住 所   大分県玖珠郡九重町田野筌ノ口
  電 話   
 営業時間   24時間 (清掃=水 21:00~22:00 / 土 5:00~
       8:00)
 入浴料   200円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   筌の口温泉
  泉 質   ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素
  塩・塩化物・硫酸塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   48.5  ℃
 pH   
 成分総計        g/㎏
 




 入浴履歴   初訪11.04.29
 評 価   ★★★★★★
 筌の口温泉
筌 の 口 温 泉
                                    うけのくちおんせん
奥辺の真ん中に
設けられた湯口
からザバザバと
掛け流され、黄
土色に濁った少
し熱めの湯から
は、炭酸金気臭
と弱い土類臭が
香り、鉄錆味と
炭酸味が感じら
れました。
2006年9月に改装されたという浴室は、奥と左側の2面の壁にルーバー窓
がいくつも並び、壁の上半がガラス張りとなった明るく広々とした造り
で、中央には陸上トラックの片側を切り落としたような幅3.1m、奥行
き5.5mほどの大きなコンクリート湯船が配され、右手前にはステンレ
スの一人用湯船を利用した水風呂が設けられていました。
駐車場から奥へ歩を進めると、浴舎
の左手前に受付があり、管理人のお
じさんに入浴料を支払います。
その先にはアルミサッシの格子扉が
左右に並び、男湯の入口は左側。
中に入ると、正面奥には薬師如来が
祀られ、その右手前に下足箱が並ん
でいました。
脱衣所は比較的ゆったりとした造り
で、左手前に12庫、奥に32庫の脱衣
箱が備えられ、その前にはそれぞれ
腰掛けが設えられています。
『筌の口温泉』は、日田バスの筌の口停留所の先で県道を外れ、鳴子川の谷底に向かって南東方向へ400mほ
ど下っていくと、川を渡る手前右手に所在する筌の口温泉管理組合が運営する町営の共同浴場です。

木々に隠れるように建つ浴舎は1994年に改築されたもので、瓦葺きの大きな切妻屋根が特徴です。
なお、浴場専用の駐車場は設けられておらず、車で訪れた場合は、200円を納めてすぐ左に隣接する新清館と
いう旅館の駐車場を利用するようになっています。
江戸時代前期の正保年間(1644~1648)に村民によって発見され、1728
(享保13)年に田野庄屋徳右衛門が屋敷と湯小屋を建てたのを嚆矢とす
る温泉地で、明治時代の中頃から旅館が建ち始めたとのことです。
また、川端康成が、『千羽鶴』(1949~1951)の続編として執筆した未
完の小説『波千鳥』の構想を練った地としても知られ、2004年4月に
閉館となった御宿小野屋には、1953年に川端が大分を再訪した折に逗
留した部屋が残されていました。

現在は、旅館1軒と共同浴場2か所、素泊まりも可能な日帰り入浴施設
1か所からなり、九重町内に点在する龍門・水分・九酔渓・馬子草・
長者原・寒の地獄・湯坪・筋湯・壁湯・宝泉寺・川底の各温泉ととも
に、2007年10月に一般公募で命名された「九重“夢”温泉郷」の一つ
に数えられています。
筌の口温泉は、大分自動車道の九重I.Cから国道210号と県道飯田高原中村線(40号)を経由して南南東方向へ
22㎞余り、地形が川漁に用いる筌に似ていることからその名が付された鳴子川河畔の閑静な温泉地です。

トップページへ



大分県の温泉へ



湯船の縁や周りの床には黄橙色から砥粉色の析出物がこってり付着し、開放的な浴室と存在感のある湯船、
個性的な湯ともども大いに好感しました。                        〔12.06.13〕