住 所   長野県下高井郡山ノ内町平穏
  電 話   
 営業時間   基本的に地元組合員と各組合所属宿泊施設の
  宿泊客のみ入浴可
 入浴料   無料
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   共益会12号ボーリング
  泉 質   ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   93.5 ℃
 pH   8.46
 成分総計   1.8694 g/㎏
    Na=496.1/K=55.8/Ca=67.4/Mg=0.3(619.6㎎/㎏)
  F=1.7/I=0.7/Br=1.1/Cl=780.2/SO4=188.4/HCO3=12.6/
  CO3=26.0/HS=1.2/HPO4=0.7(1012.7㎎/㎏)
  HAs02=2.6/H2Si03=139.4/HBO2=95.0(237.0㎎/㎏)
  H2S=0.1(0.1㎎/㎏)        
     
〔2002.08.06〕
 入浴履歴   初訪08.07.26
 評 価   ★★★★
 湯田中温泉
綿 の 湯
                           ゆだなかおんせん わたのゆ
湯田中温泉は、渋温泉と並んで温泉郷の代表格と言える温泉地で、夜間瀬川右岸の河岸段丘上に12軒の湯宿
と共同浴場9か所からなる温泉街が形成されています。

天智天皇の時代(668~672)、僧智由によって発見され、「養遐齢(ようかれい)」と名付けられた古湯で、智
由はその際、温泉鎮護のために湧出地の東方に弥勒石仏を建立したそうです。
江戸時代には草津街道の宿場町として栄えるとともに、松代藩主真田氏の本陣も置かれ、歴代藩主が湯治を
行っていたとのことです。
また、晩年、この湯を愛した俳人の小林一茶は、『田中河原の記』に「田のくろ、あるは石の蔭より、めで
たき湯のふくふくと出て、ただいたずらに流れちりぬ」と記し、
  “雪散るや 湧き捨ててある 湯のけぶり”   という句を残しています。

湯田中という温泉名は、田の中からこんこんと湧き出す湯というところから命名されたようです。
右奥に付設された枡で一旦冷まし、すぐ横
の湯口からチョロチョロと注がれているの
は、共益会12号ボーリングという大湯とは
別の共同源泉。

適温と調整された無色透明の湯からは、芒
硝臭がしっかり香り、湯の中では消しゴム
滓のような褐色半透明の湯の華がたくさん
見られました。
無料開放のため大きく開け放たれ
た背中合わせの入口のうち、左側
の扉が男湯の入口。

浴場内部は、大湯と同じように脱
衣所と浴室が並列する一体型の造
りで、脱衣箱が設えられた左壁沿
いが簀子敷きの脱衣所、そこから
一段下がった右側が浴室となって
います。
タイル張りの小ぢんまりとした浴
室には、板材で縁取った2.0×1.2
mほどの長方形のタイル張り湯船
が女湯との仕切り壁に一辺を寄せ
て配されていました。
『綿の湯』は、長野電鉄の湯田中駅前から南東へ延びる2本の通りの
うち、北側の筋を380mほど上った右手、大湯からはおよそ130m北西
に所在する共同浴場です。

小振りながら重厚感すら感じさせる浴舎は、湯屋と呼ぶのが相応しい
風情のある木造建築で、切妻の照り屋根の上に載った湯気抜きは、同
じく切妻の照り屋根が覆い、平側がガラス戸となっています。
なお、湯田中温泉の共同浴場は、基本的に地元組合員専用で、宿泊客
は大湯と宿が所属する組合の浴場のみ入浴可能となっていますが、大
湯と一部の浴場は、毎月26日の“風呂の日”に無料開放(9:00~15:00)
されており、表に「外湯開放中」という赤紫色のペナントが掛かって
いれば、誰でも無料で入浴できます。
湯田中渋温泉郷は、下高井郡山ノ内町を流れる横湯川・夜間瀬川とこれに注ぐ角間川の流域に点在する、新
湯田中・湯田中・星川・穂波・安代・渋・角間・上林・地獄谷という9か所の温泉地の総称です。

トップページへ



長野県の温泉へ



高い天井に湯気抜きを備えた浴舎の造りは、見事!の一言。
採光十分な明るい浴場の中で、共同湯らしい鄙び感を十二分に堪能することが
でき、とても満足しました。                 〔10.09.13〕