住 所   群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉甲2381
  電 話   0278-64-0011
 営業時間   立寄り 11:00~18:00
 入浴料   600円
温泉利用状況   完全放流式
   
 源 泉 名   洗湯
  泉 質   ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
 湧出量       ℓ/min
 泉 温   62.7  ℃
 pH   8.3
 成分総計   1.44  g/㎏
    Na=274/K=5.0/Ca=169/Mg=0.14/Al=0.20/
  Fe2=<0.01/Mn=0.04(448㎎/㎏)
  F=4.4/Cl=131/SO4=750/HCO3=22.0(907㎎/㎏)
  H2Si03=64.2/HBO2=6.5(70.7㎎/㎏)
  CO2=13.0(13.0㎎/㎏)           〔1993.08.06〕
 入浴履歴   初訪09.11.25 泊
 評 価   ★★★★★★
 湯宿温泉
湯 本 館
                           ゆじゅくおんせん ゆもとかん
礫には芒硝泉特有の真っ白な析出物がびっしりと付着してい
ますが、すぐ横の泉源から引かれた無色透明の湯からは、石
膏臭がほんのり香り、薄塩味と少玉子味・渋味が感じられま
した。
一方、大浴場の女性専用時間に男湯となる小浴場は、3.0×
1.5mほどの長方形の湯船で、こちらではどちらかと言えば
芒硝臭の方が際立っていました。


いずれの湯も少し熱めながら鮮度は良好で、初入湯の湯宿温
泉を貸切でじっくりと堪能することができ、とても満足しま
した。                   〔11.07.30〕
まず浸からせていただいた
のは、朝7~8時半の女性専
用時間以外は混浴となって
いる大浴場。
がらんとした脱衣所には左
奥に4段2列の棚が置かれ、
その前に13個のプラスチッ
ク籠が備えられています。

浴室は平面六角形の平石張
りで、右に2、左に4基のシ
ャワーカランが並び、中央
には御影石で縁取り、側面
のみタイルを張った平石張
りの円形湯船が配されてい
ました。
開け放たれた両開きのガラス扉の
玄関を入ると、赤い絨毯が敷かれ
たロビーがあり、左手前が帳場、
右側が売店となっています。

浴場は帳場から左へ進んだ1階の
奥にあり、廊下を挟んで大浴場と
小浴場・家族風呂が設けられてい
ます。
途中、廊下からは、裏庭にある屋
根掛けされた泉源を見ることがで
きます。
前述の温泉史を記した『湯宿村温泉記録』
を伝え、現在でも温泉が湧出したとされ
る2月8日に裏庭の泉源で開湯式を執り行
っている、近世初期に創業した当温泉き
っての老舗宿で、初めて湯宿温泉を訪れ
た際に宿泊利用させていただきました。

14室の客室を擁した鉄筋コンクリート造
り一部3階建ての建物が建つ敷地の門柱
には、館主が代々受け継いでいるという
“湯本作太夫”の表札が嵌っていて、歴
史の長さを実感することができます。
『湯本館』は、湯けむりの塔を目印に国道17号から旧街道に入り、350mほど北
上すると、石畳がクランク状に折れ曲がる正面に所在する温泉旅館です。
近世には、初代上田藩主で沼田城主でもあった真田信之が関が原の戦
いの疲れをこの湯で癒して以来、信吉・熊之助・信政と続く歴代城主
に愛湯され、特に5代信直は持病の痔が根治できたことに感謝して薬
師堂を建立し、薬師瑠璃光如来を祀ったそうです。

また、つげ義春が1968年『ガロ』に発表した短編漫画「ゲンセンカン
主人」の舞台としても知られ、国道17号から斜めに分かれて走る狭い
石畳の路地に沿って形成されている温泉街は、行き交う人も少なくひ
っそりとしており、つげが“すべてが沈滞している”と表現した雰囲
気を今なお留めています。
なお、1999年4月には、法師温泉・川古温泉とともに国民保養温泉地
に指定されています。
湯宿温泉は、JR上越線後閑駅から関越交通バス猿ヶ京行きで25分余り、
江戸時代に上州と越後を結ぶ三国街道の宿場として賑わい、現在は全長
500m足らずの旧街道沿いに6軒の宿と4か所の共同浴場が点在する小さ
な温泉地です。

開湯は平安時代前期の852(仁寿2)年。
須川村の弘須大師が大乗妙典誦行満願を果たした夜に薬師如来が現われ、
籠もっていた“湯伝薬師”という岩穴より薬湯が湧出したと伝えられて
います。

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右奥には大小の礫が敷き詰め
られた溜め湯槽があり、高温
の源泉を一旦ここで冷却し、
側面下から注入しています。