されており、小
屋の形状に合わせて設えられた腰
掛けの上には、角籠4個とプラス
チック籠7個が備えられています。

また、壁には、清酒「黄桜」の河
童CMを手掛けた漫画家の小島功
氏が、昭和40年代初頭に取材で訪
れた際に描かれたというイラスト
が飾られていました。
露天風呂と貸切露天の風樹の湯は
館外に設けられており、ロビーか
ら階段の左横を奥へ向って突き当
たりを左に折れ、途中、右手にあ
る出入口で下駄に履き替え。

石畳を経て、案内板にしたがって
川の畔を河口へ進むと正面が露天
風呂となっており、右が男湯、左
が女湯に分かれていました。
この宿には、北西館2階の“飛天の
湯”“天祥の湯”と名付けられた展
望大浴場と“楽園の湯”“羽衣の湯”
と呼ばれる露天風呂の男女2か所ず
つの浴場のほか、“風樹の湯”“煌
の湯”“名月の湯”という3か所の
貸切露天風呂が設置されており、公
式サイトでは大浴場・露天とも10時
半から日帰り入浴可能と紹介されて
いますが、訪問した時は大浴場が清
掃中のために利用不可となっていま
した。
『湖泉閣 養生館』は、松崎駅から県道倉吉青谷線(22号)に出て西進し、80m余り先で斜め右へ入って約550
m、龍島橋で東郷川の左岸へ渡って右に折れ、河口へ向かって120mほど歩を進めると正面に所在する老舗
の温泉旅館です。
木樋状の湯口から左の湯船では間欠的に増量させながら、右
側では常時トボトボと源泉が加えられているほか、重複部の
側壁に挿入されたエルボパイプを介して、左から右の湯船へ
湯が流れ込むようになっていました。

この浴場で利用されているのは、湖底から湧いている「養生
館」と命名された自家源泉の含芒硝-食塩泉で、脱衣所の掲
示に拠れば、湯使いは完全放流式で、塩素系薬剤を使用との
こと。
左はやや熱め寄りの適温、新湯注入量が少ない右は少しぬる
めといった湯加減で、無色透明の清澄な湯からは、幸いなが
ら塩素臭はほとんど気にならず、石鹸のような香りとほとん
ど無味ながらわずかに苦味が感じられ、肌も少しつるっとし
ました。

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温泉自体はそれほど個性的ではありませんが、浴場からは河口から池の東岸まで眺望することができ、一浴
の価値ある開放感いっぱいの露天風呂でした。

なお、公式サイトでは、この宿では2本の源泉を所有し、すべての浴場が源泉掛け流しと紹介されています
が、上記の掲示では、展望大浴場・貸切露天風呂とも循環濾過式・塩素系薬剤使用と記載されていました。
                                          〔14.11.24〕
東郷池に突き出したような広大な
敷地には、1914(大正4)年に建て
られ、1972年に改築された木造2
階建ての本館をはじめとする数棟
の建物が6000余坪の和風庭園に沿
うように建ち並び、すべて和室と
いう客室は全42室を数えます。

金文字の扁額が掲げられた自動ド
アの玄関を入ると、ゆったりした
ロビーの左側にフロントがあり、
立寄り入浴をお願いします。
1825(文政8)年に久米郡下田中村(現 倉吉市)の豪農に生まれ、後に久米
郡長や鳥取県会議員を歴任した山枡直好が、1872(明治5)年に泉源を開
発して建設し、勤労の慰安と養生のために村民へ開放した「養生館」と
いう別荘を嚆矢とする湯宿で、1884(明治17)年、養子である園太郎の代
に旅館業を始めました。

以来、小泉八雲や大隈重信・幸田露伴・尾崎行雄・志賀直哉・田山花袋
をはじめとする文人・政治家・軍人らが投宿し、1929年1月に志賀が発
表した短編『鳥取』には、その折の様子が描写されているとのことです。
東郷温泉は、その形が翼を広げた鶴に似ていることから“鶴の湖”また
は“鶴ヶ池”とも呼ばれる周囲約12㎞の東郷池(湖)の南東岸に位置し、
湖に住む鯉が温泉の存在を教えたというユーモラスな伝承を残す温泉地
です。

江戸時代には温泉が湖底で自噴していることが知られており、松崎の町
人が鳥取藩に温泉の汲み上げを願い出たりしています。
1872(明治5)年にはボーリングが実施されて温泉が開発され、1904(明治
37)年の山陰本線松崎駅開業とともに発展しました。
現在では5軒の宿泊施設のほか、多目的温泉保養施設なども造られてい
ます。