住 所   群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉
  電 話   
 営業時間   16:00~21:00
 入浴料   謝恩金(100円以上)
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   窪湯
  泉 質   ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   59.1  ℃
 pH   8.0
 成分総計   1.31  g/㎏
    Na=227/K=4.6/Ca=156/Mg=0.50/Al=0.21/
  Fe2=<0.01/Mn=0.04(388㎎/㎏)
  F=4.1/Cl=120/SO4=693/HCO3=20.4(838㎎/㎏)
  H2Si03=60.6/HBO2=6.1(66.7㎎/㎏)
  CO2=14.1(14.1㎎/㎏)           〔1993.08.06〕
 入浴履歴   初訪09.11.25
 評 価   ★★★★★★
 湯宿温泉
松 の 湯
                               ゆじゅくおんせん まつのゆ
湯宿温泉は、JR上越線後閑駅から関越交通バス猿ヶ京行きで25分余り、江戸時代に上州と越後を結ぶ三国
街道の宿場として賑わい、現在は全長500m足らずの旧街道沿いに6軒の宿と4か所の共同浴場が点在する小
さな温泉地です。
湯本館に所蔵される『湯宿村温泉記録』に拠れば、開湯は平安時代前期の852
(仁寿2)年。
須川村の弘須大師が大乗妙典誦行満願を果たした夜に薬師如来が現われ、籠も
っていた“湯伝薬師”という岩穴より薬湯が湧出したと伝えられています。
近世には、初代上田藩主で沼田城主でもあった真田信之が関が原の戦いの疲れ
をこの湯で癒して以来、信吉・熊之助・信政と続く歴代城主に愛湯され、特に
5代信直は持病の痔が根治できたことに感謝して薬師堂を建立し、薬師瑠璃光
如来を祀ったそうです。

また、つげ義春が1968年『ガロ』に発表した短編漫画「ゲンセンカン主人」の
舞台としても知られ、国道17号から斜めに分かれて走る狭い石畳の路地に沿っ
て形成されている温泉街は、行き交う人も少なくひっそりとしており、つげが
“すべてが沈滞している”と表現した雰囲気を今なお留めています。
なお、1999年4月には、法師温泉・川古温泉とともに国民保養温泉地に指定さ
れています。
女湯とは縦格子で画され
た湯船に浸かると、先客
が加水していたのか、意
外なほどぬるめ。
それでも浸かっているう
ちに次第に熱くなり、浴
場を後にする頃には、湯
宿らしい湯温となってい
ました。

他の浴場と同一源泉なが
ら、貯湯タンクを経ずに
直接引かれているという
無色透明の湯からは、芒
硝臭が最も強く香り、肌
もビリビリしました。
壁や湯船の縁の塗装が剥がれ落ちるなど傷みが目に付くタイル張りの浴
室には、底のみタイルを張った1.8×1.1mほどのコンクリート湯船が左
の仕切り壁に寄せて配され、左手前にある小さな枡に一旦入れられた源
泉を浴槽内で注入するようになっています。
浴場は、入口を入
ったすぐ目の前が
脱衣所、その奥に
浴室が続く、別府
の共同湯を想わせ
るような一体型。

同じ造りの小瀧の
湯に比べて幅がわ
ずかに広く、脱衣
所には3枚の簀子
が縦に敷かれ、右
手には16庫の脱衣
箱とプラスチック
籠4個が備えられ
ていました。
また、トタン葺きの角度の緩い切妻屋根を載せた1968年に建築された
という浴舎は、一見するとまるで古い倉庫のようですが、側面に回る
と屋根の上に小さな湯気抜きが設えられているのが見え、ここが浴場
であることが分かります。

他とは異なって、この浴場は基本的に湯宿区民専用となっており、中
央に隣合うアルミの引き戸は鎖と南京錠でしっかり施錠され、宿泊先
で貸し出される鍵でも開けることはできません。
それでも、鍵が開いているか、もしくは先客がいてお許しをいただく
ことができれば外来入浴も可能で、実際、小瀧の湯に浸かった後に訪
れたところ、すでに開錠されて3名のおじいさんが入浴されていたた
め、皆さんにお許しを請い、利用させていただきました。

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多くの地元の方々に愛され、普段使いされてきた歴史を強く感じさせてくれる味わい深い鄙びた浴場であ
り、湯宿温泉の共同湯の中では一押しの一湯です。                    〔11.07.26〕
区民により維持管理されてい
る浴場らしく、脱衣所の上に
は、寄付者と金額を記した木
札が打ち付けられています。
『松の湯』は、湯宿温泉にある4か
所の共同湯のうち、竹の湯とともに
住宅が建ち並ぶ下区に所在する共同
浴場です。

他の3浴場がいずれも旧街道に面し
て立地しているのに対し、竹の湯を
過ぎた少し先の民家と民家の間の狭
い路地を左に入った奥という、非常
に分かりにくい場所に位置していま
す。