住 所   大分県由布市湯布院町川南848
  電 話   0977-84-2007
 営業時間   立寄り 10:00~15:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式 (加水あり)
   
 源 泉 名   由布院いよとみ
  泉 質   単純温泉(アルカリ性)
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   79.4  ℃
 pH   8.5
 成分総計   0.786 g/㎏
    Li=0.4/Na=168.0/K=23.5/Ca=11.5/Mg=3.2/Mn=0.2
  (206.8㎎/㎏)
  F=0.7/Br=0.4/Cl=130.0/SO4=44.5/HCO3=202.0/
  CO3=25.8(403.4㎎/㎏)
  HAsO2=0.2/H2SiO3=169.0/HBO2=6.9(176.1㎎/㎏)
  
                        
〔2013.05.08〕
 入浴履歴   初訪13.04.28 泊
 評 価   ★★★★
 由布院温泉
由布院 いよとみ
                        ゆふいんおんせん ゆふいん いよとみ
平石張りの浴室は奥側が窄まった台
形を呈し、手前右手にシャワーカラ
ン1基が備えられ、その奥に角材で
縁取った手前の幅1.75m弱、奥行き
1.85mほどの平石張りの台形湯船が
配されていました。


各湯船に掛け流されているのは、由
布岳脇の湯山の湧水を加えて湯温調
整を行っているという自家源泉の単
純温泉。
小風呂ではややぬるめ、露天では少
し熱め寄りの適温、大風呂では反対
に少しぬるめ寄りの適温といった湯
加減で、無色透明の湯はほぼ無臭で
わずかに甘味が感じられる程度です
が、肌がつるつるする柔らかな浴感
が印象に残りました。
最後の締めは、大風呂の手前左手
にある小風呂です。

その名の通り大風呂のミニ版とい
った小ぢんまりした造りで、脱衣
所には木製の腰掛けの上に3個の
籠が置かれ、奥には家庭用のよう
な洗面台が設けられています。
右壁の手前に1基、
左壁に3基のシャ
ワーカランが並び、
正面には横向きの
台形の縁に角材を
這わした幅2.6m
強、奥行き3.5m
ほどのゆったりし
た平石張りの湯船
が右に寄せて置か
れていました。
白色を基調として改装された館内は、
若い4代目館主ご夫妻が手掛けられ
ただけあってスタイリッシュかつ落
ち着きのある雰囲気で、玄関ロビー
の正面に小さなフロントがあり、そ
の右手前の格子扉が食事処の入口と
なっています。
宿とともに長い歴史を歩んできた
門柱は県道に面して立っているも
のの、2階建ての建物は新緑鮮や
かな木々に隠れるように少し奥に
位置しており、注意していなけれ
ば旅館の存在に気が付かずに前を
通り過ぎてしまいそうです。

ガラス張りの食事処の左を抜けた
正面が玄関。
由布院温泉は、“豊後富士”とも称される標高1583mの活火山 由布岳の南西麓、幻想的な朝霧で著名な東
西8㎞、南北22㎞の由布院盆地を中心に100軒余りを数える宿泊施設や美術館、お洒落な飲食店や土産・雑貨
店などが点在する、休日ともなれば多くの観光客で賑わう九州でも屈指の人気を誇る温泉地です。

トップページへ



大分県の温泉へ



ぶらっと外に出れば、由布岳を眺めながら大分川の河畔をのんびりと散策することもでき、9割を超えるとい
う客室稼働率とリピーター続出の人気も納得の佳宿でした。                〔14.03.23〕
次に向かったのは、蘇芳(すおう)
という客室の先を右へ折れると正
面奥にある大風呂です。
板壁の脱衣所には、右壁に4個の
籠を載せた棚が設えられ、正面左
に洗面台、その右横にベビーベッ
ドが備えられています。

平面五角形を呈した浴室は人造石
の石板張りで、3辺に上下2段のガ
ラス窓が設置されていることから
採光は良好です。
右半には周りを
巨岩で縁取った
コンクリート打
ちっ放しの湯船
設えられ、岩の
間を伝って自家
源泉が静かに注
がれていました。
まず利用させていただいたのは、
フロントの前から廊下を左手へ進
み、突き当たりの扉を出ると左斜
め前の別棟内にある屋根付きの露
天風呂です。

貸切がもったいないほどの広々と
した造りで、左側手前には棚の上
に5個の籠が並ぶ簀子敷きの脱衣
所、その奥にはシャワーカラン2
基の洗い場が設けられています。
この宿には24時間浸かることのでき
る大風呂・小風呂と深夜23時から翌
朝6時は入浴不可となる露天風呂の3
か所の浴場があり、すべて貸切利用
となっています。

便利なことに各階には利用状況がひ
と目で分かる案内板が設置されてお
り、入浴中は浴場名の下の小さなラ
ンプが灯るようになっていました。
客室は1階2・2階10の全12室で、
利用させていただいたのは、2階
へ上がると正面に位置する6畳間
の“緑青”。

各部屋は日本の伝統色の名が付け
られ、入口横に設置されたLED
電球内蔵のお洒落な客室プレート
や木製の部屋鍵は各色で色分けさ
れていました。
『由布院 いよとみ』は、JR久大本線の由布院駅から南南東へ600m
余り、県道鳥越湯布院線(617号)で大分川を渡って50mほど進むと右
手に所在する、2010年11月16日に宿名も新たにリニューアルオープン
した湯宿です。
観光客の喧騒とは無縁の静かで牧歌的な由布院を楽しむため、GW前
半の2日目に宿泊利用しました(1泊2食 10700円+入湯税)。

1920(大正9)年に初代冨永熊太郎が別府駅前で旅館業を始め、1924年
に由布院で自転車業を開いた2代目の佐喜義が1928年に創業した「旅
館 いよとみ」を嚆矢とする老舗旅館で、1965年に家業を継いだ3代目
勇によって「民宿 いよとみ荘」と改名。
屋号の“いよとみ”は、伊予(旧西宇和郡瀬戸町)出身の冨永から名付
けられたそうです。
かつては速見郡に属し、塚原温泉とともに“別府十湯”の一つに数え
られていましたが、1924(大正13)年に別府市制が施行され、1935年に
亀川町や石垣・朝日村が編入されて別府市域が固まると、市内に所在
する鶴見岳東麓の8か所の温泉地を総称して別府八湯という語が用い
られるようになりました。

現在では、泉源数879孔、湧出量44486ℓ/分(一般財団法人日本温泉協
会 2014『温泉』859号より)といずれも別府温泉郷に次ぐ日本第2位の
豊富な湯量を誇り、1959年には湯平・塚原両温泉とともに「湯布院温
泉」として国民保養温泉地に指定されています。