住 所   奈良県吉野郡十津川村小原373-1
  電 話   0746-62-0400
 営業時間   10:00~21:00 (休=木)
 入浴料   600円
温泉利用状況   完全放流式 (冬期以外 加水あり)
   
 源 泉 名   湯泉地温泉1号・2号混合源泉
  泉 質   単純硫黄泉
 供給量      ℓ/min
 泉 温   52.7 ℃
 pH   8.9
 成分総計   0.236 g/㎏
    Na=64.0/K=1.1/Ca=1.6/Al=0.04/Ba=0.1(66.84㎎/㎏)
  F=5.9/Cl=5.9/SO4=5.9/HCO3=102.0/CO3=24.0/
  NO2=0.06/NO3=0.3/HS=5.0(149.86㎎/㎏)
  H2SiO3=20.0(20.0㎎/㎏)
  CO2=0.2(0.2㎎/㎏)
       
 
〔2014.03.15〕
 入浴履歴   初訪05.02.26,最終12.11.23(12回目)
 評 価   ★★★★
 湯泉地温泉
滝 の 湯
                      とうせんじおんせん たきのゆ
まず訪れたのが、今回の水害によって、2本ある泉源の一つで源泉を汲
み上げる機械が損壊し、配湯管も損傷したという湯泉地温泉の滝の湯。
周囲の様子は被災前とほとんど変わっていませんが、パイプの具合が悪
く、女湯では露天風呂が利用できませんでした。
被災後、土砂崩れによって至る所で寸断されていた国道168号の応急
的な復旧作業が完了し、10月30日に一般車両の通行再開、11月1日に
公衆浴場、同11日に旅館・民宿の営業が再開されたとの報を受け、お
よそ7か月振りに村を訪れてみました。

途中、所々で岩盤の深いところから地滑りが生じた“深層崩壊”の現
場を目の当たりにして、自然災害の凄まじさ、恐ろしさを改めて実感
するとともに、土砂崩れによって十津川が氾濫し、村営住宅が押し流
されたという野尻の災害現場の横を通った時には、思わず車から降り
て、掌を合わさずにはいられませんでした。
2011年9月初旬、台風12号の接近に伴う豪雨により甚大な被害を被り、一時、全村が孤立状態に陥っていた十
津川村。
浴場の造りは変われど、完全放流式で利用されているお湯の
方は変化なし。
泉源から2.1㎞も離れていながらも、細粒の白い湯の華が舞
う無色透明の湯からは、芳ばしい硫黄臭味が感じられ、つる
つるした肌触りも満喫することができます。
特に冬期の加水されていない源泉100%の湯は、茹で玉子臭
と表現して良いほど硫黄臭が強く香り、温泉は何も手を加え
ないのが最良であることを実感させてくれます。


個人的には以前の内湯が気に入っていただけに、今回の改築
については、入浴料の値上げとともにいささか残念な想いを
抱いておりますが、大好きな湯泉地温泉をゆったりと楽しむ
ことができる浴場として、これからも利用したいと思います。
      〔09.06.21,11.11.13 画像追加・一部差替え〕
また、露天風呂へは内湯から屋根付きの階段を下りて従来のアプローチ
に合流するように変更されていましたが、崖下の露天そのものには変化
はなし。
鄙びた脱衣小屋も健在です。

湯船・洗い場とも、切石張りの清潔感がある小綺麗なものです。
すぐ横には浴場名の由来となっている小滝が流下しており、時折湯船か
ら上がり、火照った身体を冷ましながら目と耳で楽しんでいると、結構
長湯をすることができます。
2009年3月1日、前年から行われてい
た改築工事が終わり、リニューアル
オープンいたしました。

今回の改築の目的は、内湯へのバリ
アフリー化とこれまで内湯と露天を
行き来する際に余儀なくされていた
着脱衣を不要にする点にありました。
結果、内湯浴舎は撤去され、新しい
内湯は、受付・休憩棟から直接向か
うことができるように2階に設置さ
れました。
元来旅館であったところを改装し
た施設で、2008年までは受付・休
憩棟と内湯、露天はそれぞれ独立
して存在していました。

かつての内湯は離れとなった木造
の浴舎内にあり、中には奥に大小
の岩を積み上げた石造りの湯船が
設けられていました。
湯気抜きを載せた浴舎は風情があ
り、浴場もどこか湯治場のような
雰囲気を感じさせるものでした。
『滝の湯』は、国道168号で本宮方面へ南下する途中、十津川村役場前交差点を右折して小原橋で十津川の
右岸へ渡り、そのまま道なりに260mほど西進すると左手に所在する、この温泉地に3か所ある公衆浴場の一
つです。

例年であれば営業開始か
ら賑わう季節ですが、無
料開放にもかかわらず、
入浴客は常時4~5名とい
ったところ。再開のニュ
ースが十分に知れ渡って
いないのかもしれません。

露天の湯温が少し低いこ
とを除けば、玉子臭香る
つるり感のあるお湯は以
前のままで、この良泉に
再び浸かることができた
喜びを胸に、静かに湯浴
みを堪能させていただき
ました。  〔11.11.13〕

奈良県の温泉へ



トップページへ




受付・休憩棟から廊下を抜けると、男女別の新浴場。
脱衣所には20庫の脱衣箱が設えられ、中には籠が納められています。

新材の木の香漂う新しい内湯は御影石張り。左側には4枚の縦長のガラ
ス窓が嵌められ、採光が十分確保されています。
その窓の下には、やはり御影石で造られた3.6×1.7mほどの湯船が置か
れ、右手の仕切り壁に沿って6基のシャワーカランが並んでいました。
湯泉地温泉は、五条市街から国道168号で南へ64㎞余り、奈良県の南
端に位置し、日本で最も面積の広い村として知られる十津川村のほぼ
中央、村役場を巻くように蛇行しながら南流する十津川の清流に沿っ
て5軒の旅館・ホテルと2軒の民宿、公衆浴場3か所が点在する小さな
温泉地です。

温泉の発見は、室町時代の1450(宝徳2)年。
戦国時代には、織田信長の宿老でこの地に墓が残されている佐久間信
盛が、信長に追放された後の1581(天正9)年に訪れ、余生を送ったこ
とでも知られており、1985年3月には、村内の十津川温泉・上湯温泉
とともに“十津川温泉郷”として奈良県では唯一の国民保養温泉地に
指定されています。