住 所   島根県邑智郡美郷町湯抱315-3
  電 話   0855-75-1250
 営業時間   2009年春より 立寄り入浴不可
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式 (加温あり)
   
 源 泉 名   
  泉 質   含弱放射能・二酸化炭素-ナトリウム- 塩化物・
  炭酸水素塩泉
 湧出量      ℓ/min
 泉 温   31.2 ℃
 pH   6.7
ラ ド ン       ×10-10 Ci/kg
 成分総計        g/㎏
 



 入浴履歴   初訪07.03.16
 評 価   ★★★★★★
 湯抱温泉
中 村 旅 館
                     ゆがかえおんせん なかむらりょかん
『中村旅館』は1916(大正5)年創業の老舗旅館で、手前に設けられた共
同駐車場に車を置いて歩いていくと、程なく道路の左手に見えてきます。
2006年11月にこの地を訪れた際は、時間の調整が付かずに立寄り入浴を
果たせませんでしたが、前回と同じく粕渕駅から事前に電話で入浴をお
願いしたところ、快く許可していただけました。

白壁瓦葺きの建物に入ると、驚いたことに80歳を超えられた大女将の熊
谷美代江さんが玄関にちょこんと正座してお出迎え。
入浴料の支払いは後で構わないから、とにかくゆっくりお湯に浸かって
くださいとのことで、そこから奥へ向かうと突き当たりにある浴場へ案
内して下さいました。

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そうこうするうちに宿泊客が到着する時間。入浴料をお支払いして辞去しようとしたところ、「湯上りにど
うぞ」と抹茶をご馳走していただきました。
立寄り入浴には過ぎたこの温かいおもてなしには、驚きを越えて感激を覚えました。

しかしながら、大変残念なことに、立寄り入浴は2009年の春から取り止めになったとのこと。次回は、ぜひ
宿泊で訪れたいと思います。                              〔10.03.21〕
泉温が少し低いために加温されて
いますが、「ウベゆ」と書かれた
下のコックを捻ると、土類臭がほ
んのり香り、塩苦味の結構強い源
泉も加えることができ、湯温調整
を自在に行うことができるように
なっています。
源泉を時折加えつつ、析出物の上
に溢れていく湯を眺めながらゆっ
たりと湯浴みを満喫することが
でき、至福の時を過ごさせていた
だきました。
驚かされたのは、湯船とその周囲に付着した析出物の凄まじ
さで、美しい淡黄色の析出物がまるで千枚田のように広がっ
ていました。
そのため湯船の横の析出物の上には、足を怪我しないように
バスマットが敷かれていました。

湯船には白い膜が張った半透明の湯が湛えられ、中に身体を
滑り込ませると、底に沈殿していた湯の華が舞い上がり、た
ちまち美しい緑白濁の濁り湯に変わりました。
浴場は1か所のみで、入浴の際は目隠しの暖簾が掛かった脱衣所のガ
ラス扉の上に“入浴中”の札を提げ、貸切で入浴することになってい
ます。

内湯のみの浴室は、壁を隔てた手前に洗い場を配した珍しい造りで、
その先の一番奥の左手に奴形の湯船が置かれていました。
湯抱温泉は、JR三江線の粕渕駅から国道375号で大田市街へ向かうこと車で約10分、江の川の支流 尻無川
とこれに注ぐ湯抱川の渓谷を望む山間にある小さな温泉地です。

斎藤茂吉が柿本人麻呂の辞世の歌にある“鴨山”がこの地であると唱えたことでも知られ、国道沿いに1軒、
国道を離れ湯抱川に沿って北へ500mほど入った先に2軒の宿がひっそりと点在しています。