住 所   鳥取県鳥取市吉岡温泉町251
  電 話   0857-57-0003
 営業時間   立寄り 10:00~18:00 (要確認)
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   吉岡温泉新設集湯槽
  泉 質   単純温泉
 湧出量   300  ℓ/min
 泉 温   50.5  ℃
 pH   7.9
 成分総計   0.538 g/㎏
    Na=132.4/K=2.8/Ca=17.9/Mg=0.1(153.2㎎/㎏)
  F=3.9/Br=0.3/Cl=79.8/SO4=112.7/HCO3=110.0
  (306.7㎎/㎏)
  HAs02=0.1/H2Si03=69.0/HBO2=2.0(71.1㎎/㎏)
  CO2=7.0(7.0㎎/㎏)
            〔2009.12.17〕
 入浴履歴   初訪13.11.02
 評 価   ★★★★
 吉岡温泉
湯守りの宿 田中屋
                    よしおかおんせん ゆもりのやど たなかや
宝泉寺という寺に伝わる温泉由来記に拠れば、平安時代の962(応
和2)年、一人娘の病に嘆き悲しんでいた葺岡長者という者の夢枕
に立った薬師如来のお告げによって古柳の根元から発見されたと
いう古湯で、以来、この霊泉は“株湯”と呼ばれ、現在、その泉
源には抽象化されたモニュメントが設置されています。
戦国時代には、島津家久(1547~1587)が薩摩への帰国途中に立ち
寄って入湯し(『中書家久公御上京日記』)、鹿野藩の初代藩主と
なった亀井武蔵守茲矩(1557~1612)が、“亀井殿湯”という専用
の浴場を設置したとのことです。
また、江戸時代には、鳥取藩主池田家の湯治場が置かれ、岩井温
泉・勝見温泉とともに「因幡三湯」と呼ばれていました。

1966年8月には鹿野温泉とともに国民保養温泉地となり、ホタル
の里としても知られています。
無色透明の湯
は少し熱めで、
浸かった瞬間、
焦げ臭と微弱
ながら土類っ
ぽい甘い匂い
が仄かに香り、
肌がつるきし
してしっとり
しました。
浴室は白壁の平石張りで、正面に嵌め殺しとなった格子窓から柔らかい
陽が射し込み、採光は良好です。
左側手前に2基のシャワーカランが並び、奥にはコンクリート底の上に
玉石を敷いた2.1m弱×1.0m強の木枠の湯船が配されています。

湯船には左奥隅から鉤形に延びる木樋の湯口と右奥底面の注入口から共
同源泉が加えられ、左辺手前寄りの切り込みから排湯されています。
浴場は2か所あり、玄関ホールのす
ぐ右手に位置するガラス扉に“第一
浴室”と記された方を、扉の横に入
浴中の札を掛けて貸切利用させてい
ただきました。

2006年にリニューアルされたという
浴場は小綺麗で、清新さを留めた板
壁の脱衣所には、右側に2段の棚が
設えられ、丸籠4個とプラスチック
籠1個が備えられていました。
1943年に建築されたという建物は
木造2階建ての小ぢんまりした造
りで、客室は全7室を数えます。

木彫りの扁額が掲げられたガラス
戸の玄関から館内へ入り、応対に
出てこられた女将さんに入浴をお
願いすると、快く受け入れて下さ
いました。
吉岡温泉は、国道29号の国体道路交差点から県道鳥取鹿野倉吉線(21号)を西進し、吉岡温泉入口の交差点で
左に折れて県道矢矯松原線(191号)を1.2㎞ほど南に向かった先、日本一の広さを誇る湖山池南西岸の山峡に
湧く温泉地です。
『湯守りの宿 田中屋』は、吉岡温
泉の歓迎ゲートから温泉街へ向かっ
て約350m、公衆浴場である吉岡温
泉館の斜め左手前に所在する、江戸
時代中期に創業され、現館主で18代
目を数える老舗旅館です。

立寄り入浴を受け付けていただける
宿を求めて温泉街を探索していたと
ころ、玄関の右横に掛けられた「全
部源泉 入浴できます」の札が目に
留まり、訪問しました。

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予備知識をまったく持たないまま、ふらっと立ち寄った湯宿でしたが、鮮度良好な吉岡温泉らしい熱湯を満
喫することができ、思わぬ拾いものをした気分を味わうことができました。         〔14.11.30〕