住 所   静岡県伊豆市天城湯ヶ島1964
  電 話   
 営業時間   11:00~21:00
 入浴料   寸志(100円以上)
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   瀬古の共同湯 湯ヶ島5号
  泉 質   カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
 湧出量   17.1  ℓ/min
 泉 温   46.9   ℃
 pH   7.9
 成分総計   1.314  g/㎏
    Na=185.0/K=5.6/Ca=200.9/Mg=1.1/Al=0.3/Fe2=0.3
  (393.2㎎/㎏)
  Cl=41.3/SO4=800.9/HCO3=19.6(861.8㎎/㎏)
  H2Si03=50.4/HBO2=1.5(51.9㎎/㎏)
  CO2=7.1(7.1㎎/㎏)
            
〔2007.02.27〕
 入浴履歴   初訪09.03.21
 評 価   ★★★★★★
 湯ヶ島温泉
世 古 の 大 湯
                        ゆがしまおんせん せこのおおゆ
すぐ横を勢いよく流下する猫越川の瀬音も心地良く、これぞ共同浴場という感
じの素晴らしい風情でしたが、問題はこの浴場を利用させていただく側の入浴
マナー。
今回の入浴中にも、浴槽にタオルを浸した
外来客が地元の方からお叱りを受けている
場面に遭遇しましたが、浴室入口のガラス
戸には、外来利用者のマナーの悪さを指摘
し、入浴の停止を匂わすような警告文も貼
られており、初めてこの湯に浸かることが
できた喜びとともに、いつまでもこのまま
で外来入浴を続けていただけるようにと、
祈るような気持ちで浴場を後にしました。
              〔11.01.15〕
浴室は腰壁以下がタイル張りで、手前左に水カラン1基、正
面奥のガラス窓の下に2槽に仕切られた水色タイル張りの湯
船が配されています。
浴槽は、右の1.45×1.25mに対して1.65×1.25mと、左の方
がわずかに広め。
浴槽内でパイプから源泉が注入されている左側は上がり湯と
なっていて、身体を石鹸で洗ってからでないと浸かってはい
けないルールとなっています。

湯船を満たした無色透明の湯は、湯口のない右の浴槽でも少
し熱め。
それでも浸かってみると、無味ながら芳ばしい石膏臭が仄か
に香り、鮮度の良さを実感できるとても気持ちの良いお湯で
した。
左右に分かれた男女別の浴場入口の間には青い志
納箱が備え付けられており、外来利用者は100円
以上の寸志を納めるようになっています。
『世古(瀬古)の大湯』は、国道414号(下田街道)の湯ヶ島温泉入口から県道伊東西伊豆線(59号)で西へ約1.6
㎞、猫越川左岸の河畔に所在する世古の湯管理組合が管理運営されている共同浴場です。

世古橋から県道を南西へ70mほど進んだ左手、平屋建ての民家の背後が浴場への入口。

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手前側が男湯。

脱衣所は、左手
に16庫の脱衣箱
が置かれただけ
の簡素な造りを
していました。
深夜や早朝に大騒ぎする外来客がい
たために、以前より利用時間が大幅
に短縮され、入口に鎖が設置された
ほか、悲しいことに途中の扉の上に
は有刺鉄線も巻かれています。

扉を過ぎていったん右に曲がり、再
び左へと向きを変えて長い石段を下
りていくと、美しい渓流に面して建
つ、青屋根で白壁の鄙びた浴舎が見
えてきます。
湯ヶ島温泉は、伊豆半島のほぼ中央部、猫越川と本谷川が合流する狩野川の起
点付近を中心に20軒足らずの旅館・民宿と2か所の共同浴場が点在する、天城
山中の美しい渓流沿いにある静かな温泉地で、船原・月ヶ瀬・吉奈・嵯峨沢・
持越の各温泉とともに“天城温泉郷”と総称されています。

伊豆に配流されていた源頼朝が、狩猟で立寄った世古峡で岩間から立ち上る湯
煙を発見し、1本の木太刀を突き立て岩を持ち上げたところ温泉が湧出したと
いう伝説が残され、古くから湯治場として愛されてきました。
近代以降は、島崎藤村・田山花袋・武者小路実篤・若山牧水・北原白秋・川端
康成・尾崎士郎・梶井基次郎・三好達治・井上靖といった多くの文人が訪れ、
川端康成が1926年に発表した名作『伊豆の踊子』の執筆地として知られている
ほか、尾崎士郎の『河鹿』(1936)や井上靖の『しろばんば』(1960)の舞台とも
なっています。