住 所   奈良県吉野郡十津川村平谷946-1
  電 話   0746-64-0402
 営業時間   立寄り 15:00~20:00 (要確認)
 入浴料   800円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   十津川温泉2号・7号混合源泉
  泉 質   ナトリウム-炭酸水素塩泉
 湧出量      ℓ/min
 泉 温   60.2 ℃
 pH   7.5
 成分総計   1.782 g/㎏
    Li=1.1/Na=435.0/K=18.9/Ca=18.8/Mg=1.7/Al=0.01/
  NH4=1.6/Fe2=0.08/Ba=0.1/Mn=0.01(477.12㎎/㎏)
  F=4.9/Cl=259/SO4=2.2/HCO3=971/CO3=15.2/
  NO3=0.55/HS=0.46(1253.32㎎/㎏)
  H2SiO3=23.0/HBO2=2.5(25.5㎎/㎏)
  CO2=26.0/H2S=0.2(26.2㎎/㎏)
    
 〔2014.03.15〕
 入浴履歴   初訪07.01.21,最終12.11.23(3回目)
 評 価   ★★★★
 十津川温泉
静響の宿 山 水
                とつかわおんせん せいきょうのやど さんすい
昼前に連絡を入れ、湯張りが終わるという1時過ぎに訪問。地上2階・
地下1階の建物の外観は、どうやら以前のままのようです。
館内に入ると、すぐ左手のフロントには館主の松尾政彦さんが詰めて
おられ、改めて入浴をお願いします。

松尾さんは「内装を貼り替えただけ」と仰っていましたが、フロント
周りを始めとして館内は赤香色の落ち着いた雰囲気に仕上げられ、客
室数を減らして新たに露天風呂付きの客室を設けるなど、単に復旧と
いうのではなく、リニューアルによって施設の充実を図られたようで
す。
浴場は内湯と露天に分かれ、内湯は
星の湯が高野槙、月の湯が石造りの
湯船、眼前に上湯川対岸の山が迫る
露天には、大小の自然石で縁取った
岩風呂がそれぞれ配されています。
いずれの湯船にも十津川温泉の共同
源泉が掛け流され、湯口から注がれ
る湯音が静謐な浴室内に心地良く響
いていました。

山の湧水を利用して適温に湯温調整
を行っているため、残念ながら湯の
香りは少し弱め。
それでも、湯船底のパイプから源泉
が同時に注入されている露天岩風呂
では、焦げたような微硫黄臭ととも
に金気臭もはっきり感じることがで
き、塵のように浮遊する淡黄褐色の
湯の華とともに、浴感を高めてくれ
ました。


何より嬉しいのは、日中は他の入浴
客にほとんど遭遇しないこと。
十津川温泉を静かにゆったりと満喫
できる穴場の浴場です。
           〔09.12.31〕
『静響の宿 山水』は、国道168号から同425号と県道龍神十津川線(735
号)を経由して1.2㎞ほど西進した県道の左手、下湯泉源から最も近いと
ころに所在する16室の客室を擁する温泉旅館です。

1976年開業のモルタル造り2階建てで、以前は“十津川観光ホテル”と
いう名を冠していましたが、2009年3月に経営者が替わり、それを機に
改称されました。
館内に入るとすぐ左にフロントがあり、ここで立寄り入浴をお願いしま
す。
浴場は正面の突き当たりを右へ進み、途中左手にある階段を下りたとこ
ろにあり、左手前が“やすらぎのゆ 星の湯”、右が“くつろぎのゆ 月
の湯”と呼ばれています。
十津川温泉は、五条市の北西部を斜めに抜ける国道24号の本陣交差点から国道168号で南へおよそ74㎞、奈
良県の南端に位置し、日本で最も面積の広い村として知られる十津川村の南寄り、8軒の宿泊施設や公衆浴
場、商店や飲食店が集まる二津野ダム湖に面した温泉地です。

元禄年間(1688~1704)、炭焼き人夫によって上湯川河畔で源泉が発見され、1974年にダム湖ができた際、泉
源の下湯から引湯し、温泉街が形成されました。
1985年3月には、同じ村内の湯泉地温泉・上湯温泉とともに“十津川温泉郷”として国民保養温泉地に指定
され、2004年6月28日には、温泉郷のすべての温泉入浴施設を対象としたわが国では初めての「源泉かけ流
し宣言」を行いました。

湯船左奥の上下から注がれている湯量が多いためでしょうか、
やはり少し濁りのある透明湯には、白色半透明の湯の華とと
もに溶け込んだ微細な気
泡が見られ、湯船に浸か
ってしばらくすると泡付
きも認められました。

また、露天に比べて湯の
香も強く、湯面からは金
気臭がしっかり香り立っ
ていました。
(評価見直しで5点加点)
一方、内湯については、小屋組みの一部に手が加えられているものの、
丸太を積み上げて壁とした山小屋のような造りは基本的に以前のまま
で、右側に6基のシャワーカランを鉤形に並べた洗い場、対して左奥
に配された2.6m強×1.95mほどの高野槙造りの湯船も変わりません。

ところが、浴感の方は大違い。
広々とした脱衣所で衣類を脱ぎ、浴場へ。まずは、以前の石垣をコンク
リート擁壁に替えて復活を遂げた露天風呂へ向かいます。

被災前の露天には、月の湯との仕切り壁に寄せて屋根掛けされた岩風呂
が一つだけ設置されていましたが、新露天では、新材が美しい屋根で半
分ほど覆われた石造りの湯船がほぼ同じ位置に設けられていたほか、左
側には3名分の寝湯も増設されていました。
浴場の位置は元のままで、左手前の
星の湯が男湯、右の月の湯が女湯と
なっていましたが、後者の湯張りが
完了していなかったため、星の湯を
貸切でどうぞと勧めてくださいまし
た。

なお、今回の再開に当たって離れに
貸切風呂も整備され、檜風呂の“ひ
のき”と梅樽を利用した“うめ”の
2室が利用できます。
2011年9月4日、台風12号の接近に伴う紀伊半島豪雨によって引き起こされた上湯川の土砂災害で露天風呂が
流出し、休業を余儀なくされていた山水が、新たな露天風呂に貸切風呂も加えて2012年8月10日に営業再開
を果たされたという情報を耳にし、遅ればせながら立寄り入浴に訪れました。

2009年の5月以来、3年半振りとなります。
星の湯 露天
月の湯 内湯

星の湯 内湯
星の湯 露天
基本的には時間によって男女入替
えとなっていますが、状況次第で
家族風呂とすることも可能なよう
で、実際、再訪時には月の湯を貸
切利用させていただきました。

脱衣所は木をふんだんに用いた星
の湯の方が少し広めで、星の湯に
は3段の棚に脱衣籠が並べられ、
月の湯には20庫の脱衣箱が備えら
れていました。

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そのまま廃業も至っても致し方ない被災状況の中で、大阪で開いていた2軒の日本料理店を手放して費用の一
部を捻出し、営業再開にこぎつけた若き館主夫妻の奮闘には頭が下がるばかり。

近いうちに宿泊利用させていただき、そのご努力に微力を添えたいと思います。
                                  〔12.11.25,13.01.27 記事補訂〕
両湯船には300m
上流の泉源から引
かれた十津川温泉
の共同源泉がトボ
トボと注がれ、わ
ずかに濁りのある
適温湯からは、金
気臭がほんのり香
り、肌も少しつる
りとしました。