住 所   群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉2383
  電 話   0278-64-0602
 営業時間   立寄り 12:00~20:00
 入浴料   500円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   大滝源泉・窪湯 混合泉
  泉 質   ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   48.0  ℃
 pH   7.2
 成分総計   1.26  g/㎏
    Na=236/K=3.34/Ca=131/Fe2=0.04/Mn=0.76
  (371㎎/㎏)
  F=4.0/Cl=94.2/SO4=642/HCO3=37.9(778㎎/㎏)
  H2Si03=52.6/HBO2=6.2(59㎎/㎏)
  CO2=52(52㎎/㎏)             〔2005.06.30〕
 入浴履歴   初訪13.09.14
 評 価   ★★★★
 湯宿温泉
大 滝 屋 旅 館
                        ゆじゅくおんせん おおたきやりょかん
浴室は幅が狭く奥に長い平面長方形で、右壁の手前側にシャワーカラン
1基を備えた洗い場があり、奥には手前の縁とステップに石板を張った
2.6×1.95m弱の水色タイル張り湯船が配されています。
奥壁右端の壁面より突き
出たエルボパイプからド
ボドボと落とされている
のは、各旅館や共同浴場
に供されている窪湯源泉
に裏手の滝の右脇で自然
湧出し、この宿のみで利
用されているという泉温
39.1℃の重炭酸土類泉を
加えた混合泉。
浴場はホールから左へ進み、突き
当たりを右側へ折れると正面にあ
り、大きな黄緑色の暖簾の背後に
は、混浴と女湯の入口が左右に並
んでいます。

赤いカーペット敷きの脱衣所は小
ぢんまりした造りで、入口のすぐ
左に角籠4個とプラスチック籠1個
を納めた3段棚が置かれていまし
た。
『大滝屋旅館』は、共同浴場の小瀧の湯の左隣に2011年12月にオープン
した無料休憩処“ゆじゅく茶屋”から北へ歩を進め、3階建て民家の先
を右へ入ると山を背にひっそりと所在している、1968年2月の取材旅行
の際につげ義春が投宿し、漫画の舞台となった温泉旅館です。

2000年開院の「湯宿温泉整骨院」を右側に併設した外壁をなまこ壁風に
仕上げた建物は鉄筋コンクリート造りの2階建てで、客室数は全7室。
整骨院から右へ下る路地には、つげが訪れた頃を偲ばせるような蔵と木
造2階建ての小屋が現存しています。
整骨院の前を抜けて幅の狭い木戸から館内へ入り、玄関ホール正面の小
さな受付カウンターの奥から出てこられた女将さんに立寄り入浴をお願
いすると、快く迎い入れて下さいました。
近世には、初代上田藩主で沼田城主でもあった真田信之が関が原の戦
いの疲れをこの湯で癒して以来、信吉・熊之助・信政と続く歴代城主
に愛湯され、特に5代信直は持病の痔が根治できたことに感謝して薬
師堂を建立し、薬師瑠璃光如来を祀ったそうです。

また、つげ義春が1968年『ガロ』に発表した短編漫画「ゲンセンカン
主人」の舞台としても知られ、国道17号から斜めに分かれて走る狭い
石畳の路地に沿って形成されている温泉街は、行き交う人も少なくひ
っそりとしており、つげが“すべてが沈滞している”と表現した雰囲
気を今なお留めています。
なお、1999年4月には、法師温泉・川古温泉とともに国民保養温泉地
に指定されています。
湯宿温泉は、JR上越線後閑駅から関越交通バス猿ヶ京行きで25分余り、
江戸時代に上州と越後を結ぶ三国街道の宿場として賑わい、現在は全長
500m足らずの旧街道沿いに6軒の宿と4か所の共同浴場が点在する小さ
な温泉地です。

開湯は平安時代前期の852(仁寿2)年。
須川村の弘須大師が大乗妙典誦行満願を果たした夜に薬師如来が現われ、
籠もっていた“湯伝薬師”という岩穴より薬湯が湧出したと伝えられて
います。

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糸屑のような白い細粒の湯の華が少量舞う無色透明のやや熱め寄りの適温湯は、無味でわずかにガスっぽい
成分臭が香る程度でしたが、肌がきしきししてよく温まり、湯上がり後はなかなか汗が引きませんでした。

なお、背後に山が迫る立地上の制約でしょうか、右側の女湯は浴室が細長い三角形を呈しており、湯船自体
も同形のかなり小振りなものとなっていました。                     〔14.10.01〕