住 所   奈良県吉野郡十津川村平谷715-2
  電 話   0746-64-0118
 営業時間   2012.03.31 閉鎖
 入浴料   300円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   十津川温泉2号・7号混合源泉
  泉 質   ナトリウム-炭酸水素塩泉
 湧出量        ℓ/min
 泉 温   60.2 ℃
 pH   7.5
 成分総計   1.782 g/㎏
    Li=1.1/Na=435.0/K=18.9/Ca=18.8/Mg=1.7/Al=0.01/
  NH4=1.6/Fe2=0.08/Ba=0.1/Mn=0.01(477.12㎎/㎏)
  F=4.9/Cl=259/SO4=2.2/HCO3=971/CO3=15.2/
  NO3=0.55/HS=0.46(1253.32㎎/㎏)
  H2SiO3=23.0/HBO2=2.5(25.5㎎/㎏)
  CO2=26.0/H2S=0.2(26.2㎎/㎏)
    
 〔2014.03.15〕
 入浴履歴   初訪06.03.21,最終11.11.12(4回目)
 評 価   ★★★★★★
 十津川温泉
わらびお公衆浴場
            とつかわおんせん わらびおこうしゅうよくじょう
十津川温泉で立ち寄らせていただ
いたのが、わらびお公衆浴場。
営業開始が夕方に変更されてから
は、なかなか訪れる機会に恵まれ
ず、実に5年ぶりの訪問です。

浴舎や浴場の佇まいは相変わらず
で、鄙び具合が進んだ気もします。
少し熱めの湯からは、かつて際立
っていた硫黄臭が影を潜め、金気
を帯びた火薬のような匂いが感じ
られました。
脱衣所は板張りで、思いのほか広
々としていますが、3段の棚にプ
ラスチック籠が備えられただけの
実に簡素な造りをしています。
『わらびお公衆浴場』は、国道168
号線で本宮方面へ向う途中、十津川
バスターミナルから800mほど南西
へ向かうと、国道左手の崖際にへば
りつくように建っている、温泉街の
西外れにある吉野造りの公衆浴場で
す。

暖簾を潜って中に入ると右側が男湯、
正面の階段を下りた右手が女湯とな
っており、管理人のおばさんに入浴
料を支払って浴場へ向います。


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湯船から上がって休憩していると来られたのが、1944年に疎開して以来、十津川に住み続けているというお
じいさん。
しばらく同浴させていただきながら、2500名近くもの村民が北海道に移住し、新十津川村を開村する契機と
なった1889(明治22)年の十津川大水害以来の、おじいさんもこれまで経験したことがないというこのたびの
災害の様子を伺うことができました。

今回は11月末までの無料開放でお邪魔させていただきましたが、帰り際におじいさんと交わした約束を果た
すべく、近いうちに宿泊で訪れ、愛すべきこの村を後方支援したいと思います。
                                 〔11.11.13,13.01.27 記事補訂〕
被災後、土砂崩れによって至る所で寸断されていた国道168号の応急
的な復旧作業が完了し、10月30日に一般車両の通行再開、11月1日に
公衆浴場、同11日に旅館・民宿の営業が再開されたとの報を受け、お
よそ7か月振りに村を訪れてみました。

9月4日、十津川の増水によって全長271mのうち約95m分が流される
という信じられない光景が報じられた折立橋も、9月16日から国土交
通省によって24時間体制で続けられてきた復旧工事で仮桟橋が架けら
れ、車両の往来が可能となっていました。
しかしながら、下半が大きく削り取られた十津川河畔やダム湖、“深
層崩壊”によって完全に機能を失った旧国道の状況を目の当たりにし
て、自然災害の凄まじさ、恐ろしさを改めて思い知らされました。
カランの上のガラス窓を開け放つと、ダム湖に湛えられたエメラルドグ
リーンの湖水が眼に飛び込んできて、湖面をわたる涼風に当たりながら
美しい景観を楽しむこともできます。

一見殺風景で鄙びていますが、まるで時間が止まってしまったかのよう
な錯覚を覚えるほど静謐で心の安らぐ素晴らしい浴場です。
             〔09.07.05,11.11.13 画像差替え・追加〕
2011年9月初旬、台風12号の接近に伴う豪雨により甚大な被害を被り、一時、全村が孤立状態に陥っていた十
津川村。
右壁にあるカランからは
高温の源泉が絶えず注が
れ、左奥に切られた湯尻
から気持ち良く湯が溢れ
出していました。
湯口と洗い場のカランの
湯からは、茹で玉子のよ
うな硫黄臭味に加えて弱
い金気臭も感じられ、湯
船を満たした薄濁りの透
明湯からも硫黄臭が仄か
に香ります。
同じく水色タイルを張った湯船は、2.1×1.25mほどの長方
形を呈し、壁際を除く3辺には段が作出され、半身浴ができ
るようになっています。
浴室自体も、ダム湖を望む左手の
ガラス窓の下に5対のカランを並
べ、右壁に寄せて湯船を配した素
朴な造りで、8畳ほどの浴室の壁
一面に張られた水色のタイルが、
何故か懐かしさのようなものを感
じさせてくれます。
十津川温泉は、五条市の北西部を斜めに抜ける国道24号の本陣交差点から国道168号で南へおよそ74㎞、奈
良県の南端に位置し、日本で最も面積の広い村として知られる十津川村の南寄り、8軒の宿泊施設や公衆浴
場、商店や飲食店が集まる二津野ダム湖に面した温泉地です。

元禄年間(1688~1704)、炭焼き人夫によって上湯川河畔で源泉が発見され、1974年にダム湖ができた際、泉
源の下湯から引湯し、温泉街が形成されました。
1985年3月には、同じ村内の湯泉地温泉・上湯温泉とともに“十津川温泉郷”として国民保養温泉地に指定
され、2004年6月28日には、温泉郷のすべての温泉入浴施設を対象としたわが国では初めての「源泉かけ流
し宣言」を行いました。