住 所   奈良県吉野郡十津川村武蔵846
  電 話   0746-63-0020
 営業時間   
 入浴料   
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   湯泉地温泉
  泉 質   単純硫黄泉
 湧出量   65.65 ℓ/min
 泉 温   50.7  ℃
 pH   8.8
 成分総計   0.390 g/㎏
    Li=0.09/Na=61.00/K=1.60/Ca=2.60/Mg=0.13/Al=0.03/
  Fe2=0.03(65.48㎎/㎏)
  F=6.40/I=0.10/Br=0.10/Cl=7.40/SO4=15.00/
  HCO3=168.00/CO3=30.01/HS=8.20(235.21㎎/㎏)
  H2SiO3=24.30/HBO2=11.00(35.30㎎/㎏)
  CO2=55.00/H2S=0.20(55.20㎎/㎏)
   
〔2009.06.19〕
 入浴履歴   初訪14.03.29 泊
 評 価   ★★★★★★
 湯泉地温泉
や ど 湯 の 里
                           とうせんじおんせん やど ゆのさと
岩積みから突き出した竹管からド
ボドボと掛け流されているのは、
宿の前で自噴しているという単純
硫黄泉。
消しゴム滓のような白い湯の華が
多量に舞う無色透明の少し熱めの
湯からは、芳ばしい玉子臭味に加
え、浸かった瞬間には石鹸のよう
な湯の香と少苦味が感じられまし
たが、チョロチョロと加水されて
いた内湯は湯の香がやや弱く、湯
の華も少量となっていました。
下の写真のよ
うに、露天風
呂は男湯は客
室、女湯は駐
車場からそれ
ぞれ丸見えと
なっており、
入浴の際には
注意が必要で
すが、十津川
の清流と対岸
の山が眼前に
広がり、開放
感抜群です。
右手の曇りガラス
戸を入ると、正面
には幅2.65mほど
の平石張りの内風
呂、さらに左手前
のガラス戸を出た
先には幅4.5m強
のブーツのような
形をした同じ造り
の露天風呂が配さ
れており、両者は
開け放たれたガラ
ス窓を介して直接
行き来することも
できます。
この宿では14室の部屋を擁していますが、1組の宿泊客に宿泊と食事
処として各1部屋を割り当てていることから、客室として使用されて
いるのは7室となります。

各部屋には父・母・太郎・次郎・叔父・兄・妹などの名前が与えられ
ており、今回利用させていただいたのは、玄関正面の急階段を上がっ
た3階の右奥に位置する6畳2間の“父”。
炬燵も用意され、旅の目的どおり静かにゆっくりと過ごすことができ
ました(1泊2食税込 13800円)。
現館主の祖父の代に営まれていた
船着き場の宿場を嚆矢とし、戦後
間もなく創業されたという温泉旅
館で、十津川を見下ろすように断
崖に立地する建物は、平地が限ら
れる吉野地域独特の建築様式であ
る吉野造りの鉄筋一部木造の3階
建て。

前面の道路からは2階建てに見え
ますが、それぞれ2・3階に当たっ
ています。
『やど 湯の里』は、国道168号で本宮方面へ向かう途中、小原大橋を渡って左に折れ、十津川の左岸に沿っ
て上流側へ1.4㎞ほど向かうと左手に所在する、近畿地方では5軒しかない日本秘湯を守る会の会員宿です。
湯泉地温泉は、五条市街から国道168号で南へ64㎞余り、奈良県の南
端に位置し、日本で最も面積の広い村として知られる十津川村のほぼ
中央、村役場を巻くように蛇行しながら南流する十津川の清流に沿っ
て5軒の旅館・ホテルと2軒の民宿、公衆浴場3か所が点在する小さな
温泉地です。

温泉の発見は、室町時代の1450(宝徳2)年。
戦国時代には、織田信長の宿老でこの地に墓が残されている佐久間信
盛が、信長に追放された後の1581(天正9)年に訪れ、余生を送ったこ
とでも知られ、1985年3月には、村内の十津川温泉・上湯温泉ととも
に“十津川温泉郷”として奈良県では唯一の国民保養温泉地に指定さ
れています。

下り坂の天候のため、残念ながら楽しみにしていた満天の星空を拝む
ことは叶いませんでしたが、本格的に雨降りとなった翌朝は川面から
霧が立ち上り、まるで水墨画を鑑賞しているような幽玄なモノトーン
の情景を眺めながら、肌触り滑らかな湯を存分に楽しませていただき
ました。

共同源泉が利用されている当温泉の各入浴施設の中で、唯一自家源泉
が供されていることから、長らく入湯を渇望していた湯宿。
1年の疲れを癒し、新年度を迎える英気を養うために宿泊先として選
びましたが、温泉はもちろんのこと、ご主人が腕を振るうひと手間か
けた料理も美味しくいただくことができ、大満足の訪問となりました。
                          〔15.02.07〕
脱衣所は壁全体が水色に塗られ、
右側手前に2段棚と8個のプラスチ
ック籠が備えられているだけの簡
素な造りで、左奥にはレトロな感
じのする水色タイル張りの流し台
が設えられていました。
男女別の浴場は、ロビーの斜め右に
ある15段の階段で1階に下りて右へ
進み、途中、階段でさらに6段分下
って奥へ向かった先にあり、左側手
前が男湯、その奥が女湯となってい
ます。
山の形を模したような木製の扁額が
掛かるガラス戸の玄関を入ると、正
面の壁には、1987年3月に秋篠宮文
仁親王が後に妃となる川嶋紀子さん
や妹の清子さんと結婚した黒田慶樹
氏らとともに所属していた学習院大
学の自然文化研究会の旅行で宿泊さ
れた際の写真パネルが掲げられ、革
張りのソファが置かれている右奥の
ロビーにも写真や寄書きが飾られて
いました。

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