住 所   長野県上高井郡高山村奥山田3598
  電 話   026-242-2611
 営業時間   立寄り 11:00~15:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり,水質抗菌活性剤 使用)
   
 源 泉 名   元湯・わなば 混合泉
  泉 質   含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   66.5 ℃
 pH   6.9
 成分総計   4.9139 g/㎏
    Li=8.2/Sr=2.1/Na=1038.0/K=211.0/Ca=414.0/
  Mg=8.5/Fe=0.2/Mn=5.8(1687.8㎎/㎏)
  F=1.1/Br=9.6/Cl=2154.4/SO4=460.6/HCO3=167.8/
  HS=1.0/HPO4=3.6(2798.1㎎/㎏)
  HAsO2=0.8/H2Si03=180.3/HBO2=194.3(375.4㎎/㎏)
  CO2=51.2/H2S=1.4(52.6㎎/㎏)     
〔2005.06.28〕
 入浴履歴   初訪12.08.25
 評 価   ★★★★ (暫定)
 山田温泉
風 景 館
                         やまだおんせん ふうけいかん
一方、仙人露天岩風呂は、階段を下りると正面にある扉の外でサンダルに履
き替え、建物の前を横切って左のスロープを下り、途中から石段を150段下
りた渓谷の真っ只中に設けられています。
内湯大浴場は、露天へ向かう出口
の手前を左に折れ、赤絨毯が敷か
れた廊下を進んだ奥にあり、手前
右手が男湯、奥が女湯となってい
ます。

脱衣所はさほど広くはないものの
小綺麗な造りで、左右両側に各18
・27庫の脱衣箱が設えられ、正面
奥には、大きなガラスの前に3基
の洗面ボウルが並んでいました。
浴場は、“瑠璃光線”と名付けられ
た男女別の内湯大浴場と時間による
男女交替制が採られている“仙人露
天岩風呂”のほか、創業240年を記
念して新設された松川渓谷を望む檜
造りの貸切展望露天風呂“天空の小
鳥風呂”があり、内湯と露天岩風呂
を利用する際は、ロビーを左へ進ん
で売店の横を抜け、突き当たり左手
の階段を下りていきます。
『風景館』は、共同浴場の大湯のすぐ上手に所在する、1769(明和6)年に中山田村の関谷都作が仲間2名とと
もに東方1500mの松川辺に小屋を建て、炭焼きなど山仕事をする人の足洗い場として営業を始めたのを嚆矢
とする老舗の温泉旅館で、中山田村・奥山田村・駒場村の3か村が協力して引湯に成功し、現在地に開湯し
た際に移転しました。
信州高山温泉郷は、横手山(2307m)を源流とする松川の渓流沿いに湧く奥山田・七味・五色・松川渓谷・山
田・子安・蕨の7か所の温泉と、高山村が温泉を掘削して1993年に開設した「YOU游ランド」という日帰り
入浴施設の総称です。


山田温泉は、国道403号線の松川団地入口交差点から県道豊野南志賀公園線(66号)を東進して、松川の右岸を
遡上すること12㎞足らず、8軒の宿泊施設(2軒は共同浴場利用)と共同浴場2か所からなるこの温泉郷の中心的
な温泉地です。

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眼下の渓谷を勢いよく流下する瀬音をBGMに入浴と森林浴を同時に楽しむことができる、温泉番組などで
も度々取り上げられている名物風呂。

次回は時間に余裕を持って訪れ、この宿自慢の渓谷美を堪能しながら入湯を果たしたいと思います。
                                           〔13.05.20〕
その昔、松川渓谷のあまりの美し
さに腰を下ろした仙人が時間の経
つのを忘れてしまったという伝説
が残る“日暮らし岩”という巨大
な一枚岩の上に、簡素な脱衣所を
挟んで2つのコンクリート湯船が
設えられていました。

以前は混浴でしたが、現在は男性
6~8時・12時~13時半・17~20時、
女性8~10時・13時半~17時とい
う時間割で男女交替となっており、
訪問時は女性専用の時間帯にぶつ
かってしまったため、残念ながら
利用することができませんでした。
上半に曇りガラスが嵌められた左奥の木戸を開けると、大き
なガラスを通して四季折々の渓谷の風景を観賞することがで
きる内湯が眼前に登場。
壁面腰下から床を石板、腰上から天井を板張りで仕上げた浴
室には、右側に2基、左手前から左壁にかけて6基のシャワー
カランが並び、ガラスの前には4.95×2.15mほどの檜風呂が
配されています。

右側中央の木樋状の湯口から加水のうえでトボトボと掛け流
されているのは、大湯でも利用されている共同源泉。
少し熱めの透明湯からは、殺菌のために使用されているとい
うモルックMZと呼ばれる水質抗菌活性剤の影響はほとんど
なく、仄かな焦げ硫黄臭と薄塩味・少渋味が感じられ、湯の
中では綿埃のような淡褐色の湯の華が少量認められました。
土器色の建物は鉄筋コンクリート
造りの地上3階・地下1階建てで、
すべてトイレ付きの和室となって
いる客室は全34室を数えます。

県道に面した玄関の自動ドアを入
り、松川渓谷に臨んだガラス張り
のロビーの右手前にあるフロント
で立寄り入浴をお願いすると、チ
ェックイン開始まで1時間あまり
という微妙な時間帯にもかかわら
ず、快く応じて下さいました。
木曾義仲の遺児である義基とその家臣である4氏がこの地に落ち延びた
1184(元暦元)年に発見され、江戸時代初期の1619(元和5)年、広島城の
無断修築を咎められ、4万5千石の捨扶持で高井野藩に改易となった福島
正則が、初めて浴場を設置したと伝えられています。
その後、1691(元禄4)年頃に元湯が開かれ、1798(寛政10)年に2㎞ほど下
流の現在地に引湯、開湯されました。

江戸後期の文政年間(1818~1829)には小林一茶、明治以降には森鷗外や
与謝野鉄幹・晶子夫妻、種田山頭火といった文人がこの地を訪れ、俳句
や和歌・紀行文を残しています。