住 所   神奈川県足柄下郡湯河原町宮上616
  電 話   0465-62-2206
 営業時間   2017.02.01 立寄り入浴停止
 入浴料   600円 (休憩室利用込み)
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   湯河原第22号
  泉 質   ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   81.3  ℃
 pH   8.4
 成分総計   1.714 g/㎏
    Li=0.30/Sr=0.63/Na=399/K=34.7/Ca=144/Mg=0.30/
  Al=0.028/Fe2・3=<0.01/Ba=0.006/Mn=0.02
  (579.0㎎/㎏)
  F=0.77/Cl=552/SO4=424/HCO3=41.7/CO3=6.0/
  NO3=0.33(1024.8㎎/㎏)
  H2SiO3=98.0/HBO2=11.8(109.8㎎/㎏)
  CO2=0.369(0.369㎎/㎏)
          
〔2008.11.14〕
 入浴履歴   初訪14.07.29
 評 価   ★★★★★★
 湯河原温泉
ま ま ね の 湯
                            ゆがわらおんせん ままねのゆ
程なく現在名で呼ばれるようになった当温泉は、1817(文化14)
年に発行された温泉番付『諸国温泉効能鑑』において草津・那
須湯本に次ぐ東之方の小結、1840(天保11)・1851(嘉永4)年版
では信州諏訪温泉に次ぐ前頭筆頭と上位に位置付けられ、近代
に入ると、首都となった東京から近く、温泉情緒と閑静な環境
が文人墨客を魅了し、1901(明治34)年に中西屋(廃業)に逗留し
て以来3度にわたって湯河原を訪れ、当地を舞台にした短編小
説『湯河原より』『湯河原ゆき』を発表した国木田独歩、1915
(大正4)年11月に持病の療養を兼ねて天野屋旅館に滞在し、朝
日新聞に連載した遺作『明暗』を執筆した夏目漱石のほか、島
崎藤村・芥川龍之介・田岡嶺雲・宇野浩二らが足を運んでいま
す。
町全体で休止45を含む157本(『平成27年度 湯河原調統計要覧』
2015.5より)の泉源があり、湯河原町営温泉集中管理給湯シス
テムで集中管理されています。
湯河原温泉は、神奈川県の南西端に位置し、鞍掛山(1004.3m)の南東麓に立地する、JR東海道本線湯河原
駅の南を東流して相模灘に注ぐ神奈川・静岡両県の県境となっている千歳川とその上流の藤木川の谷間から
山腹にかけて62軒の旅館・ホテルや日帰り入浴施設が建ち並ぶ温暖で風光明媚な温泉地です。
奈良時代後半に編まれた『万葉集』巻十四に「足柄の 土肥の河内
に 出づる湯の 世にもたよらに 子ろが言はなくに」と東国では唯
一詠まれている古湯で、開湯に関しては、700(文武天皇4)年に師で
ある役行者とともにこの地を訪れ、子之神社を創祀した穂積濃美麻
呂によって発見されたという説のほか、行基・弘法大師や加賀の山
伏、狸など諸説が伝えられています。

鎌倉・室町時代には、傷や不妊に効能がある湯として“子込(こご)
めの湯”“子込みの湯”と呼ばれ、江戸時代前期、春日局の嫡孫で
幕府の老中も務めた小田原藩2代藩主 稲葉正則が隠居後に家臣へ編
纂を命じた『永代日記』には、1651(慶安4)年9月に正則が“小海之
湯”(小梅の誤記)に入湯したことが記録されています。
縦長長方形の狭小な浴室はタイル張りで、左側手前に2対の
温冷カランが並び、中央に大理石で縁取った3.1×1.2m弱の
石板張りの湯船が配されていました。
初めてのことでどうして良いのか
分からず、階段を6段上って玄関
で声を掛けると女将さんが出て来
られ、対応していただきました。
『ままねの湯』は、箱根登山バスま
たは伊豆箱根バスの藤木橋停留所で
降車し、藤木橋で左手を流下する藤
木川を渡り、湯元通りを100m余り
上がって伊豆屋旅館の先で左へ折れ、
狭い路地を進んで右へ曲がった突き
当たり、水戸藩2代藩主 徳川光圀も
訪れたという湯河原一の老舗「源泉
上野屋」の裏手にひっそりと佇む、
“湯治場”という老舗旅館が集まる
最も古い温泉街に所在する客室数10
室の湯治宿です。

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左奥に岩や礫を積んで設えられた源泉溜まりから槽内の湯口を介して静かに加えられているのは、上野屋の
敷地内で湧出しているという含石膏-食塩泉。
わずかに濁りのある透明湯は、皮膚の表面がビリビリ痺れるほどの熱さで、塩味は感知できないものの芒硝
臭がしっかり香り、肌がきしきししました。

気温の高い季節にはほとんど我慢比べのようなガツン湯ですが、出たり入ったりを繰り返しながら当温泉で
は数少ない掛け流しの熱湯を堪能させていただき、とても満足しました。          〔15.08.29〕
入室した時には2~3名の
先客がおられましたが、
誰一人湯船には浸からず
にその周りにじっと座り
込んでおり、何だか異様
な雰囲気がします。
立寄りの1回入浴者の入口は階段の
すぐ左横にあり、中へ入ってタイル
で飾られた階段を回り込むように時
計回りに8段分下りると、左側手前
が女湯、奥が男湯に分かれています。

脱衣所は透明ガラス戸で左手の浴室
と画され、右に21庫の脱衣箱、左奥
に洗面台が備えられています。