住 所   宮崎県えびの市昌明寺672
  電 話   0984-37-1446
 営業時間   6:00~22:00
 入浴料   350円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   亀の湯温泉
  泉 質   ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   39.0  ℃
 pH   6.3
 成分総計   2.210 g/㎏
    Li=0.2/Sr=1.3/Na=332.2/K=20.6/Ca=70.2/Mg=33.8/
  NH4=2.1/Fe2=2.7/Mn=0.3(463.4㎎/㎏)
  F=0.2/Cl=190.5/SO4=217.6/HCO3=720.9/HS=0.1
  (1129㎎/㎏)
  H2SiO3=39.3/HBO2=48.9(88.2㎎/㎏)
  CO2=528.6/H2S=0.6(529.2㎎/㎏)
   
〔2009.11.02〕
 入浴履歴   初訪14.07.20
 評 価   ★★★★★★
 吉田温泉
亀 の 湯 温 泉
                          よしだおんせん かめのゆおんせん
無色透明のぬるめの湯か
らは、弱い金気臭味とと
もに炭酸味がしっかり感
じられ、炭酸の影響で急
所がほかほかする感覚が
ありました。
脱衣所から3段下がった位置にある浴室は平石張りで、左壁の洗い場に
は、上下に分かれた水カランとシャワーのセット2対と水カラン1基が並
び、その間には腰掛けと桶がきちんと整頓して置かれています。
対して右側の曇りガラスの仕切り壁の前には、手前に扇形をした上がり
湯用の小さな源泉枡、その奥に2.1×1.7mと0.95m弱×1.7mほどの前
後2槽に仕切られ、レンガ調のタイルで縁取ったコンクリート湯船が配
されていました。
中へ入るとすぐ右に無人の番台が
あり、空き缶を利用した料金入れ
に入浴料を納めます。

脱衣所は板張りで、右側に1庫ず
つ15庫に仕切られた3列の棚に16
個のプラスチック籠が備えられ、
その手前には使い古されたソファ
が置かれていました。
『亀の湯温泉』は、鄙びた温泉街の一番手前、県道の左手に所在する1914(大正3)年創業の共同浴場で、道
向かいには素泊まりの宿泊棟が併設されています。
吉田温泉は、宮崎県の南西部に位置するえびの市の北西、九州自動車道
のえびのI.Cから国道268号と県道木場吉松えびの線(102号)・西川北京
町温泉停車場線(408号)を経由して北西方向へ4.6㎞余り、矢岳山(739.2
m)の南東麓に温泉旅館1軒と湯治自炊もできる共同浴場2か所が静かに
佇む、宮崎県最古とされる小さな温泉地です。

1554(天文23)年に霧島山が噴火した際、真幸一帯に起きた地震による地
形変動によって吉田郷昌明寺山王山の麓の岩間から湧出したという温泉
で、矢傷を負った牝鹿が湯を浴びて傷を癒していたことから「鹿の湯」
と名付けられ、村人の療養に供されるようになりました。
仕切り壁の下に設えられた赤茶色に染まった湯口から主浴槽
に加えられているのは、飲泉もできる掘削自噴泉である含食
塩・芒硝-重曹泉。
予備知識をまったく持たずに訪問した浴場でしたが、泡付きのある不感温度のぬる湯は暑い季節にはすこぶ
る気持ちが良く、思わぬ拾いものをした気分を抱かされた良泉でした。           〔15.08.15〕
かつては湯ノ川に臨む裏側に打たせ
湯を付設した立派な木造の湯屋でし
たが、1975年に火災に遭い、残念な
がら焼失。

現在の浴舎は商店のような雰囲気の
平屋建てで、前にはバス停を模した
温泉案内板が設置されています。
案内板の背後には左右にガラス戸が
あり、左側が男湯の入口となってい
ました。
1564(永禄7)年に真幸院(現在のえびの市・小林市・高原町)の飯野以
西を治めることとなった島津義弘は、鹿の湯の効能を耳にして湯治施
設を設置して愛浴する一方、1572(元亀3)年の木崎原の戦いで負傷し
た将兵の傷を癒すためにも利用し、1577(天正5)年には湯屋の改築と
湯権現社の建立を行い、さらに温泉の管理規則を定め、郷士を湯守に
命じました。

江戸時代には“吉田ん湯”と呼称され、1869(明治2)年には西郷隆盛
も訪れています。
1871年の廃藩置県のあと、温泉の運営が藩から民間に払い下げとなっ
たのを機に、現在の名に改められました。

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