住 所   熊本県阿蘇郡小国町下城杖立4162-4
  電 話   0967-48-0507
 営業時間   立寄り 8:00~21:00
 入浴料   500円 (貸切風呂 1時間3名まで2000円)
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   米屋泉源
  泉 質   ナトリウム-塩化物泉
 湧出量        ℓ/min
 泉 温   98.0  ℃
 pH   9.0
 成分総計   1.72  g/㎏
    Li=1.3/Sr=0.7/Na=530.6/K=23.3/Ca=43.7/NH4=0.4
  (600.0㎎/㎏)
  F=5.1/Br=2.2/Cl=819.6/SO4=107.2/CO3=1.8/OH=0.2/
  HS=0.6/S2O3=0.6(937.3㎎/㎏)
  HAsO2=0.8/H2SiO3=141.8/HBO2=36.5(179.0㎎/㎏)
  CO2=<0.1/H2S=<0.1
            
〔2014.02.25〕
 入浴履歴   初訪13.04.27
 評 価   ★★★★ (暫定)
 杖立温泉
米 屋 別 荘
                           つえたておんせん こめやべっそう
岩風呂を抜け、石
段を下りた先が、
“長壽霊泉”と名
付けられた混浴の
露天風呂。

左手前の建物には
源泉の蒸気を利用
したむし湯と源泉
熱を利用したかま
湯が左右に並び、
その奥に打たせ湯
が付設されたゆっ
たりした岩風呂が
設えられています。
旧道に面して設けられた駐車場のす
ぐ奥に建つ白壁2階建ての母屋のほ
か、2004年に杖立川に沿って増築さ
れたメゾネットタイプの離れが3棟
あり、客室は母屋の3室と離れの露
天風呂付き3室を合わせて全6室を数
えます。

駐車場に車を停め、右側のスロープ
を下って母屋の右横を抜けると、す
ぐ左手に暖簾の掛かった玄関があり、
立寄り入浴をお願いします。
明治時代以降、野口雨情や高野素十といった文人が当地を訪れ、1947
年には、火野葦平が葉隠館に逗留して執筆した当温泉を舞台にした小
説『花扇』が発表されました。

昭和初期から高度成長期までは歓楽街温泉として大いに栄え、「九州
の奥座敷」と呼ばれていた当温泉も、バブル期以降は衰退傾向にあり
ましたが、近年では、“背戸屋(せどや)”と呼称される昭和期の雰囲
気を色濃く留めた迷路のような狭い路地裏の散策や源泉の蒸気を利用
した杖立プリン伝説プロジェクトなど、新たなまちづくりが進められ
ています。
また、4月初旬から5月中旬、杖立川の上を3500匹もの鯉のぼりが泳ぐ
鯉のぼり祭りは、全国に先駆けて1963年から始められたもので、小国
の春の風物詩として大勢の観光客で賑わっています。
杖立温泉は、小国町の中心部から国道212号(日田街道)を経由して北北東方向へおよそ7.8㎞、筑後川の上流
杖立川の渓流沿いに20軒足らずの宿泊施設と数か所の日帰り入浴施設・共同浴場が建ち並ぶ、大分県境に接
した谷間の温泉地です。

今から約1800年前、新羅出兵から帰国した神功皇后が筑紫で産気づいた際、白髪の老人のお告げによって発
見され、後の応神天皇の産湯として使用されたという開湯伝説を残す古湯で、「杖立」という地名は、平安
時代初期にこの地に立ち寄った空海(弘法大師)が、杖をついて湯治に訪れた病人が、浴後に杖を立てたまま
忘れて帰途についた様子を見て詠んだ、“湯に入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人”と
いう歌に由来しているとのことです。
江戸時代には熊本藩の御前湯が置かれ、湯治場として賑わったほか、文化・文政期(1804~1830)には、湯亭
という温泉業者が現われました。

すべての浴場において掛け流しで供され
ているのは、地下120mから掘削自噴し
ているという泉温が100℃近い自家源泉
の純食塩泉。
いずれの湯船も加水されているものの、
石風呂は浸かれないほどの激熱、岩風呂
は少し熱め、露天岩風呂は適温といった
湯加減で、無色透明の湯からは、焦げ臭
と油臭が混じったような独特な臭気と土
類っぽい香り、極薄の塩味・微苦味が感
じられ、滑らかな肌触りを楽しむことが
できました。

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熊本県の温泉へ



湯上がり後、母屋に戻って玄関ロビーの囲炉裏端で温泉地を挙げて力を入れ
ている杖立プリンを賞味。
身体の内外で温泉の恩恵を被ることができ、満足いっぱいの初訪問となりま
した。                          〔14.02.16〕
コンクリート打ちっ放しの浴室はそこから2段分下にあり、右端に「み
ょうと石風呂」と説明書きされた臼のような刳り抜きの石風呂が2基並
び、脱衣所の正面には、大きな岩で周りを縁取った岩風呂が配されてい
ました。
格子扉を開けて暖簾を潜ると、す
ぐ目の前は簀子状の板張りとなっ
ており、右側は黒い洗面ボウル2
基の渋いパウダーコーナー、左は
丸太塀で目隠しされ、手前にコイ
ンロッカー10庫、奥に竹籠入りの
脱衣箱10庫を備えた脱衣所に分か
れています。
充実した施設が揃った浴場は、中庭のような空間を挟んで向かいに建
つ温泉棟内に計10か所。
「米屋ん湯」という扁額が掲げられた格子戸を入ると、正面に男性専
用内湯の“殿の湯”、板張りの通路を左手へ進むと右側に露天付きの
貸切風呂5室が並ぶ“不老長屋”、その突き当たりに内湯と露天を備
えた女性専用浴場の“精の湯”、入口から右奥へ回り込んだ先に女性
専用内湯の“姫の湯”があり、前後に並んだ殿の湯と姫の湯からは、
左側に併設された混浴露天へ直接行き来できます。

また、貸切風呂へ向かう途中には、蒸し場や温泉玉子の茹で場も設置
されていました。
『米屋別荘』は、国道から白岩橋で杖立川の右岸に渡り、川に沿って旧道を700mほど北へ向かうと左手に
所在する、1843(天保14)年に創業し、京都の料亭で修業を積まれたという現館主が7代目を務める老舗旅館
です。